★ひとこと 「岩屋橋から志明院を経て冬枯れの尾根道で薄雪の桟敷ヶ岳へ」
桟敷ヶ岳三角点
★行った日 2020年3月6日(金) 晴時々曇 単独
★コース
高槻7:02(R171、府道61)=9:06岩屋橋9:20→9:45志明院10:10→10:39薬師峠10:46→都ながめ11:57→鉄塔12:03→12:11(895.8m)桟敷ヶ岳(昼食)12:37→鉄塔13:05→祖父谷峠13:19→林道出合14:00→14:25ゲート14:34→桟敷ヶ岳登り口14:55→15:43岩屋橋15:51(府道107、R162、R171)=高槻17:33
久しぶりに賀茂川源流の山、桟敷ヶ岳だ。雲ヶ畑の岩屋橋を起点に志明院に寄り道して桟敷ヶ岳を経て祖父谷峠へ周回の計画だ。渋滞するR171から京都市街を抜けて賀茂川に沿って北上、二ノ瀬を右に分けて細いくねくね道を川沿いにしばらく進むと雲ヶ畑集落のはずれが岩屋橋だ。丁度やってきた乗客ゼロのもくもく号バスを横目に支度して出発だ。
岩屋川に沿って林道をしばらくさかのぼり、薬師峠へ向かう山道を右に分けた先が志明院だ。ザックやカメラを門前で預けて山門を入る。長い石段を上がると本堂、手を合わせて左へ向かうとお滝、さらに左と右の奥まった岩壁に岩屋があり、修験の行場が偲ばれる。およそ半世紀前の深山幽谷のおぼろげな印象からは程遠い明るい志明院だ。門前から先程の山道に入り、山門を左下に見てしばらく植林帯の谷筋を登る。岩塊ごろごろの谷筋を過ぎて二股の右をとり、すぐに沢が広くなり、なだらかな斜面を上がると六地蔵がお出迎え、モミの木の大木がそびえる薬師峠だ。直進の大森を左に見て尾根道を北へ向かう。所々で植林帯を通るが殆どは自然林か二次林の尾根道をアップダウンしながらなだらかに高度を上げていく。P811の岩茸山を巻いてしばらく進み、P830の薄く積雪した斜面を上って広葉樹疎林帯の幅広尾根を北上すると都ながめの展望所だ。明るい稜線から霞む京都市街を眺め、台地状の尾根を進むと東と西に視界の開けた鉄塔だ。西には天童山に向かう城丹尾根が連なり、東には比良山系を遠景に京都北山の山並みが波打っている。
(岩屋橋)
(志明院手前の登り口) (志明院山門(境内撮影不可))
(志明院境内案内図) (山門を左下に見て山道を登る) (岩塊の谷筋を登る)
(谷筋が広くなる) (薬師峠の六地蔵) (薬師峠のモミ巨木)
(自然林の残る稜線を行く)
(P811岩茸山付近を行く)
(P830広い斜面を上る)
(都ながめの展望所) (霞む京都市街) (鉄塔広場)
(鉄塔から西方を望む)
(鉄塔から東方を望む)
鉄塔台地から一旦下って登り返すと桟敷ヶ岳三角点だ。山頂は樹林帯の平地のため展望はあまりよくない。岩角に腰かけて昼食後、北へ樹林帯の稜線を下る。この辺りは北斜面のため数センチの積雪が残り、雪道を味わいながら進む。鉄塔手前の大森分岐付近のナベクロ峠はアセビのプチ藪、葉についた雪で衣服はベチャベチャになりながら鉄塔台地だ。天童山に向かう城丹尾根と別れて、高圧線に沿って比良山系を正面に見ながら急な尾根道を下ると祖父谷峠だ。立派な巨杉の並ぶ峠から井戸へ下る峠道を左に見て東へ急な尾根を登る。やがて見晴らしの良い城丹尾根となり、丹波高地を左に見ながら東へ進む。倒木を避けて近道をしようとして薄雪の灌木帯に紛れ込み、べた雪に濡れながらほうほうのていで遠回りして林道に合流だ。計画ではP840のUターン地点から尾根道を下って狼峠を経て魚谷峠へ向かうつもりだったが、薄雪の藪っぽい尾根道を見て濡れるのに嫌気がさして、そのまま長い長い林道下りだ。1キロほど下るとゲートがあり、その先で祖父谷峠からの道と合流だ。桟敷ヶ岳登り口などを経て約1時間余の林道歩きで岩屋橋だ。途中の倒木撤去作業がなければ祖父谷峠分岐点のゲートまで車で入れるようだ。帰りは京都市街の渋滞を避けて、持越峠経由周山街道にでて順調に帰阪した。
志明院のおばさんの話では、昨日の雨は京都北山では雪になったようだ。お陰で雪景色の尾根歩きができたが藪っぽい道では濡れネズミだ。山麓にある志明院の修験の岩屋や展望の城丹尾根が印象に残ったスポットだ。
(桟敷ヶ岳三角点) (山頂から樹林帯を下る)
(藪っぽい尾根筋を行く)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 上弓削(かみゆげ)、周山
Homeへ