★ひとこと 「大迫から和知富士を経て長老ヶ岳経由仏主へ」
大展望の長老ヶ岳頂上
★行った日 2020年1月19日(日) 晴後曇 単独
★コース
高槻6:31(府道6、R9、R27、府道12、府道51、林道)=8:20森林公園P(自転車デポ)8:29(林道、府道51)=8:50大迫登山口9:00→鉄塔9:44→11:09(675.1m)和知富士11:20→P734
11:56→仏岩12:05→P752 12:29→12:59P822
13:06→展望岩頭13:40→美山町分岐13:59→14:20(916.9m)長老ヶ岳14:29→東屋1
14:58→東屋2 15:08→15:28森林公園P15:36(林道、府道51)=自転車(12.4km)=16:48大迫登山口17:00(府道12、R27、R9、府道6)=高槻18:37
丹波高地の盟主長老ヶ岳と尾根続きの和知富士だ。特に、葉を落とした自然林やヤセ岩尾根もある変化に富んだ尾根筋が狙い目だ。雪のついた岩尾根は願い下げだが、今冬は寡雪、大迫を起点に和知富士経由長老ヶ岳を経て仏主(ほとす)の森林公園へ下山の計画だ。R9から走り易い改良されたR27を綾部方面へ進み、由良川を渡るとすぐに右折して美山方面へ、和知富士登山口のある大迫から府道を仏主へ向かい、狭い舗装林道をくねくね上ると森林公園Pだ。自転車をデポして大迫へ戻り、登山口近くの空地に路駐だ。
農道わきの小さな登山口表示通りに畦道を上がり、壊れたネット扉を無理やり開閉して尾根端の急な植林帯を登る。少し勾配の緩くなった雑木林の尾根道を木漏れ日を浴びながら登るとちょっと視界の開けた鉄塔だ。西南に砥石山や三峠山の山並みが梢越しに望める。P386を過ぎて葉を落とした樹間から三角錐の端正な和知富士を正面にちらちら眺めながら雑木林尾根を進む。Ca500付近では狭い尾根もあるが、ミズナラの純林もある高木落葉樹の美しい尾根筋が続き、岩の点在する急坂を登りきると林間の和知富士三角点だ。樹間から山並が望め、落葉絨毯の爽やかなピークを後にして、意外に尖ったP734を目標に、ミズナラなどの高木尾根を進む。P734ピークを過ぎた先から岩尾根が続き、ひときわ見晴しのよい岩峰が仏岩だ。岩稜から南方に展望が開け、足下に大野ダムが蛇行し前面には丹波高地の山並みが連なっている。P752手前まで岩稜まじりの細尾根が続き、知らぬ間にP752ピークを通り過ぎ、イワカガミ群生地の急坂を登ると僅かに残雪の点在するP822だ。
(和知富士の大迫登山口)
(植林帯の急な尾根端を登る) (木漏れ日の雑木林を登る)
(鉄塔から見える砥石山と三峠山)(尖った和知富士をめざす) (Ca500の細い尾根を行く)
(右下に見える蛇行する大野ダム) (美しいミズナラ純林) (和知富士三角点)
(清々しい稜線をたどる) (見晴しの良い仏岩) (仏岩からの展望)
(P752手前の岩峰)
(イワカガミ群生地を登る) (P822ピーク)
P822から稜線をなだらかに下り、音海谷左俣源頭にあたる鞍部からヤセ尾根が始まる。ちょっとしたアセビの薮コギや大岩の正面突破もあるが手掛かりもばっちりある美しい岩尾根だ。Ca810展望岩頭は岩稜に小松が点在する展望の開けた景勝地だ。岩稜はここまで、なだらかな樹林帯尾根を少し進むと美山町分岐のP884だ。単独行の往復足跡の残る斑残雪尾根をしばらく北上すると、傍らにアンテナ鉄塔があり山頂に一等三角点が鎮座する展望豊かな長老ヶ岳山頂だ。山頂からは弥仙山や頭巾山など白くない黒々とした若丹山地の山並みが光る舞鶴湾とともに望めた。山頂付近は複雑な地形、平安時代には100寺の密教寺院があり、廃寺になって仏像が下ろされた処が仏主だそうだ。近年の体力低下や途中の道草のため時刻が計画より大幅に遅れ気味、早々に下山開始だ。山頂下のアンテナ群のある平地で左右に上乙見と仏主を分け、林道を直進だ。植林帯から自然林の稜線をなだらかに下り、東屋1を前方に見て、尾根方向を西北から北に変えて枝尾根を下ると東屋2だ。しばらく急な丸太階段の道をジグザグに下ると森林公園Pだ。チャリンコをゲット、標高差250の林道をブレーキを握る手をしびれさせながら下り、大して標高差のない県道を約1時間、疲れ切ってやっと夕闇迫る大迫の登山口だ。
個人的には長老ヶ岳はSS(スノーシュー)で遊ぶ残雪期の山として認識が強かったが、和知富士からの稜線を7年ぶり辿ってみて、尾根筋の高木の落葉樹林(特にミズナラの純林)の美しさやヤセ岩尾根が素晴らしかった。稜線には表示が殆んどないので自位置確認手段必携だ。
(ヤセ岩尾根を行く)
(大岩を正面突破) (展望岩頭)
(P884で美山を右に分ける)
(斑模様の尾根を長老ヶ岳へ) (長老ヶ岳山頂到着)
(長老ヶ岳山頂からの展望)
(長老ヶ岳一等三角点) (丸太階段を下る)
(上乙見と仏主を左右に別け直進)
(植林帯をなだらかに下る) (平坦な尾根道を西へ)
(爽やかな尾根を進む)
(東屋2を通り抜ける) (森林公園Pでチャリンコゲット) (大迫登山口帰着)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 和知
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