皆子山(971.5m)

 

★ひとこと   「ヒノコから落葉広葉樹の美しい南尾根で皆子山ピストン」

皆子山三角点と武奈ヶ岳


★行った日   2020年2月4日(火) 晴 単独

★コース

高槻6:39(R171、府道38、府道40、R367、R477、地方道)=8:50ヒノコ路駐9:00→9:44P819 9:50→P889 10:21→Ca920 10:46→11:22(971.5m)皆子山(昼食)11:50→Ca920 12:18→P889 12:37→12:57P819 13:06→13:26ヒノコ路駐13:34(地方道、R477、府道38、R171)=高槻15:42

 比良山系の西に位置する皆子山は京都府の最高峰だが地味な山だ。山頂から西南に複雑な幅広尾根がなだらかに伸び、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹の森が広がる美しい処だ。例年厳冬期は雪深く、体力弱者にとっては近寄り難い山だが今年は暖冬で寡雪、葉を落とした広葉樹の森の散策だ。大原から敦賀街道を北上して小出石でR477に入り、通常今頃は積雪で難渋する細い急勾配の道を経て百井で右折、大見方面へ進むと修道院のあるヒノコだ。ミタニ峠へ向うときに通る道路建設途中で放棄?された立派な橋の袂に路駐だ。
 修道院手前の小さな手書き表示通りに尾根端の急坂に取付く。急坂の途中で広い作業道に出合うがすぐに目印があり、尾根芯を辿って左植林帯右二次林の尾根を登り続け、Ca690から急だが落葉広葉樹の美しい尾根だ。ミズナラの大木も点在する尾根を休み休み息を切らせて登り続け、残雪が点在し始めるとP819だ。しんどいのはここまで、このピークからアップダウンを繰り返しながらなだらかな上り勾配の歩き易い尾根だ。樹間から蓬莱山から権現山に続く山並みを右に、上空のここだけ葉を茂らせているヤドリギの玉などを眺めつつ、徐々に残雪の多くなってきた尾根を進む。P889を過ぎ、前方に皆子山西南尾根が台地のように連なり、蓬莱山の山並みに続いて琵琶湖が白い湖面を覗かせているのを眺めながら進むとCa920手前の展望地だ。きょうのコースでは唯一の展望ポイント、斑模様の山肌の間から武奈ヶ岳が頭を出し、琵琶湖の彼方に三上山が霞んでいた。

 (修道院横の皆子山登山口)   (尾根端の急坂を登る)    (目印通りに尾根芯を登る)

 (植林帯と二次林尾根を登る)  (Ca690から落葉広葉樹尾根)   (急坂を登り続ける)

     (P819ピーク)         (ピークの台地で小休止)     (なだらかな尾根が続く)

   (尾根に目立つヤドリギ)         (P889)          (細いブナ林を行く)

   (前方の台地が皆子山)  (雪のつながりだした尾根を行く)   (Ca920手前の展望地)

                    (展望地から西方を望む)

 Ca920で大見や尾越を左に分け右の皆子山西南尾根に向かう。ここまでくると雪面もつながり、アップダウンを繰り返しながら複雑な尾根筋を高みへ登って行く。ブナやミズナラの古木もある斜面を登りきると皆子山三角点だ。山頂の北側が切り開かれ、武奈ヶ岳はじめ京都北山の山並みが梢越しに望めるが、この時期としては雪が少なく、白地の少ない斑模様の山肌だ。風の当たらない日だまりで昼食後、下山開始だ。山頂付近の稜線の地形は複雑、踏み跡のない雪面の下りは支稜に入り込まないように注意が必要だ。左に比叡山を見たり、右のすり鉢状の谷筋源頭を眺めたりしながらCa920で大見を右に見て左へ下る。ここからは一本道の尾根下り、P819を経て急な稜線を快調に下って、一人の登山者とも会うことなくヒノコへ帰り着いた。帰りは百井峠から狭い急坂を下って鞍馬街道に合流、鞍馬で山椒佃煮をゲット、順調に帰阪した。
 このコースの売りは植林帯は殆んどなく落葉広葉樹の美しい尾根だ。特に季節はずれの春先のような日差しと残雪に映える樹林帯が素晴らしかった。

   (大見分岐のCa920)    (なだらかな西南尾根を行く)(アップダウンの幅広尾根を行く)

  (最後の上り坂で山頂)         (皆子山頂上)          (皆子山頂上)

                    (皆子山から北方を望む)

  (比叡山を左に下山開始)   (京都北山を右に尾根を下る) (Ca930のミズナラ大木林)

  (爽やかな尾根を快調に下る)    (修道院横に下山)        (ヒノコ路駐地へ)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  花背

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