六甲山(931.3m)射場山(690m)

 

★ひとこと   「有馬から今秋開通した紅葉谷道経由白石谷を経て射場山へ周回」

六甲最高峰


★行った日   2020年12月21日(月) 晴一時曇   単独

★コース
高槻7:47(中国道)=西宮北IC(R176、県道51)=9:20RW有馬温泉駅P9:29→崩壊地点9:36→炭屋道出合9:42→湯槽谷峠分岐9:49→10:06白石滝10:13→白竜滝10:40→二股10:58→魚屋道分岐11:26→11:46(931.3m)六甲山最高峰(昼食)12:19→一軒茶屋12:26→射場山登り口13:03→13:18(690m)射場山13:25→有馬稲荷道出合13:40→有馬稲荷13:48→14:06RW有馬温泉駅P14:13(県道51、R176)=西宮北IC(中国道、名神)=高槻15:15

 有馬温泉に大災害をもたらした2014年11号台風による大雨で、ながらく林道区間の通行止めが続いていた紅葉谷道が今秋から開通だ。このところ冬ばれが続いて、谷筋も水量が少なくて歩き易く、また山頂からの大展望も期待できそうなので白石谷経由六甲山だ。有馬から魚屋道を迂回することなく白石谷を遡行、六甲最高峰を経て魚屋道を下り、初見参の射場山(いばやま)に挨拶して有馬稲荷へ下る計画だ。通常は中国道で自宅から有馬まで1時間だが、市街地の通勤渋滞で1時間半かかってロープウエイ有馬温泉駅駐車場だ。
 ロープウエイ駅横の車道を直進、通行止めのバリケードも取り除かれた紅葉谷道に入る。崩落地点の新設された巨大な格子状擁壁を見上げながら進み、岩くずの散らばる林道をしばらく下ると、いままで迂回路としていた炭屋道出合だ。水量の少ない谷を渡って樹林帯を進み、湯槽谷峠を右に分けて薄雪の沢筋を直進、紅葉谷道を右に分けて堰堤の左を越えると広い河原だ。右前方は百闡黷ノ向かう谷筋、左正面が下段は半分流木に埋もれている曲がりくねった3段の白石滝だ。登山道取り付きの表示は見当たらないが、白石滝の左岸を高巻くための薄い踏み跡が手前斜面に残っている。ジグザグに斜面を登ると、はっきりした道が左岸沿いの山肌に伸びている。薄く白化粧した河原に下り、倒木と岩塊の堆積した沢を進む。見た目は大変そうだが、水量も少なく好きな所に足場が置けるので、殆んど手を使うことなく一歩一歩着実に進める。Ca650付近の右岸にかかる2段?の白竜滝を左に見て少し進むと、最大の難所のCa680の二股だ。地形図の堰堤の連続する谷筋を右に見て直進の岩場登りだ。3本のロープが垂れ下がっているが、補助的にロープを持って乾いた岩場のくぼみに足をかけて上ると意外に簡単に難関突破だ。岩場を越えて谷筋を東へ少し進むと、間違って直進しやすいCa715の二股だ。かつて小さな表示があったが今はなく、落石と落葉で分かり難い踏み跡を右叉の堰堤の右側へ九十九折に急坂を登る。堰堤の左岸側を越え、沢筋を横切って、Ca740で右岸の急坂に取り付くが、ここもかつてあった小さな表示がないので要注意だ。しんどい急坂を倒木をくぐったりしてひーひー言いながら休み休み登ると山頂直登路分岐だ。やや勾配の緩くなった灌木帯の笹原の尾根道を頑張ると陽光に輝く六甲最高峰の一等三角点広場だ。広場北端からは北摂から播磨の山並みが望め、南端からは神戸港から大阪湾にかけて海の風景が秀逸だ。

(RW駅横の紅葉谷道から出発)(崩落地点の巨大な格子状擁壁)  (荒れた林道を進む)

   (炭屋道出合を直進)       (白石谷道へ入る)          (白石滝)

  (白石滝の左岸を高巻く)  (見た目より歩き易い谷筋を行く)    (連続する小滝)

  (倒木の多い谷筋を遡る)    (右岸にかかる白竜滝)   (白石谷唯一の難所の岩場)

(間違い易い二股を右へ、直進は誤り)  (急坂を登る)       (魚屋道分岐を山頂へ)

  (笹原雑木林を山頂へ)    (すっきりした六甲最高峰) (陽光に浮かぶポートアイランド)

 暖かい日の光を浴びて店を広げ、ゆっくりしてから山頂を後にして一軒茶屋へ下る。車道わきの広場に新たに休憩設備?のようなハコモノが建設中だが、なるべく自然のままで残しておいてほしいものだ。一軒茶屋から凍りついた薄雪の魚屋道を注意して下るが、ほどなく快適な道となる。途中、2ヵ所の迂回路を経てどんどん下ると、峠の茶屋の東屋があり、その先が射場山取り付きだ。薄い踏み跡を辿るが、途中から踏み跡も消えて雑木林を北へ登ると林間の最高点だ。松の木に小さな手書き山頂表示があるので射場山頂と判断して下り始める。なだらかな地形に踏み跡もなく、GPSと首っ引きで下るが、藪はなく倒木や小木を避けながら下るだけなので楽だ。Ca590付近でしっかりした道形に出合い、倒木を避けながら道形を下ると有馬稲荷道と合流だ。道なりに急坂をジグザグに下り、立派な有馬稲荷神社に手を合わせて、参道の石段を下ると車道に合流、山麓の道をしばらく進むとロープウエイ有馬温泉駅駐車場だ。
 紅葉谷道林道区間も開通したので、迂回することなく厳冬期の有馬氷瀑見物が可能だ。2年ぶりの白石谷はあまり変わっていないが、道標が全く見当たらないので要注意だ。特に、白石滝横の取り付き、Ca680二股の岩場、Ca715二股の右又への取り付き、Ca740右岸取り付き点、などが初めて遡行する場合の要注意ヵ所だ。射場山は特徴がなく、道もないのであまり推薦しません。

  (下山路から大阪生駒方面) (一軒茶屋の建設中のハコモノ)  (快適な魚屋道を下る)

   (迂回路が2ヵ所ある)   (薄い踏み跡の射場山登り口)(踏み跡も消えた樹林帯を北へ)

 (小さい手書きの射場山の表示)(藪コギなしで樹林帯を下る)  (途中から古い道形を下る)

   (有馬稲荷道に合流)        (立派な有馬稲荷)      (車道出合の鳥居)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図  有馬、宝塚

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