東山(594.8m)

 

★ひとこと   「追坂峠から万路越経由東山を経て海津大崎へ周回」

大崎寺上の大岩から竹生島と彼方の霊仙山を望む


★行った日   2021年4月19日(月) 晴 単独

★コース

高槻5:50(名神)=京都東IC(湖西道路、R161)=7:29道の駅マキノ追坂峠7:37→林道ゲート7:50→林道終点8:01→8:45万路越8:54→9:46(532.0m)峯山9:52→10:42P566反射板10:53→11:14(594.8m)東山(昼食)11:45→大崎寺12:48→義経隠れ岩13:10→13:17園地休憩13:26→海津13:32→清水の桜13:44→14:05道の駅マキノ追坂峠14:14(R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:50

 びわ湖の湖岸は殆んどが平らな地形だが湖北のみ山塊が二つの半島を形成して急に湖面に落ち込んでいる。長浜市と高島市境界をなす西側の半島の南端のピークが東山だ。湖北の山からびわ湖を眺めると湖畔北側にひときわ目立つ山でもあり、R161を北陸方面に向かう時にも海津付近から東にいつも目にする山だ。きょうは追坂(おっさか)峠の道の駅を起点に万路越から稜線を南下、東山を経て海津大崎経由清水の桜へ周回の計画だ。海津大崎や清水の桜の最盛期は終わったので三密回避を期して、道の駅出発だ。
 人影の少ない道の駅を後にして小荒路の集落へ向かい、万治川を渡って右岸を上流へ進む。イチリンソウの群落など春の花が咲き乱れる林道を進み、墓地横のゲートを過ぎると砂防堰堤だ。堰堤の左を巻いて植林帯を沢に沿ってしばらく進むと林道終点だ。古道らしいしっかりした道形は残るが所々で倒木や崩落に注意して進むと二又だ。ナビテープに従って右又へ、厳しい倒木越えもあるが概して歩き易い谷筋を詰めると林道出合の万路越だ。峠には古道を思わせる地蔵尊が祀られ、大浦方面へ山道が下っている。峠のベンチで息を整えてから尾根道を南へ登り始める。芽吹いたばかりの落葉樹疎林帯の明るい尾根道を登り、西に赤坂山から三国山の稜線が見える鉄塔を過ぎると、南北に伸びる主稜線と大浦方向へ下る尾根との交点のピークだ。間違わないようにピークから右へ向かい、植林帯と雑木林混在の尾根筋を辿り、左の樹間から大浦の入江を垣間見ながら進むと視界の閉ざされた林間の峯山だ。小さなアップダウンを繰り返しながら稜線なりに倒木を避けたり越えたりしながら進む。Ca520ピークから落葉樹林の明るい爽やか尾根が続き、芽吹き始めたばかりの萌黄色の薄雲がたなびくような林を抜けると反射板の立つP566の広場だ。南の一部が切り開かれ、竹生島の浮かぶ湖面の彼方に霊仙山が薄く望めた。明るい落葉樹疎林の尾根を南下、北峰を過ぎて一旦下って登り返すと東山だ。ここも見通しのきかない林間のピークだ。

   ( 道の駅マキノ追坂峠)      (万治川沿いに上流へ)   (道端のイチリンソウ群生地)

     (林道ゲート)         (植林帯の林道を進む)     (山道を沢沿いに登る)

  (倒木の多い沢筋を進む)      (万路越の地蔵尊)     (鉄塔から赤坂山や三国山)

(Ca500ピークからびわ湖入江)    (林間の峯山)        (倒木の多い稜線を進む)

  (Ca520ピークを行く)    (芽吹きの幅広落葉樹尾根)    (P566反射板ピーク)

(反射板から唯一見える竹生島)   (落葉樹林の続く北峰)     (視界のない東山ピーク)

 東山で早目の昼食後、左下方の樹間から葛籠尾(つづらお)崎を垣間見ながら気持ちの良い落葉樹林帯を下る。南峰を過ぎると勾配がきつくなり、咲き残るヤブツバキの多い照葉樹林帯を下る。P483辺りでは大前神社(旧地)へ立ち寄るべく下り道を探したが見つからず、藪コギの気力もなく、そのまま大崎寺へ下る。落葉の積み重なった急坂は滑り易く、チェインアイゼンを持って来なかったので後悔しきりだ。急な尾根下りは方向を間違い易く、落葉などで踏み跡は消えているためうろうろしながら下ると崩壊地だ。この先の大岩の散在する先端から展望が開け、竹生島からリトル比良まで紺碧の湖面に浮かぶ姿が素晴らしい。小木を頼りに急坂を下ると遊歩道着地だ。遊歩道の直進はトラロープで通行止、西へ樹林帯を少し進むと大崎寺本殿と見晴しのあまりよくない展望台だ。手を合わせただけで階段を下ると海津大崎の県道出合だ。湖岸の湖の辺の道を海津方面へ進む。シーズンにはサクラのトンネルだが、人っ子ひとりいない緑豊かな波打ち際をぶらぶら歩く。義経隠れ岩を過ぎ、湖畔の園地の東屋でフルーツゼリー休憩、北国街道海津の湖畔の石垣を後にして北上だ。葉桜の清水の桜を経て湖西線を眺めながら農道を進むと道の駅だ。
 この周回コースで印象的だったのは、反射板ピークから東山にかけての芽吹き始めた落葉広葉樹の森、大岩付近からの紺碧の琵琶湖の眺め、葉桜の桜並木と波打ち際の美しい海津大崎付近の湖の辺の道などだ。万路越から大崎寺までの尾根道はナビテープはあるが踏み跡が判然としないのでGPS必携だ。

 (樹間から葛籠尾崎を望む)      (南峰ピーク)       (ツバキの多い照葉樹林尾根)

     (崩壊地を行く)        (びわ湖の見える大岩)     (大岩からリトル比良を望む)

 (直進禁止の遊歩道に着地)  (遊歩道から湖岸を望む)        (大崎寺)

  (海津大崎の県道出合)     (湖の辺の道を行く)        (海津へ水辺を辿る)

     (義経隠れ岩)        (園地の東屋で小休止)      (海津の街並みを北上)

      (清水の桜)       (湖西線を見ながら農道を行く)   (道の駅へ帰り着く)

★道で出会った花

   タチツボスミレ(万路越)     イチリンソウ(万路越)    ムラサキキケマン (万路越)

    エンコウソウ(万路越)    ツルニチニチソウ(万路越)    ヤブツバキ(万路越)

    イカリソウ(万路越)     ナガバシハイスミレ(万路越)    ミツバアケビ(峰山)

  コバノミツバツツジ(海津)     クサイチゴ(海津)         カキドウシ(海津)

     キンポウゲ(海津)         シャガ(海津)         ×××ツツジ(海津)

   ニホンタンポポ(海津)         アケビ(海津)         シャクナゲ(海津)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  海津

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