(第3展望所から三方五湖を望む 2006.10.9撮影)
灌木に張られた蜘蛛の巣に引っ掛かりながら稜線の水平の遊歩道をしばらく進むと最低鞍部だ。ここから谷筋を林道へ下る道があるが案内図では通行止だ。遊歩道はここまで、鞍部から山道に入る。この辺りから薄暗い常緑広葉樹から明るい落葉広葉樹の森に変わり始め、しんどい坂道をひーひー言いながら登る。時折ブナも現れだすとP628、息が切れてどうしようもなくへたり込む。ここで余談、知り合いのお医者さんにパルスオキシメータを買ってもらって持参、血中酸素濃度(%)と脈拍数(bpm)を計ってみた。僕の平常値は(97-99%、70-90bpm)、へたり込んだ時は(80%、120bpm)、最低値は変化が激しく測定しづらかったが、僕の限界酸素濃度は80%付近のようだ。こんないたずらをしながら落葉樹林帯をアップダウンしながら登りつめ、ブナ林を抜けると△438を通る美浜へ下る興道寺道分岐の先が雲谷山三角点だ。かつて東面が切り開かれて展望が得られたが、木々が成長して愛想のない山頂だ。山頂で昼食中、新庄の変電所から登ってきたという単独行の方と蜘蛛の巣談義で歓談後、往路通りに下山だ。第3展望所で最後の三方五湖を楽しみながらフルーツゼリー休憩だ。下山は雌滝に立ち寄るべく林道を下るが、多少の落石もある落葉に埋もれた細い急斜面の舗装林道は普通車にとってはぎりぎり、対向車があれば危険いっぱいだ。稜線から下ってきている雌滝・雄滝短絡山道と合流、奥の院からの車道と合流した先が奥の院鳥居だ。鳥居横の堰堤の上流にかかっているごつごつした岩稜の斜瀑が雌滝だ。上流に雄滝があるらしいがしんどくて足が動かないので退却、林道をちょっと下った所の観音霊水でリフレッシュだ。しばらく林道を下ると薄暗い大木杉並木の参道を経て石観音駐車場だ。
湖北の山々、特に三国山から三重嶽に至る高島トレイルのピークから常に見える雲谷山は鈍角円錐形を特徴とするシンボル的な山だ。しかし山脈を縦方向から眺めただけで横からはずんぐりとした山容だ。雲谷山は三方五湖の展望台としては最高の立地だ。また、三方側には古刹石観世音があり、山頂部には美しいブナ林がある。
(常緑広葉樹の薄暗い森を行く) (最低鞍部から山道へ) (明るい落葉広葉樹が多くなる)
(P628ブナが現れる)
(ブナ林が現れると山頂が近い) (愛想のない雲谷山頂上)
(山頂から天王山と美浜町を望む)(林道出合から林道を下る) (谷沿いに細い林道を下る)
(奥の院鳥居をくぐり雌滝へ)
(雌滝) (観音霊水)
(林道を下る)
(石観音横を下る) (参道入口へ帰着)
★道端の花
マツカゼソウ(林道) ヒヨドリバナ(林道) ブタナ?(林道)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)