ブンゲン(1259.7m)清滝山(438.9m)

 

★ひとこと   「ブナと展望のブンゲンと柏原の大樹と展望の清滝山へ」

ブンゲン三角点

★行った日   2020年4月11日(土)  晴  単独

★コース
高槻5:15(名神、北陸道)=長浜IC(県道251、R365、県道40)=7:23奥伊吹スキー場P7:32→リフト終点8:43→9:14(1259.7m)ブンゲン9:25→渡渉10:41→奥伊吹スキー場P11:05(県道40、県道551、地方道)=青龍寺P11:49→道誉桜(青龍寺)12:00→12:45(438.9m)清滝山(昼食)13:19→柏槇14:04→14:09青龍寺P14:15(R21)=米原IC(名神)=高槻16:05

 晴れもきょうまで、あすからぐずついた天気となるので北伊吹のブンゲンだ。伊吹山から北へ岐阜県境の山脈が越美国境の山塊を経て白山まで続いている。勝手な見方だが、その南端に近い北伊吹はアクセスがよいにもかかわらず、クマザサとブナ林を特徴とする山深い奥美濃の山々の雰囲気が味わえる山だ。帰途、2本の巨樹と山頂から伊吹山の展望が素晴らしい柏原の清滝山にも立ち寄るつもりだ。米原から県道を甲津原へ向かい、終点が奥伊吹スキー場の広大な駐車場だ。正式名称はグランスノー奥伊吹、スキーだけでなくモータースポーツなどの総合施設だ。なお、かつてあった若竹荘は見当たらず、レストハウスの南側の山裾が一方の登山口だ。
 駐車場を出発、かつて訪れた若竹荘横の登山口が分からないのでレストハウス横からリフトに沿って管理道路を登り始める。振り返ると施設の建物が下方に小さくなっていくとともに対面の金糞岳が他を圧するように大きくなってくる。初めは山間の谷筋をなだらかに登り、やがて急な小尾根を折り返しながら登りつめ、残雪が現れるとリフト終点、すぐ先が稜線出合だ。クマザサを切り開いた好展望の稜線の道をなだらかに南下、大岩の裾を巻いてブナ林を抜けると山頂手前の見晴らしの良いピークだ。透明度が悪く、見えるはずの奥美濃の山々、御嶽山や恵那山など判別できなかったが、能郷白山の右に白山は視認できた。


  (北伊吹スキー場Pを出発) (レストハウスの先から振り返る)  (ゲレンデを登り続ける)

 (ゲレンデ上部から振り返る)  (残雪のある最後の上り坂)    (クマザサの尾根を南下)

                (ブンゲンの北手前ピークから東方を望む)

 伊吹山を正面にちょっと下って登り返すとブンゲン三角点の小広場だ。見晴しは先程の手前ピークのほうがよい。小休止後南の笹原の切り開きから少し下るとブナの幹にたくさんのテープがぶら下がっている分岐点だ。直進の尾根道は切り開かれているが、右へ入る西北尾根は一見道と判別できないくらい笹藪に覆われ、特に下りの時は尾根を外さないように赤布を注意深く拾うことが大切だ。かつては虎子山までの尾根は笹藪に覆われて積雪期ルートだったが最近刈り払いされたよう、機会があれば是非行って見たいコースだ。分岐から半分藪漕ぎ状態で進むと、立派なブナ林に入るとともに踏み跡がはっきりする。注意してCa940から南へ下ってCa900で倒木を避けた処で西側の小尾根に入ってしまい、藪のためショートカットもままならず元へ戻り、多くなってきたコブシの白花を見上げながら急な尾根筋を下る。やがて大長谷に出合い、大岩の隙間を下って古い道標の個所で渡渉、対岸から黒い太いホース沿いに付けられた踏み跡を辿り、小尾根を登るとレストハウスが足下に見える尾根上だ。道標の類はなく赤布1枚あるのが唯一の目印だ。よく滑る枯れすすきの急坂を下ると重機の置かれた工事中の平地、多分若竹荘跡と思われる。山間でも響き渡っていたが、モーターコースでドリフト走行を楽しむスリップ音を聞きながらレストハウス横を下ると1台のみとまっている駐車場だ。次に米原の青龍寺に向かうべく出発だ。

(ブンゲンから能郷白山を望む)(分かり難い尾根道分岐を右へ)  (藪っぽいブナ尾根を下る)

                    (下り尾根から西方を望む)

(青空に鮮やかな満開のコブシ)   (大長谷に出合う)      (古い道標のある渡渉点)

 
 
 
 
 
 

(レストハウス横の小尾根鞍部)  (小尾根鞍部を見上げる)    (北伊吹スキー場Pへ帰着)

 どこも桜満開の姉川沿いに南下、新幹線と東海道線をくぐると青龍寺の桜並木参道に入り、青龍寺参拝者Pにとめる。
 参道を進むと鎌倉時代ばさら大名として名をはせた佐々木道誉(京極家)の墓所でもある青龍寺だ。氏が愛した枝垂桜の二代目が道誉桜だ。満開は過ぎているがばさらに相応しい派手な大樹だ。寺の横から急な林道を登ると尾根に達し、なだらかに北上すると大展望の清滝山頂上だ。南には中山道柏原宿をはさんで霊仙山の山並みが連なり、北には関ヶ原の山里を介してそびえる伊吹山の姿が秀逸だ。通信施設の建つ山頂で昼食後、コバノミツバツツジの美しい稜線を下り、柏槇(ビャクシン別名イブキ)の大樹を探してうろうろ。地元のおばちゃんに聞いて近づく、大樹というよりも長年の風雪に耐えた盆栽を大きくしたような老木だ。帰りは風情のある中山道柏原宿をちらっとのぞいただけで近くの米原ICから帰阪した。
 好天に恵まれたがブンゲンは春の花探索にしては標高が高くて早過ぎてコブシのみ全盛期だった。ヤドリギ満載の高木やブナ林は芽吹く前だが陽光を浴びて燃え立つようだ。クマザサで覆われた稜線から望む波打つ山並みも飽きない眺めだ。なお、西北尾根を下る場合は別尾根に入り易いのでGPSなど位置確認手段が必須だ。柏原宿近くの青龍寺は山麓の2本の大樹、道誉桜と柏槇と、山頂からの伊吹山の眺めが何といっても素晴らしい。

  (青龍寺の桜並木の参道)     (青龍寺の三重塔)        (青龍寺の道誉桜)

 (清滝山へ急な植林帯を登る)   (尾根道を山頂へ)      (清滝山から伊吹山を望む)

                  (清滝山から北の伊吹山を望む)

                 (清滝山から南の霊仙山を望む)


(稜線を飾るコバノミツバツツジ) (右上の山頂の見える参道)     (柏槇の老木)

★道で出会った花

      コブシ(ブンゲン)     タチツボスミレ?(ブンゲン)  ムラサキサギゴケ(清滝山)

    ソメイヨシノ(清滝山)        アセビ(清滝山)      コバノミツバツツジ(清滝山)

    キンポウゲ(清滝山)      ヒメオドリコソウ(清滝山)    ヒメバライチゴ(清滝山)

★ルート断面図
(1)ブンゲン                          (2)清滝山

★地  図(GPS軌跡)
(1)ブンゲン                 (2)清滝山

 



(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  横山、関ヶ原

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