ポンポン山(678.8m)天王山(270m)

 

★ひとこと   「本山寺古道からポンポン山を経て西山古道で天王山へ」

初寅会をあすにひかえた本山寺


★行った日   2020年1月2日(木) 晴後曇 孫娘と2人

★コース

 JR高槻駅北7:57(高槻市バス)=神峰山口BS8:17→本山寺古道入口8:24→鉄塔9:01→9:25鉄塔展望台9:35→東海自然歩道合流10:06→10:14本山寺10:24→10:46天狗杉10:54→11:26(678.8m)ポンポン山11:35→11:50赤鉄塔12:17→(631.0m)釈迦岳12:29→善峰寺分岐ベンチ12:39→13:00京青ノ森13:06→13:25鉄塔展望所13:32→13:55こもれび広場14:07→楊谷寺分岐14:19→浄土谷分岐14:33→14:55小倉神社分岐15:00→15:30(270m)天王山15:35→旗立松展望台15:47→山崎聖天横16:06→16:20JR山崎駅16:22(JR)=JR高槻駅16:30

 ここ数年、正月のポンポン山詣が続いているが今年は孫娘と一緒だ。全然山歩きの経験はなく歩き通せるか心配だが、幸いかみさんの古い登山靴が履けそう、本人は履くこともないのでそれを借りて出発だ。過去数年、新名神工事のあおりで本山寺古道が通れなかったが、平成30年3月開通したので本山寺古道からポンポン山を経て、途中で善峰寺下山も視野に入れて、西山古道経由天王山を経て大山崎へ下山の計画だ。神峰山口バス停から霜で真っ白な田園を新名神の高架橋を遠くに眺めながら歩き出す。
 山沿いの集落の旧道を少し北上すると本山寺古道入口の石碑があるが意外にも通行止、仕方なく手前の新設の林道に入る。舗装車道を道なりに少し進み、右折して新名神の下をくぐると左側に階段がある。新名神の車道を見下ろす高みまで上ると見覚えのある古道が現れる。しばらく落葉絨毯の山道を快適に進むが、前方に倒木が折り重なって付近の通り抜け不可能だ。そこで、枝尾根まで標高差30ほどの急斜面を倒木のない所を選んでよじ登る。ヒーヒー言いながら振り返ると、孫娘は若いだけあって四つん這いになって元気に後をついて来ているので安心してよじ登り続ける。枝尾根に上がって巡視路に合流、鉄塔で一息入れる。振り返ると下方にジオラマのような新名神が見えている。すぐ下で先ほどの古道に合流、ちょっと先の谷道分岐で恐らく倒木で通れないであろう谷道を左に見て尾根道を直進、所々で倒木があるが通り抜けるのに差し支えなく、登り続けると鉄塔展望台だ。北摂の山里が眼下に広がり、梅田のビル群も霞んで見えている。しばらく平坦な樹林帯の尾根道が続き、やがて急な尾根を登るとP440を通る尾根コースに出合い、すぐ先で舗装車道の東海自然歩道に合流だ。一般車は通れないが車道終点が本山寺、きょうの参拝者は少ないが、作務衣姿の人々があすの初寅会の準備で忙しそうだ。本堂で初詣に山の安全を祈願して、本堂の裏から尾根道合流だ。

(旧本山寺古道入口は通行止)(すぐ手前の林道入口から入る)    (新名神をくぐる)

  (石段をあがって古道へ)      (快適な古道を行く)      (すぐ倒木で通過不能)

  (倒木のない所をよじ登る)      (巡視路に合流)         (鉄塔で一息)

(鉄塔から下方に見える新名神)(古道に合流後谷道分岐で直進)(倒木の残る尾根道を登る)

  (見晴しのよい鉄塔展望台)  (だらだら坂の尾根道を行く) (P440を通る尾根コース合流)

   (東海自然歩道に合流)     (本山寺本堂前広場)       (稜線コースに合流)

 よく通る南尾根を北上するが、一昨年の21号台風の影響で樹木が倒れ、かつてより周囲が明るい印象だ。根元に祠のあるP639の天狗杉も、枝の露出した2本の巨木が青空に突っ立ている感じだ。倒木も綺麗に片付けられた尾根道を本山寺から1時間も北上するとポンポン山頂上広場だ。登山者のあまり多くない暖かい山頂(9℃)で、会話を楽しんでいるアマ無線を横目に日だまりで小休止、静かな所で店を広げることにして東へ向う。ここは雰囲気のよいなだらかな尾根道だったが、台風に痛めつけられた倒木も片付けられて通りよくなっている。杉谷へ下る東海自然歩道との別れ道の赤い大鉄塔下で大休止だ。風が当たると少し肌寒いが、暖かい日だまりで定番のカップラーメン後のコーヒーで身も心も温まってから出発だ。釈迦岳を過ぎ、大沢へ下る大杉を右に見送ってちょっと下ると善峰寺分岐ベンチだ。ここで善峰寺方面へショートカットする選択肢もあったが、案外元気そうな孫娘を見て計画通りに天王山をめざす事に決定だ。時々樹間から大原野方面を見下ろしながら倒木で荒れた尾根筋を下ると京青ノ森の四差路だ。林道を直進して峠から西山古道の山道に入り、ベニカンのコース沿いに進み、高圧線の切り開きの急坂を下ると鉄塔展望所だ。標高は低く340ほどだが愛宕山から比叡山や大文字山に囲まれた京都盆地が箱庭のように望める。

 (台風で裸になった天狗杉)      (天狗杉の祠)       (倒木の片付いた道を行く)

   (ポンポン山頂上(9℃))    (山頂から霞む京都方面)   (頭上が明るくなった道を行く)

  (赤い鉄塔の下で大休止)     (釈迦岳を通過)        (善峰寺分岐ベンチ)

(足下の大原野から蓬莱山方面)  (倒木の多い尾根を下る)      (京青ノ森四差路)

    (西山古道を進む)      (ベニカン沿いに進む)      (木漏れ日の道を行く)

               (西山古道鉄塔展望所から京都方面を望む)

 ここで小休止後、雑木林の尾根道を木漏れ日を浴びてなだらかに下り、ヤマモモの大木もあるウラジロの光る道を下ると谷筋のこもれび広場だ。小沢を渡って疲れた身体に鞭打って枝沢筋を上ると一気に視界が開け、害獣防御柵を開け閉めして畑地を下ると楊谷寺分岐の車道出合だ。少し予定より遅れているので楊谷寺の初詣を中止、車道を左へ下って途中から山道に入り、竹林を下ると浄土谷分岐だ。ここから天王山越えのハイキングコースだ。道の中ほどが深く掘れ込んだ坂道を過ぎて、倒木の処理材が道の両側に積み上げられた所もあるなだらかな稜線をしばらく進み、最後の急坂を息を切らして登ると小倉神社分岐の休憩ベンチだ。小休止後、片付けられた倒木の多い道を進み、倒木の間に石仏が祀られた三差路から右へ坂道をちょっと上ると天王山山頂広場だ。三角点もなく林間のあまり特徴のない広場だ。山頂を後にして酒解(さかとけ)神社にお参りして、石段がらみの急坂を下り始める。この辺りから孫娘の様子がおかしくなり、いままでわれ先に歩いていたのが遅れ始め、よけいに下り坂で足が痛み始めたらしい。旗立松展望台に立ち寄るが、足下の大山崎で新幹線や高速道路が絡み合い、その彼方に音羽山の山並みが連なる姿もなかなかのものだ。いつもは宝積(ほうしゃく)寺の方へ下るが山崎聖天の近道を辿って住宅地へ下り、長い車道歩きでJR山崎駅だ。しかし急坂がある上に車道歩きが長いのでどちらがよいか判らない。孫娘にとって天王山からの標高差200の下り坂がかなりの痛手らしく、一箇所の痛みが発生するとそれをカバーする歩き方となってまた次の所が痛くなるという悪循環だ。きょうは初心者の彼女にとって少しハード過ぎたようだ。
 本山寺の初詣もでき暖かい日を浴びて初春の山歩きを楽しむことができた。葉を落とした季節的な影響だけでなく、尾根の高木が倒れてコース全体に明るい感じだ。本山寺古道は入口付近を除いて、原大橋の先の巡視路から入ると倒木の影響もなく通過可能だ。

  (ウラジロの輝く道を行く)   (ヤマモモの大木もある)    (こもれび広場で谷筋を渡る)

  (楊谷寺分岐を左へ下る)   (浄土谷分岐から天王山へ)  (整理された倒木の道を行く)

     (小倉神社分岐)        (天王山頂上分岐)      (何もない天王山頂上広場)

  (重文の酒解神社に一礼)    (大鳥居めがけて下る)     (旗立松展望台)

               (旗立松展望台から大山崎を望む)

    (急な石段を下り続ける)     (山崎聖天横を下る)        (JR山崎駅へ帰着)

★道で出会った花

       タイキンギク(原)       ヤブツバキ(善峰寺分岐)     フユイチゴ (こもれび広場)

★ルート断面図


★地  図
 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図  高槻、法貴、淀、京都西南部

Homeへ