雲谷山(786.6m)

 

★ひとこと   「三方石観音から三方五湖展望の尾根道で雲谷山へ」

石観音コース第3展望所から三方五湖を望む

★行った日   2020年10月3日(土)  曇  単独
        
★コース

高槻5:17(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、R27)=7:30三方石観音駐車場7:42→三方石観世音本堂(雲谷山登り口)7:57→第1展望所8:15→8:34第2展望所8:44→9:00第3展望所9:10→10:21P628 10:28→11:21(786.6m)雲谷山)昼食)11:49→12:26P628 12:32→13:09第3展望所13:20→雌滝下13:42→観音霊水13:48→14:04三方石観音駐車場14:11(R27、R303、R361、R477、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:00

 昨日は快晴、中秋の名月でもあり、ススキの展望台から三方五湖を楽しもうと若狭の雲谷山だ。きょうは残念ながら高気圧は東へ移動して曇り空、霞のかかった比良の山々を眺めながら湖西道路を北上、今津から熊川を経て三方方面へ向かい、JR三方駅前を過ぎて石観音の表示を右折すると大駐車場だ。そのまま石観音堂を左に見て急坂を進み奥の院分岐まで上ったが狭い道が続くのでUターンして先程の駐車場にとめる。
 杉やモミの大木が茂る赤灯篭の並ぶ薄暗い参道を進み、石段を上がって三方石観世音堂に手を合わせる。春は桜、秋は紅葉が奇麗だが今は端境期で静かなたたずまいだ。本堂の裏が雲谷山登り口だ。杉などの常緑樹の茂る尾根端の急坂をなだらかな九十九折道で標高差100を登ると第1展望所だ。周りの木々のため展望はあまりよくないが、ここから歩き易いなだらかな芝生の上り道だ。所々で赤松の高木が目立つが概して灌木帯の明るい遊歩道をしばらく辿ると第2展望所だ。標高が上がるにつれて三方五湖越しに霞んだ若狭湾が望めるようになる。松が所々で林立する明るい灌木帯の芝生の尾根道を少し進むと雌滝雄滝へ下る分岐だが、一見藪っぽい荒れたルートだ。分岐から尾根道を直進すると林道終点出合の小広場だ。奥の院分岐から続く林道を無理すればここまで普通乗用車で上ることができる。丸太手すりの道を少し上ると東屋のある第3展望所だ。きょうは霞がかかり視界は生憎だが、若狭湾を遠景に三方五湖が一望のもとに望める姿は絶品だ。三方五湖は汽水湖の水月湖、菅湖、久々子(くぐし)湖、海水湖の日向(ひるが)湖、淡水湖の三方湖からなり、特に水月湖は7万年分の年縞(ねんこう)(湖底堆積物の縞模様)が貴重な湖だ。


    (三方石観音駐車場)       (三方石観世音)         (雲谷山登り口)

 (三方石観音遊歩道案内図)  (ジグザグに尾根端を登る)      (第1展望所)

   (赤松林尾根を行く)        (第2展望所)        (藪っぽい雌/雄滝分岐付近)

   (芝生の尾根道を行く)       (林道合流広場)          (第3展望所)

 
             (第3展望所から三方五湖を望む 2006.10.9撮影)

 灌木に張られた蜘蛛の巣に引っ掛かりながら稜線の水平の遊歩道をしばらく進むと最低鞍部だ。ここから谷筋を林道へ下る道があるが案内図では通行止だ。遊歩道はここまで、鞍部から山道に入る。この辺りから薄暗い常緑広葉樹から明るい落葉広葉樹の森に変わり始め、しんどい坂道をひーひー言いながら登る。時折ブナも現れだすとP628、息が切れてどうしようもなくへたり込む。ここで余談、知り合いのお医者さんにパルスオキシメータを買ってもらって持参、血中酸素濃度(%)と脈拍数(bpm)を計ってみた。僕の平常値は(97-99%、70-90bpm)、へたり込んだ時は(80%、120bpm)、最低値は変化が激しく測定しづらかったが、僕の限界酸素濃度は80%付近のようだ。こんないたずらをしながら落葉樹林帯をアップダウンしながら登りつめ、ブナ林を抜けると△438を通る美浜へ下る興道寺道分岐の先が雲谷山三角点だ。かつて東面が切り開かれて展望が得られたが、木々が成長して愛想のない山頂だ。山頂で昼食中、新庄の変電所から登ってきたという単独行の方と蜘蛛の巣談義で歓談後、往路通りに下山だ。第3展望所で最後の三方五湖を楽しみながらフルーツゼリー休憩だ。下山は雌滝に立ち寄るべく林道を下るが、多少の落石もある落葉に埋もれた細い急斜面の舗装林道は普通車にとってはぎりぎり、対向車があれば危険いっぱいだ。稜線から下ってきている雌滝・雄滝短絡山道と合流、奥の院からの車道と合流した先が奥の院鳥居だ。鳥居横の堰堤の上流にかかっているごつごつした岩稜の斜瀑が雌滝だ。上流に雄滝があるらしいがしんどくて足が動かないので退却、林道をちょっと下った所の観音霊水でリフレッシュだ。しばらく林道を下ると薄暗い大木杉並木の参道を経て石観音駐車場だ。
 湖北の山々、特に三国山から三重嶽に至る高島トレイルのピークから常に見える雲谷山は鈍角円錐形を特徴とするシンボル的な山だ。しかし山脈を縦方向から眺めただけで横からはずんぐりとした山容だ。雲谷山は三方五湖の展望台としては最高の立地だ。また、三方側には古刹石観世音があり、山頂部には美しいブナ林がある。


(常緑広葉樹の薄暗い森を行く)  (最低鞍部から山道へ)  (明るい落葉広葉樹が多くなる)

   (P628ブナが現れる)   (ブナ林が現れると山頂が近い) (愛想のない雲谷山頂上)

(山頂から天王山と美浜町を望む)(林道出合から林道を下る) (谷沿いに細い林道を下る)

 (奥の院鳥居をくぐり雌滝へ)         (雌滝)             (観音霊水)

     (林道を下る)          (石観音横を下る)       (参道入口へ帰着)

★道端の花


    マツカゼソウ(林道)       ヒヨドリバナ(林道)        ブタナ?(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  三方

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