高槻から亀岡へ抜けるときにいつも通る樫田の山里だ。中畑回転場を起点に明神ヶ岳から黒柄岳を経て樫田の田園地帯経由周回の計画だ。高槻市バスの終点、中畑回転場の林道入り口に車を置いて出発だ。
朝日を浴びて桜木林道を亀岡方向へ進み、万寿峠の手前から登山口の道標通りに山道に入る。雑木林をなだらかに登り、一昨年の21号台風の倒木があるが歩くのに支障のない尾根道をしばらく進むとCa490の赤鉄塔だ。視界の利かない新緑の樹林帯を少し進むと雑木林の小広場、明神ヶ岳三角点だ。小休止後、台風の爪痕の残る稜線を下り、鞍部で樫船神社を左に分けて登り返すと切り開きに建つ鉄塔だ。はるか天空で2人が作業中、今更ながら人に比べて碍子の大きさにびっくりだ。黒柄岳を正面に見て切り開きを下って植林帯のプラ階段を下ると林道出合、田能側の明神ヶ岳登山口だ。しばらく林道を西進、樫田トンネルができる前の杉生に抜ける峠越えの道を右に見て、黒柄岳無線中継塔へ向かう巡視路のゲートを通り、所々に倒木のある道を直進だ。
(中畑回転場の桜木林道入口) (万寿峠の明神岳登り口)
(雑木林を登る)
(倒木の片づけられた山道を行く)
(Ca490ピークの赤鉄塔) (林間の明神ヶ岳三角点)
(台風爪痕の残る稜線を下る)(切り開きのCa470の展望鉄塔)
(天空で保守作業中の2人)
(鉄塔切り開きから西方を望む)
(田能の明神ヶ岳登山口)
(黒柄岳中継塔巡視路ゲート) (倒木のある巡視路を行く)
廃道に近い巡視路を約2キロ進み、帰りに通る反射鏡の所の経塔分岐を左に見過ごして少し行くと終点が鉄塔だけ残る無線中継所跡だ。中継所手前の雑木林の小高い丘が黒柄岳三角点だ。小休止後少し戻り、先程の経塔分岐点のガードレールを越えて山道を下る。はっきりした尾根道を下り、勝手坂と称する三差路を左へ下って倒木の谷筋から竹藪を抜けると田園地帯だ。草深い山裾を辿ると軽しか通れない細田林道出合だ。登るときには林道を直進せず、左の竹藪をめざすのが要注意箇所だ。道なりに林道を下り、府道出合を左折して田能林道を右に分けた先が経塔だ。江戸時代に建立された近在の供養塔だそうだ。田能の田園をしばらく北上、長い石段の参道を上がると樫船神社だ。鎌倉時代建立の能舞台もある小ぶりだが立派なお社だ。田能は西国三十三所の善峰寺から穴太寺に向かう途中にあり、巡礼者供養道標を見たりしながら2キロほど進むと立派な一対の石灯篭の建つ大神宮社だ。大杉の茂る小ぶりの社殿が鎮座し、手前の石段で涼風に吹かれながら昼食だ。カラスアゲハに縁があるらしく、先日の大杉国見山に続いて門前のオニアザミの蜜を求めて飛び回る姿が愛らしい。ここから中畑回転場はすぐだ。
いつも賑わう近くの小塩山やポンポン山と異なり、一人のハイカーと会っただけの非3密のハイキングだ。新緑の低山歩きもよいが歴史に触れながら歩く田園地帯も捨てたものではない。
(巡視路反射鏡のある経塔分岐)(巡視路終点の電波中継塔)
(林間の黒柄岳三角点)
(経塔分岐から山道を下る)
(山峡に咲くモチツツジ) (倒木の多い沢筋を下る)
(草深い田園を進む) (経塔近くの府道出合) (経塔と石仏)
(田能唯一の信号交差点)
(樫船神社参道) (樫船神社本殿)
(巡礼者供養の道標)
(大神宮社入り口) (大神宮社本殿)
★道で出会った花
ツクバネウツギ(中畑) カマツカ?(中畑) キンポウゲ(巡視路)
ツルアジサイ(巡視路) ムラサキサギゴケ(巡視路) ニガナ(巡視路)
タニウツギ(巡視路) ノゲシ(巡視路) ヤマツツジ(巡視路)
モチツツジ(巡視路) ミツバツチグリ(田能) ?(田能)
ニワゼキショウ(田能) ニガナ(田能) オオテマリ(田能)
ブタナ(田能) ニワゼキショウ(田能) ハルシオン(田能)
オニタビラコ(田能) ヒナゲシ(中畑) ゲンノショウコ(中畑)
ジシバリ(中畑) カラスアゲハとオニアザミ(中畑) オニアザミ(中畑)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都西山
・2万5千分の1地形図 法貴
Homeへ