今冬は厳しい冷え込みもない日々が続いているが、今朝は冷え込みが予想される晴れとの予報、霧氷の名所三峰山だ。神末から不動滝ルートで三峰山を経て新道ルートで周回の計画だ。西名阪の天理の先のカーブ連続の坂道を過ぎると気温は氷点下となり、気をよくして針TRSで食料を仕入れ、走りやすいが真正面の朝日がまぶしい伊勢本街道を御杖へ向い、神末から正面の三峰山へ向って走る。山肌にまったく雪はないが山頂付近は薄く霞がかかり白っぽくなっているのを見て勇躍登山者駐車場到着だ。11日から霧氷祭りが始まるが先着の車は1台だけ、続いて2台到着したのを横目にチェーンスパイクだけを持って出発だ。
登山口表示通りに橋を渡って林道に入り、少し先で尾根ルートを右に分け、沢沿いに直進だ。約1キロ林道を道なりに遡り、橋の袂から谷沿いに山道を登ると不動の滝だ。高さ20メートルほどの岩面を流れ落ちる白布のような滝だ。滝行もするらしく滝壺への入口にハンガーを吊るした屋根つきスポットがある。また滝上部の脇に不動明王が祀られ、ここは修験行場のようだ。滝の横から植林帯の急斜面をジグザグに登り続ける。冬の急坂は汗をかかないように登るのが鉄則だが、体力が弱くなるとすぐに息が切れ、休み休み登るので汗をかくひまもない。標高1000を超えると周りに白いものが目立ち始め、それでも汗ばみながら滝から1時間以上頑張ってやっと避難小屋だ。小屋前の力強い枝ぶりの巨木ブナに元気をもらって細かな霧氷のついた杉林の尾根道を登る。杉林の小径を抜けると急に葉を落とした霧氷の樹林帯となり、青空にきらめく霧氷の華を仰ぎ見ながら登ると稜線出合の三畝峠だ。
(登山口駐車場を出発)
(登山道入口) (尾根ルート分岐を直進)
(沢沿いの林道を行く)
(橋の手前を左折して山道へ) (谷沿いに進む)
(滝の横から急坂を登りはじめる)(植林帯急坂をジグザグに登る)
(標高千で白くなり始める)
(やっと避難小屋)
(小屋前のブナの巨木) (白粉の付いた杉林を行く)
(霧氷が現れる)
(稜線出合の三畝峠) (成長を始めた霧氷林を行く)
積雪はほぼゼロの落葉の道なのでチェーンスパイクをつけることもなく、霧氷の林をなだらかに進む。大日如来の石像?の先で八丁平を右に分け、陽光に輝く霧氷のトンネルをしばらく進むと北側に開けた展望所だ。霧氷の樹木が額縁となった展望所から、尼ヶ岳の彼方に鈴鹿の山々や御嶽山が視認できだ。この辺りの霧氷が最も立派で5センチ位のエビの尻尾だ。しかしここの気温は低く、スマホ操作可能な手袋のせいもあって指先の感覚がなくなるほどだ。原因はこの地点の日照開始が最も遅く、山頂はすでに日が当り、後述の八丁平に到っては融けた後だ。すぐ先の三峰山頂では周囲の木々が陽光を浴びて光る霧氷が華やかだ。開けた北面からは倶留尊山を中心に住塚山から大洞山まで特徴のある饅頭のような山が並んでいる。三重県側からの登山者も増え、山頂も賑やかになってきたので八丁平へ下り始める。この斜面は南面のため陽光を浴びて半融け状態の霧氷林となり、八丁平の草原は木々を除いて原色だ。北側の展望は抜群、台高はじめ紀伊山地の山並みが屏風のようだ。
(八丁平を右に分け山頂へ)
(霧氷のトンネルを行く) (展望所の霧氷の額縁)
(展望所から東北を望む(御嶽山は視認))
(三峰山三角点)
(三峰山から倶留尊山) (青空に光る)
(三峰山から北を望む)
(融けかけた霧氷林を下る)
(霧氷の融けた八丁平) (八丁平から迷岳を望む)