由良ヶ岳(640.0m)


★ひとこと   「上漆原から由良ヶ岳西峰を経て東峰経由真奥大滝へ周回」

由良ヶ岳西峰から天橋立(左)を望む
   
★行った日   2020年5月24日(日)  晴一時曇   単独
 
★コース

高槻5:28(府道6、R9)=京丹波みずほIC(京都縦貫道)=舞鶴大江IC(府道567、府道45)=7:34上漆原P7:45→遊歩道入口8:51→巻道分岐9:18→9:32(640.0m)由良ヶ岳西峰9:47→休憩所9:59→由良分岐10:06→10:15(640m)東峰10:28→椿尾根11:01→真奥大滝11:13→林道始点11:17→11:38上漆原P11:47(府道45、府道657)=舞鶴大江IC(京都縦貫道)=京丹波みずほIC(R173、R372、府道407、府道46)=高槻14:12

 天橋立が眼下に望める日本海と丹後半島の展望台、由良ヶ岳だ。京都府北部の由良川河口左岸にあって森鴎外「山椒太夫」のゆかりの地でもある。かつて由良側から訪れたが山頂からの展望が素晴らしかった記憶があり、今回は赤岩山との山峡部の上漆原から由良ヶ岳西峰を経て東峰へ周回する計画だ。亀岡から山陰道を利用し瑞穂町から高速に入ると高槻から2時間強で上漆原だ。青屋根の自治会館横を右折して少し進むと白髭神社前で林道分岐、周辺に空き地がないので少し戻った所の広場に駐車だ。
 初夏のような陽光を浴びて道端の地蔵に会釈をして進み、白髭神社の鳥居の処で東峰に向かう道を右に分け林道を西峰に向かう。穏やかな上り坂の林道を派手な黄色のジャケツイバラの花や薄紅色のタニウツギを眺めつつ、時には伸び切った筍の目立つ竹藪の傍らを1時間ほど進むと登山口の遊歩道始点だ。数台が路駐しているのでここまで車で来れるようだ。林道と別れて遊歩道に入り、薄暗い竹藪を抜けて雑木林の道をしばらく登り、直進の東峰を見送って左の道を登る。長い丸太階段で新緑の急坂を上り詰めると北側の視界の開けた明るい由良ヶ岳三角点広場、西峰だ。足下の栗田(くんだ)湾越しに丹後半島、左に天橋立の砂州が望め、多少霞んでいるが白雲の浮かぶ紺碧の海原が最高だ。

  (上漆原の空き地を出発)  (白髭神社前を西峰に向かう)  (沿道を飾るジャケツイバラ)

  (伸びた筍の目立つ竹藪)    (至る所に咲くタニウツギ)   (西峰登山口の遊歩道入口)

   (薄暗い竹藪を抜ける)     (遊歩道にある案内図)     (雑木林の石ころ道を進む)

   (長い丸太階段を上る)     (由良ヶ岳西峰三角点)   (西峰から天橋立(左下)を望む)

                (由良ヶ岳西峰から丹後半島と日本海を望む)


 西峰からまばらに生えた笹原に広葉樹の茂る尾根をなだらかに下ると岩場の展望所だ。北側の樹林が一部途切れて日本海が望める。広葉樹の森をしばらく進むと遊歩道との合流点の休憩所だ。周辺で見られる動植物の説明板があり、樹木分布図も完備だ。カエデの多い明るい森を進み、鞍部で由良を左に分け、急坂を登り返すと360度遮るもののない東峰だ。虚空蔵菩薩の祀られた祠の最高点から、眼下には由良と神崎の海辺にに挟まれた由良川河口と両者を結ぶ橋梁、東には青葉山、西には赤岩山の彼方の大江山、北には丹後半島、そして若狭の海原が広がる雄大な景観だ。

(美しい広葉樹林帯の尾根を行く) (岩場の日本海展望所)      (林間の休憩所)

 (爽やかなカエデの森を進む)      (鞍部の由良分岐)       (急坂を登り返す)


  (好展望の由良ヶ岳東峰)      (虚空蔵菩薩の祠)  (東峰から由良川河口を見下ろす)

                   (由良ヶ岳東峰の360度の大展望)

 祠の石垣の横から下り始めるとすぐに植林帯の間伐材で覆いつくされて踏み跡不明だ。間伐材を乗り越えたりして通り易い所を無理やり下ると新掘削中の作業道出合だ。登山道より一本左の尾根を下っているようなので作業道を北上、令和元年工事表示板の処で登山道に合流、以降登山道を下る。上りはよいが下りは踏み跡が間伐材で分かり難いので要注意箇所だ。7/8表示で西南尾根に乗り換え、4/8表示のヤブツバキの多い椿尾根を下る。3/8表示で真奥(まおく)大滝上流部の岩盤を流れ落ちる斜瀑が現れ、ナメ滝沿いに下り、下段滝の左岸落口付近をこわごわトラバースして下ると2/8表示の真奥大滝下段だ。上りはよいがここを初めて下る時は滑り易い濡れた岩に要注意だ。植林帯の谷筋を少し下ると林道始点だ。掲示によると宮津から舞鶴(丹後田辺)へ抜けるかつての裏道らしく、仁王岩?が鎮座する林道を下って白髭神社で往路に合流すると駐車場はすぐだ。まだ昼前だが大人しく帰ることにして瑞穂町で高速を出て、ツーリングバイクなど行楽ドライブの多い一般道で篠山経由帰阪した。
 由良ヶ岳の最大の特徴は西峰と東峰からの紺碧の海、リアス海岸、丹後の山並みなどの大展望だ。また、西峰東峰間の新緑のカエデなどの広葉樹林尾根、真奥大滝なども優れものだ。関西3府県の緊急事態宣言が5月21日に解除され、晴天の人気の山らしく多数の登山者に出合うとともに、外出自粛のストレスを発散するように、トラックを除く交通量もコロナ以前の休日状態に復しつつあるようだ。

 (間伐材を越えて適当に下る)  (掘削中の作業道に出合う)  (R1工事表示から山道を下る)

   (植林帯の尾根を下る)    (7/8表示で尾根筋から右へ)    (4/8椿尾根を下る)

  (3/8真奥大滝上部を下る) (斜瀑のような上流部ナメ)(スリル満点の落口左岸をトラバース)

  (2/8真奥大滝下流部)          (林道始点)          (仁王岩付近を下る)

  (ニワゼキショウの多い道) (ガクが花に密着する日本タンポポ) (白髭神社で往路合流)

★道で出会った花

      ?(林道)            コナスビ(林道)          ニガナ(林道)

    タニウツギ(林道)         オニタビラコ(林道)      ジャケツイバラ(林道)

    エゴノキ?(林道)        ジシバリ?(林道)        ガクウツギ(林道)

  ナガエコナスビ?(林道)        ニガナ(林道)          カタバミ(林道)

     ハハコグサ(林道)        ハルシオン(林道)       コバノガマズミ(林道)

   ニワゼキショウ(林道)      ニワゼキショウ(林道)       キランソウ(林道)

   トキワハゼ(林道)       ジロボウエンゴサク(林道)     キンポウゲ(林道)

   ニホンタンポポ(林道)      オオカワジシャ(林道)      オニタビラコ(林道)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  宮津、丹後由良、内宮、西舞鶴

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