★ひとこと 「開花したてのささやかな福寿草のポンポン山へ」
生育株の減った保護地の日照待ちの福寿草
★行った日 2020年2月15日(土) 曇 娘と孫娘の3人
★コース
高槻8:19(府道6、本山寺林道)=本山寺駐車場8:48→9:19本山寺9:30→天狗杉9:53→10:33(678.7m)ポンポン山10:50→リョウブの丘11:06→11:19福寿草保護地11:31→竈ヶ谷出合11:39→12:09イヌブナの森(昼食)12:44→東海自然歩道出合13:31→水声の道分岐13:46→13:55ベンチ14:02→14:27三差路14:37→川久保分岐15:05→15:19本山寺駐車場15:25(本山寺林道、府道6)=高槻15:55
早くもポンポン山の福寿草が咲き始めたとのネット情報を見て、この所山を歩いたことのないメタボ娘と今年正月のポンポン山周回で足を痛めて登山敬遠気味の孫娘と3人で花見だ。近くなのでゆっくり家を出て本山寺参拝者駐車場から出発だ。
急な舗装道路の東海自然歩道を息を切らして進み、山頂へ向う山道を右に分けて平坦な参道を直進すると、出発して30分でトイレもある本山寺だ。小休止後、石段を上り本堂の摩尼車を回して手を合わせ、本堂横から平坦なトラバース路に入る。急な丸太階段を上ると先ほどの山道に合流、爽やかな尾根道をしばらく進み、モミ大木の倒木群を左側に眺めながら斜面を上ると天狗杉だ。高槻の古木の表示があり、かつて鬱蒼としていた大杉の印象だったが一昨年の台風以降見上げると枝の目立つすかすかの感じだ。倒木により明るくなった尾根道をアップダウンしながら緩やかに高度を上げて行くと、本山寺から約1時間でポンポン山頂上広場だ。山頂は暖かく8℃、愛宕山や蓬莱山は望めたが、京都方面、大阪方面とも薄い雲海に覆われ、雲上に突き出た京都タワーや高槻のタワマンなどが望めた。山頂で油を売ってから西尾根を北上、リョウブの丘を経てP594の先で表示通りに広葉樹の支尾根を下るとテント設営された福寿草保護地受付だ。ボランティアの方々のお陰で雑草刈りや保護柵などの手入れがされている。いまは曇り空で開花待ちの状況だが、株数は減少の一途をたどりまばらにしか生育していないのは温暖化の影響かもしれない。案内の方の親切な説明で、はじめて見る花弁のない花計3〜4ミリのアオハコベが興味深かった。空いていたので巡回路を逆行させてもらって竈ヶ谷へ下る。
(東海自然歩道のコンクリ道を登る) (静かな本山寺) (P639の天狗杉)
(尾根道を山頂へ向う) (ポンポン山三角点)
(リョウブの丘)
(曇天に開ききらない福寿草)
(竈ヶ谷出合) (渡渉しながら下流へ)
保護柵の多い竈ヶ谷を渡渉しながら進むが、保護柵の内外を問わず目立った野草の姿はなく、積み上げられた刈り取った灌木や保護柵に沿って下るだけだ。出灰川まで下ると流れを渡る必要があるので途中から東尾根へ登る。標高差100の落葉堆積の急斜面を滑らないように頑張って登るとイヌブナの森の休憩ベンチだ。2月中旬とは思えない暖かさの中、昼食の店を広げゆっくりしてから最遠地点からの復路だ。しばらく急斜面の樹林帯を頑張ると北側の展望の開けた鉄塔だ。アップダウンを繰り返しながら、高度を徐々に上げ、Ca600鉄塔下の東尾根からは薄雲に覆われた長岡京から京都市街が俯瞰でき、しばらく進むと東海自然歩道出合いだ。遊歩道を山頂方面へ進み、カタクリ保護柵近くから水声の道へ下る。倒木群の尾根道から谷筋を下る辺りで、孫娘が前回と同じくるぶしが痛いと言い出して、休憩ベンチで手当、バンドエイドの応急手当で何とかなりそうだ。歩行に差し支えないように整備された倒木群に覆われた谷筋を何とか下ると川久保渓谷出合の三差路だ。まだ倒木が路端に残る林道を30分ほど下り、直進の川久保を左に分けて、上り坂の林道を頑張ると本山寺駐車場だ。
季節はずれの暖かさだったが日差しに恵まれなかったため、満開の福寿草は目にできなかった。半開の福寿草の花、ヤマシロネコノメソウやアオハコベの豆粒のような花が春の訪れを告げていた。
(イヌブナの森休憩ベンチ) (東尾根から雲海の長岡京) (東海自然歩道出合)
(水声の道入口付近を行く)
(休憩ベンチ) (倒木群をくぐって下る)
(川久保渓谷出合の三差路) (川久保分岐)
(本山寺参拝者駐車場帰着)
フクジュソウ(保護地) アオイスミレ(保護地)
アオハコベの拡大(保護地)
ヤマシロネコノメソウ(竈ヶ谷)
開花前のアセビ(東尾根) ヤブツバキ(東尾根)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図 法貴、京都西南部、高槻、淀
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