★ひとこと 「水越峠から氷瀑空振りのモミジ谷を経て山頂へ」
展望もあまり良くない薄雪の国見城跡
★行った日 2020年2月1日(土) 曇一時晴 単独
★コース
高槻6:21(近畿高速、南阪奈)=羽曳野IC(R170、R309)=8:15水越峠路駐8:26→カヤンボ9:05→第6堰堤9:52→10:30国見城跡(0℃)10:45→(1125m)葛木神社10:56→一の鳥居11:04→(1111.9m)湧出岳11:10→11:25展望台(昼食)11:55→一の鳥居12:06→サネ尾分岐12:12→展望ベンチ12:20→稜線別れ12:42→カヤンボ12:58→13:33水越峠路駐13:38(R309、R170)=羽曳野IC(南阪奈、近畿高速)=高槻15:31
この所暖かい日が続いているが久しぶりに寒波の予報、氷瀑の淡い期待を抱いて金剛山のモミジ谷だ。水越峠からモミジ谷を経て山頂に至り、最も楽なダイトレで下山の計画だ。まずまずの天候の土曜日とあってR309旧道のパーキングは何処も満車、水越橋に最も近い拡幅部に路駐だ。
水越橋の鎖ゲートをまたいで旧国道を進むと水越峠の奈良県側のゲートが正面に見え、その手前右側が林道入口だ。ここから意外にしんどい30分の林道歩きだ。最初のベンチから右に富田林市街や六甲山系、次の休憩所からは左に御所市の田園地帯や音羽山、を見て気分を紛らわせ、正面に金剛山頂を眺めながら進むと、水場の先がカヤンボだ。帰りに通るダイトレを左に見送り、ちょっと進むと林道Uターン部がモミジ谷入口だ。渓谷に沿って堰堤を越えながら進み、第4堰堤を乗り越えると河床の道となり、第5堰堤の梯子を越え、やっと薄雪で白くなった谷底を登る。Ca880二俣の右俣に入り、ガレ場のV字谷を少し登ると氷瀑の見所Ca910の第6堰堤だ。堰堤前の倒木にかかる水しぶきや堰堤壁面がツララ状に凍結しているが、まだまだ不完全凍結で氷瀑には程遠い姿だ。左側の急坂から堰堤を越え、ごつごつした岩場もある急なV字谷を登り、すぐ左上の枝尾根を辿る道を左へ見送ってそのまま谷筋を直進、葛木神社裏の巻道に合流だ。事務所前広場に下り、大繁盛の国見城跡で小休止だ。薄曇の割には視界がよく、大阪平野や大阪湾の彼方に六甲山が連なり、肉眼ではその左に明石海峡大橋がはっきり望めた。城跡一帯は薄雪で半凍結しているがアイゼンは必要なく、事務所の温度計は0℃、氷瀑にはより一層の寒波が必要だ。転法輪寺に手を合わせ、つるつるの参道を注意して葛木神社へ向う。
(水越橋の鎖ゲートを通過)
(水越峠の林道入口) (山頂を正面に林道を遡る)
(カヤンボ手前の水場) (カヤンボでダイトレを左に分ける) (モミジ谷入口)
(沢沿いに遡る) (第5堰堤で周りが白くなる)
(氷瀑にはほど遠い第6堰堤)
関西では珍しい大社造の葛木神社に安全を祈ってお参りし、ささやかなブナ林めざして丸太階段を下る。美しい杉大木の参道から一の鳥居を経て坂を上るとアンテナ塔の林立する湧出岳一等三角点だ。林間の目立たない標石だ。山頂から急坂を下って林道に合流、少し伏見峠方向へ向うと展望台だ。展望台から、東方は木々が成長して見晴しは悪く、また大峰山系や大台ケ原の山塊も雲の中だが、西方の紀伊山地から大阪平野にかけて雄大な景色が望めた。展望台下のベンチで、餌場の机の周りを飛び交うヤマガラと戯れながら昼食後、最も楽なルートのダイトレで下山だ。一の鳥居から水越峠へ向って尾根筋をなだらかに下り、Ca1060で北方向へ伸びるサネ尾を左に見送り、急な丸太階段を下ると大和葛城山が目の前に望めるCa970の展望ベンチだ。ここからなだらかな道をしばらく下ると、稜線別れの休憩ベンチだ。ここから東方の視界が開け、大和三山をはじめ奈良盆地南部がジオラマのように望める。稜線から急な階段道を下ってカヤンボで往路と合流、午後になって晴れてきた陽光を浴びながら道をぶらぶら下り、駐車場の車は半分ぐらいに減ったが、路駐の車が並ぶ車列の一端に帰り着いた。
金剛山は都心から近いので手近に雪景色が楽しめる山だ。残念ながら氷瀑を目にできなかったが、水しぶきのかかる半凍結した姿、数センチに伸びた霜柱、白いV字谷など、冬の谷筋の面白さを垣間見ることができた。
(薄雪の葛木神社) (ささやかなブナ林へ) (一の鳥居へ)
(湧出岳一等三角点) (林道を展望台へ) (展望台下で遊ぶヤマガラ)
(一の鳥居から水越峠へ)
(サネ尾を左に見送る) (展望ベンチ)
(美林の植林帯を行く)
(稜線別れの休憩ベンチ) (カヤンボで往路に合流)
(稜線別れのベンチから大和三山を見下ろす)
(晴れてきた林道を下る)
(水越峠ゲート) (水越橋帰着)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図 御所
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