蓬莱山(1173.9m)権現山(996m)霊仙山(750.5m)
★ひとこと 「栗原から雪はないが快晴の爽快稜線漫歩で蓬莱山往復」
蓬莱山と打見山
★行った日 2020年2月24日(月休) 快晴 単独
★コース
高槻6:00(名神)=京都東IC(湖西道路、地方道)=7:13栗原登山口P7:28→登り口7:38→8:11ズコノバン8:15→9:00(996m)権現山9:10→(996m)ホッケ山9:40→10:09小女郎ヶ池10:18→10:51(1173.9m)蓬莱山(昼食)11:33→小女郎峠11:55→ホッケ山12:18→12:46権現山12:58→ズコノバン13:19→13:47(750.5m)霊仙山14:00→登り口14:23→14:31栗原登山口P14:40(地方道、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:13
この三連休最終日を逃すとパッとしない天気が続くとの予報、今冬3回目のSS(スノーシュー)遊びを目論んで蓬莱山の展望尾根歩きだ。しかし湖西道路から眺める蓬莱山は山頂付近に残雪が点在するだけ、SSは断念だが山肌が細かく陽光に映える最高の登山日和だ。栗原の集落から急な林道をしばらく進むとひとかけらの雪もない登山口だ。
SSやアイゼンを車に残して、今の時期にしては残雪もなく風情のない地道林道をテクテク、鎖ゲートの登り口から植林帯のガレた急な林道を進む。美しい木漏れ日を浴びながら林道を進み、明るい疎林帯に入るとズコノバンの平地だ。疎林帯越しに霞んだ光る湖面を眺めながら切り株で小休止だ。霊仙山を左後ろに分け、車道を少し進むと林道終点、ここから山道だ。急坂と平地が繰り返される段丘状の尾根道だ。ミズナラやブナなどの樹間から琵琶湖を時々眺めつつ、所々でイワカガミの光る葉っぱで飾られた道を登る。最後の急登を頑張ると急に視界が開け、風もない見晴し抜群の権現山頂上だ。少し霞んでいるが雲一つない青空のもと、南の比叡山を中心に琵琶湖から京都北山の山々が一望のもとだ。権現山から左前方にホッケ山と頭だけ覗く蓬莱山を眺めつつ、残雪点在の雑木林の稜線をなだらかに下り、尾根右下の祠を過ぎてホッケ谷右尾根ルートを右に分け、灌木帯の展望尾根を登るとホッケ山だ。見晴らしの良い山頂から蓬莱山を正面に、琵琶湖を右下に見てなだらかに下る。
(栗原登山口)
(林道を進む)
(明るい疎林帯を行く)
(ズコノバンの平地) (林道終点から尾根道へ)
(急な尾根を登る)
(イワカガミのガレ場の登り) (好展望の権現山) (霊仙山(手前)と比叡山)
(権現山から琵琶湖〜京都北山を望む)
(ホッケ山を左に山頂から下る)
(尾根道にたたずむ祠) (残雪の雑木林を北上)
(ホッケ山へ展望尾根を登る)
(見晴し抜群のホッケ山) (蓬莱山を正面に尾根を行く)
春のような暖かな日差しを浴びて草原をなだらかに登り、石仏の並ぶピークを少し下ると小女郎峠だ。峠から左へ進むと半凍結の小女郎ヶ池だ。通常今時分は雪に覆われて雪上散歩ができるのだが、神秘的な色合いの氷面を眺めるだけだ。積雪があれば近道できるのだが、峠まで戻って蓬莱山目指して笹原を登るが、溝状の道が融けてグチャグチャでツルツルの坂道だ。滑らないように注意して登りきると山頂、人工雪でスノボーを楽しんでいる琵琶湖バレイスキー場上端だ。山頂の展望台は冬季には撤去され、すっきりした感じだ。残雪はほとんどなく、黒々とした山肌にケシ粒のような人々が楽しんでいる打見山の人工雪ゲレンデだけが鮮やかだ。山頂から北方には比良山系の峰々の彼方に琵琶湖を介して鈴鹿山系の山並みが霞み、南方には比叡山の彼方に湖南の山並みなどが望めた。風のないうららかな日差しの山頂で景観をおかずに定番の昼食後下山だ。
(琵琶湖を右に尾根道を行く) (展望稜線をなだらかに登る)
(小女郎峠手前ピークの石仏)
(小女郎峠) (半凍結の小女郎ヶ池) (霞んだ琵琶湖を見ながら進む)
(急な笹原を頑張って登る) (山頂の鐘) (打見山を見下ろす)
(蓬莱山から北方の武奈ヶ岳方面を望む)
(蓬莱山から南峰の比叡山方面を望む)
山頂直下の泥濘の急坂を下るためにチェインスパイクを履くが、なかなか快適だ。ホッケ山では団体さんのシャッターを押したりして、絶景の尾根を下り、小さなアップダウンを繰り返すと権現山だ。雪のないお陰でまだ時刻も早く余裕があるので、久しぶりに霊仙山によることにして下山し始めた。明るい疎林帯尾根を前方の霊仙山や琵琶湖を垣間見ながら下り、ズコノバンから栗原へ下る林道を左に見て稜線をなだらかに下る。明るい鞍部から灌木と雑木林の急坂を登るとあまり展望の良くない霊仙山三角点だ。東側の灌木の切り開きから正面に沖島の浮かぶ紺碧の琵琶湖が奇麗だ。梢越しに見える権現山から蓬莱山へ続く山稜を背に下り始める。手入れの行き届いた美しい植林帯の急な尾根道をしばらく下ると林道出合の登り口だ。アンテナ鉄塔(跡)を後にして林道を下ると栗原登山口だ。
めざすSS漫歩はかなわなかったが、風もなくとても爽やかな稜線歩きを楽しむことができた。最高の日和に恵まれて、東に琵琶湖を望みながら見晴らしの良い草原を歩くのは至福のひと時だ。幸か不幸か積雪ゼロだったので疲労度合いも比較的低くピストンできた。
(山頂の人工雪ゲレンデ) (山頂から笹原を下る) (小女郎峠を直進)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 花背、比良山
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