藤原岳(1140m)

 

★ひとこと   「早春の花を求めて孫太尾根で藤原岳ピストン」

丸山に咲く節分草


★行った日   2020年3月2日(月) 晴時々曇  単独

★コース
高槻5:36(名神)=八日市IC(R421、R306、地方道)=7:26新町墓地駐車場7:39→支尾根登り口7:50→登山道合流8:55→9:25(645m)丸山9:36→10:24(834m)草木10:32→11:15(965m)多志田山11:21→12:02岩頭(昼食)12:34→12:37(1120m)藤原岳12:47→多志田山13:23→13:58草木14:03→丸山14:32→15:26新町墓地駐車場15:37(地方道、R306、R421)=八日市IC(名神)=高槻17:35

 今年は本格的な寒さが長続きしない暖冬、早くもネットに早春の花情報が散見されるようになったので、この所毎年訪れている孫太尾根の春の花訪問だ。八日市ICからR421を東進し石榑トンネルを過ぎて青田峡方面に向かい、途中で右折して新町の集落を通り抜けると登山口の墓地駐車場だ。藤原岳はいつも雪解けの泥濘が予想されるのでスパッツで足元を整え、チェインスパイクだけを持って出発だ。
 P387を通る尾根の一本北の支尾根を登るべく、墓地奥から右へだらだら坂の小径を下り尾根端を巻くと林道に出会い、この林道を少し下ってゲートを過ぎ、林道三叉路の手前から支尾根に取り付く。かつてこの尾根筋も手前の谷筋も通ったことがあるが、谷筋は倒木の恐れがあるので尾根筋を登ることにした。初めは藪っぽい尾根筋だが、次第にはっきりした踏み跡が続き、途中に急な岩稜越えもあるが整備された植林帯尾根だ。最後に緩斜面を巻くように進むと、P387を通る登山道に合流だ。急坂を登ってアセビの森を抜けると石灰岩がごろごろ露出した急坂だ。花季にはこの辺りに多様な草花を見かけるのだが、きょうはタチツボスミレ一輪だけだ。眺望の良い急坂を頑張ると丸山ピークだ。昨年のように足の踏み場もないほど咲いていないが、節分草が所々に群れて咲いている。節分草の花弁は複雑、百円ショップで買った拡大レンズ付きスマホで撮ってみると細かい構造が興味深い。

(墓地奥の浄水施設手前を右へ) (倒木の多い杉林を進む)  (合流した林道のゲートを下る)

(林道合流手前を左支尾根へ)    (尾根芯を登り続ける)    (巻道の先で登山道合流)

  (アセビの森を抜ける)      (石灰岩の急坂を上る)  (石灰岩散らばる丸山のピーク)

   (山頂に咲く節分草)    (百円ショップのレンズで拡大)  (広葉樹点在の尾根を行く)

 響き渡る藤原鉱山の騒音を聞きながら尾根芯の北側をたどる巻道を進む。所々にあるモミの大木や冬姿の広葉樹の尾根をしばらくなだらかに登ると何もない草木ピークだ。次の鞍部から正面に多志田山を眺めながらしんどい登りだ。ひーひー言いながら急坂を九十九折に休み休み登ると多志田山ピークだ。山頂で治田峠を左に分け、まだ3月になったばかりなのに雪のない稜線をなだらかに下り、治田峠分岐標識からしんどい急坂が始まる。急坂を少し登ると福寿草が点在し始めるが、昨年より株数は少なく派手に群れて咲く姿も見かけない。撮影しながら滑りやすい急坂を登り、石灰岩の急な岩稜を上がると見晴し岩頭だ。12時を回ったので風を避けて石灰岩の間にへたり込み、登ってきた孫太尾根やその先に伊勢湾方面に広がる田園風景を眺めながら定番の昼食だ。

(鉱山の騒音を友に尾根を行く)   (何もない草木ピーク)    (山頂を正面に尾根を行く)

 (多志田山へしんどい登坂)       (多志田山ピーク)     (山頂へ雪のない尾根を進む)

(治田峠分岐からしんどい急坂) (稜線から鉱山を見下ろす)   (福寿草点在の急坂を登る)

    (開き始めた福寿草)     (陽光に開いたフクジュソウ)     (石灰岩の急坂を登る)

 岩頭から山頂の展望台を訪れ、鈴鹿山系の景観を楽しむが御池岳の山頂部のみに白斑が点在するがあとは黒々とした地肌の出た無雪期の山並みだ。無人の山頂で景観をしばらく楽しんでから下山開始だ。ラクダの背のような孫太尾根を足下に眺めながら急な岩稜を下り始め、木漏れ日の広葉樹林をゆっくり下って多志田山の曲がりブナで小休止だ。草木からは往路の巻道ではなく歩きにくいが尾根芯の石灰岩帯を下り、丸山から急坂続きの岩稜尾根を右下の青川の改修工事を眺めながら下る。Ca400岩頭を過ぎると樹林帯に入り、丸太階段に改修された道を下り、植林帯をなだらかに下ると墓地駐車場だ。
 山頂直下でフクジュソウ、丸山でセツブンソウに出会えたが、それ以外の孫太尾根に咲く春の花は時期尚早だ。孫太尾根はアップダウンが多くて体力弱者にとっては厳しいコース、焦らずゆっくりを心がけることが必要だ。

                   (藤原岳頂上から西方の展望)

                     (岩頭から東方の展望)

     (藤原岳山頂)          (藤原岳山頂)     (岩頭から孫太尾根を見下ろす)

 (多志田山の曲りブナで小休止)(往路は巻道だが尾根芯を下る)    (やっと丸山ピーク)

  (丸山から展望尾根下り)   (Ca500の岩稜を下る)   (神武社殿趾から墓地はすぐ)

★道で出会った花 

   ヤブツバキ(支尾根)        アセビ(支尾根)          シキミ(支尾根)

   タチツボスミレ(丸山)        ナニワズ(丸山)        セツブンソウ(丸山)

 昨年の節分草は10倍(丸山)  フクジュソウ(藤原岳南面)   フクジュソウ(藤原岳南面)

   ミヤマハコベ?(丸山)     ヤマネコノメソウ(丸山)    コショウノキ(神武社殿跡)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所岳・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  竜ヶ岳

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