大谷山(813.9m)寒風(859m)

 

★ひとこと   「マキノから寒風を経て展望稜線で大谷山ピストン」

稜線から大谷山を望む


★行った日   2021年1月31日(日) 曇後一時晴    単独

★コース
高槻5:49(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=7:33マキノスキー場P(2℃)7:56→8:14寒風登山口(SS履く)8:26→ゲレンデ上端8:51→西山林道分岐9:28→10:02展望所10:11→11:34(859m)寒風11:41→12:24(813.9m)大谷山12:34→13:00稜線(昼食)13:36→寒風13:59→展望所14:34→西山林道分岐14:52→ゲレンデ上端15:05→15:32マキノスキー場P(6℃)(SS脱)15:50(県道287、R303、R367、R477、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:10

 週末の寒波で根雪に多少の新雪がのったようなので、今年初のスノーシュー(SS)ハイクに4年ぶりの湖北の展望の山、大谷山だ。マキノスキー場から寒風を経て大谷山ピストンの計画だ。今朝は暖かい曇り空のもと出発、時折霧雨がフロントガラスを濡らす湖西道路を北上、今津付近から道端に残雪が現れ、霧雨のマキノのメタセコイヤ並木道を過ぎるとスキー場Pだ。2℃と暖かく霧雨が続いているが、行楽の車が次々到着し、数組の家族連れが雪遊びを始めている。きょうは昼から晴れの予報、SSを担いで融雪でぬかるんだ道を勇躍出発だ。
 赤坂山登山口を右に見てゲレンデをツボ足で進み、時々ベチャ雪を踏み抜き始めたので大谷山登山口でSSを履く。手間取りながら結束バンドを締め、今冬初めての履き心地を確かめながら歩き始める。霧雨もあがって山間に漂う雲も徐々に薄くなり、一歩一歩着実に歩を進める。昨日の踏み跡もあって沈み込みは少ないが湿雪のため重く、年々身体能力が弱体化してすぐに息が切れる。時間をかけて何とかゲレンデ上端までたどり着き、灌木帯を斜めに登る。小尾根に達し、急斜面の中腹をトラバース気味に登ると西山林道分岐の尾根だ。頭のみ出した道標通りに、稜線をジグザグに登るが雪に埋もれた木の枝や倒木が煩わしく、時々ショートカットして急坂を登る。薄日がさし始め、樹間から時々マキノの山里を見おろしながら樹林帯を登ると展望所だ。眼下に、象さんを中心にアリが散らばるスキー場、線状に連なるメタセコイヤ並木や陽光に輝く湖面がジオラマのようだ。すぐ上のP562のケヤキ?の大木に挨拶し、針葉樹の樹林を抜けると爽快なブナ尾根登りだ。根雪の上に適度の新雪がのっかった雪面はSSに好適、前日の踏み跡から外れてブナを楽しみながら適当に歩けるのがSSの強みだ。ただし、しんどさには変わりなく、身体の弱体化を時間でカバーして休み休みゆっくり登る。左に大谷山の雪稜が見えだすと寒風頂上はすぐだ。山頂に高島トレイルの標柱があるはずだが、確認できなかった。寒風山頂は文字通り北風が強く、霞がかかって見通しも悪いのですぐに大谷山へ向かう。

(積雪30cmのスキー場を出発) (大谷山登山口でSSを履く)  (ゲレンデ上端から振り返る)

    (大木の下を登る)      (西山林道分岐を右へ)     (倒木の多い尾根を登る)

  (薄日の樹林尾根を登る)    (展望所からマキノを望む)     (P562の大木)

  (美しいブナ林が現れる)       (ブナ林が続く)         (ブナ林が続く)

(稜線が見えると寒風はすぐ)   (標識のない寒風頂上)    (寒風から大谷山へ向かう)

 寒風から琵琶湖を眺めつつ、ラッセルの必要のないトレースをなぞって展望尾根を東進だ。この辺りから南〜西にかけて大谷山、三重嶽、大御影山が連なっているのが望める。なだらかに下って鞍部から登り返すと大谷山だが、この辺りは風の通り道らしく所々で地肌露出だ。丸い平原のような大谷山からは湖岸が間近に見え、店を開く場所を探したが風を遮る適所がないのでUターンだ。寒風への登り返しの途中のブッシュの木陰で、雲間からさし始めた陽光に輝く雪原を眺めながら定番昼食だ。先程の強風が収まると、周辺の透明度も増し、余呉までは判別不可能だが、湖北の山々が招いているようだ。大賑わいの寒風を素通り、踏み跡で平らになった斜面をマキノを正面に見て下り始める。ブナ林のトレースのない緩斜面の下りは快適だ。約10センチの新雪がカバーした雪面に足跡を残しながらなだらかに下る。ブナ林下端で細尾根の踏み跡で荒れた急坂となり、慎重に下る。展望所を過ぎて稜線を下り、西山林道分岐を左折して往路通りに下る。日差しを浴びて輝く象さん付近で遊ぶ人々を横目に、べた雪のゲレンデ下端までSSのまま下ることができた。帰りの休日のR161は白髭神社付近からのろのろなので朽木まわりで渋滞の湖西道路を経て帰阪した。
 寒風から大谷山へ続く、展望豊かななだらかな丸い雪稜は、雪山のベテラン以外でも歩けるSS漫歩の適地だ。また、寒風斜面のブナ林も素晴らしい。湿雪で重いSS歩きを予想したが、新雪の沈み込みは少なく、殆んど前日のトレースを利用したため難渋すことはなかった。そろそろ結束バンドの破断など故障の心配な7年目のSSだが事故もなく、ただし体力の低下による疲労は著しいが、やっとこさ大谷山まで行くことができた。

              (稜線から南の大谷山〜大御影山方面を望む)

    (大谷山へ向かう)         (大谷山山頂)         (寒風へ向かう)

               (稜線から北〜東の余呉方面を望む)

  (寒風手前稜線で大休止)       (寒風へ戻る)      (寒風からマキノを正面に下る)

    (ブナ林を下る)          (展望所で小休止)    (西山林道分岐から東へ下る)

 (スキー場上端付近を下る)      (登山口まで帰着)      (賑わっているスキー場)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  海津、駄口

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