青葉山(693m)


★ひとこと   「中山口から花と展望の青葉山を経て今寺口へ」

高浜の海岸から青葉山を望む

★行った日   2021年4月24日(土)  晴時々曇   単独
 
★コース

高槻5:51(府道46、府道407)=亀岡IC(京都縦貫道、舞鶴若狭道)=舞鶴東IC(府道28、R27、県道21)=7:42中山登山口P7:51→8:41展望台8:47→金比羅大権現8:50→馬の背9:21→(693m)青葉神社(東峰)9:35→10:13(682m)青葉山西峰10:43→11:10今寺林道登山口(昼食)11:42→今寺口12:02→熊野神社12:06→高野登山口12:33→12:50中山登山口P12:57(県道21、R27、県道16、R162、府道19)=園部IC(京都縦貫道)=亀岡IC(府道407、府道46)=高槻15:34

 青葉山は若狭湾に面し、花と展望に優れた福井県最西端の山だ。今回は他の登山口(松尾口と今寺口)に比べて最も勾配が緩く、展望に優れ、ブナ林や岩稜越えもある変化に富んだ稜線を登る中山口を起点に、山頂を経て今寺へ下山の計画だ。ソメイヨシノは葉桜だが落花が始まったばかりのサトザクラの咲く中山登山口のすぐそばの駐車場から出発だ。なお、トイレは向かいのハーバルビレッジが利用できる。
 登山マップの掲示板を横目に登山口から青葉神社の鳥居をくぐって竹林に入る。道端に一面にシャガの咲く立派な杉林の道を穏やかに登り、高野から来た道を合わせて、植林帯をジグザグに登りつめると稜線出合、アンテナ施設の小さな平地だ。ここから植林帯を抜けて明るい広葉落葉樹の尾根道となり、急に増えたイカリソウやスミレを楽しみながらゆっくり登ると展望台だ。霞んでいるが高浜の海岸や彼方に広がる若狭湾が広大だ。すぐ先の金毘羅大権現の祠を経て、芽吹き始めた萌黄色の落葉樹の尾根道をなだらかに進む。標高600を超える東西に延びる主稜線に乗るとイワカガミが咲き、細いブナも姿を見せ始める。左下に高野の集落を眺めながら高度感のある馬の背の岩塊を越え、立派なブナ並木を通り過ぎると青葉神社の祀られた東峰だ。ここから西峰までの吊尾根が岩稜歩きのハイライトだ。この山の成因が火山らしく、山頂稜線は岩塊が複雑に積み重なり、新緑のブナなどが彩をそえている。高度感たっぷりの岩壁のへつりや梯子の上り下りは、ご無沙汰の北アを連想する位だ。約40分の秘境歩きで西峰だ。

   (中山登山口駐車場)        (竹藪を進む)       (整備された登山道を登る)

(アンテナ広場から落葉樹の尾根道)(見晴らしの良い展望台)   (霞む高浜の海岸線)

  (金比羅大権現の広場)   (芽吹き始めた細い落葉樹林)   (足元に咲くイワカガミ)

 
   (馬の背の岩頭を行く)    (ブナ大木のそろい踏み)    (青葉山東峰の青葉神社)

    (岩稜帯を行く)        (岩稜をへずって進む)      (岩稜から西峰を望む)

     (長い梯子を下る)      (岩陰に咲くシロバナイカリソウ)  (大師洞?辺りを行く)

 西峰のピークは西権現裏の岩峰だ。岩頭からは内浦湾が眼下に広がり、いま話題の高浜原発は半島の蔭で直接見えない。岩峰は2、3人で満員なので次と交代、祠の前の広場で霞む若丹山地の山々を眺めながら休憩だ。山頂の登山者が増えてきたので密になるのを避け、下山開始だ。門番のブナの大木に挨拶して西へ進み、松尾寺分岐から左へ植林帯の急坂をジグザグに下る。根気よく標高差200の急坂を下ると今寺林道出合だ。少し下に今寺林道登山口があるが、林道下りを嫌って地形図の点線の道を下るべく、出合から林道を左へ進む。道端の倒木で昼食、エネルギー補給をして進むが地形図の点線の道が見つからないので、藪コギを忌避して後戻りだ。今寺登山口から根気よく舗装林道を下ると熊野神社手前に今寺口があり、先程はそのまま進んでよかったのではないかと反省だ。熊野神社から車道を延々と歩いて高野登山口を経て中山登山口P帰着だ。帰りは、稜線の展望台から眺めた高浜の海岸が美しかったので立ち寄る。海水浴にも適した整備された海浜は青葉山の眺めも秀逸だが、近くに来ると異国から流れ着いたゴミも含めて、さながらゴミの原っぱだ。シーズンには整備に地元の大変な労力が必要だろうと思いながら高浜を後にして、名田庄から日吉を経て快調に帰阪した。
 特徴あるコニーデ型山容が美しい青葉山は、双耳峰の山頂には険しい岩稜があり、花の山としても親しまれている。登山道や道標もよく整備され安全に登ることができる山だ。

   (西峰岩峰下の西権現)   (青葉山西峰ピークの岩峰)  (岩頭から内浦湾を見下ろす)

        (西峰岩頭から大浦半島(左)と音海半島(右)に囲まれた内浦湾を望む)
 

              (西峰広場から若丹山地や野坂山地を望む)

(ブナ大木に挨拶して西へ下る) (松尾寺分岐を左の今寺へ) (ジグザグに急坂を下り続ける)

     (今寺林道出合)    (舗装林道終点の今寺登山口)      (今寺口)

     (熊野神社前)          (高野登山口)         (中山登山口に帰着)

★道で出会った花

    トキワハゼ(中山口)      マムシグサ(中山口)       シャガ(中山口)

 ツルカノコソウ?(中山口)     ヤマルリソウ(中山口)      ミヤマハコベ(中山口)

   キランソウ(中山口)     シロバナイカリソウ(展望台)    イカリソウ(展望台)

   ミヤマシキミ(展望台)      シハイスミレ(展望台)       チゴユリ(稜線)

  コバノミツバツツジ(稜線)        ?(稜線)         ヤマハタザオ?(稜線)

   エンレイソウ(稜線)      ナガバモミジイチゴ(稜線)     イワカガミ(稜線)

   タチツボスミレ?(稜線)      ハルリンドウ(稜線)       イヌシデ(稜線)

  タチツボスミレ?(今寺)     ヤマネコノメソウ(今寺)     ムラサキキケマン(今寺)

       ?(今寺)            ノゲシ(今寺)        セイヨウタンポポ(高野)

   キンポウゲ(高野)         ノアザミ(高野)         クサイチゴ(高野)

   ツクバネウツギ(高野)      オニタビラコ(中山口)      キジムシロ(中山口)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  東舞鶴、青葉山

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