東ヶ谷山(657.5m)


★ひとこと   「水源の森からミツガシワ満開の山門湿原を経て東ヶ谷山へ」

氷河期の生き残りミツガシワ(山門湿原)

★行った日   2021年4月27日(火)  晴時々曇   単独
 
★コース

高槻5:49(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、県道286)=7:47水源の森P8:03→森の楽舎8:13→湿原展望台9:02→9:50守護岩10:01→展望ピーク10:20→10:59(657.5m)東ヶ谷山11:18→展望ピーク11:44→11:50守護岩(昼食)12:09→森の楽舎12:52→12:56水源の森P13:03(県道286、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻15:23

 以前から気にかかっていた山門(やまかど)湿原だが、氷河時代からの生き残りのミツガシワが満開との情報を得て訪れた。東ヶ谷山は1週間前の東山と同じ稜線に位置し、敦賀湾とびわ湖との中間の県境尾根にあり、山単独では魅力に乏しいが山門湿原と組み合わせるとよい。R303の永原近くから県道286を北上すると西浅井斎苑兼用の山門水源の森駐車場がある。同じ広場には滋賀県環境放射線モニタリングポストが常時数値を表示し、高島市が美浜・大飯原発30キロ圏(UPZ)にあることを再認識だ。低山の笹藪も予想して(実際は藪コギなし)、スパッツにササダニ忌避剤を吹き付けて出発だ。
 斎苑を後ろに、よく分からないモニタリングポストの羅列するLED表示の流れを見ながら水源の森入口から遊歩道をしばらく進むと森の楽舎(まなびや)だ。協力金200円を納め、靴の汚れを洗い落としてから沢道に入る。渓流沿いに、咲き終わったセリバオウレンを見ながら杉林の道をしばらく登ると樹木の散在する湿地帯だ。時計回りに湿原コースに入り、遠目ながら一斉に咲き揃っているミツガシワを眺めながら周回路を進む。一か所だけ湿原に入り込める所があり、氷河時代の生き残りの花を詳細に観察できる。山の中腹の展望台に上ってみたが木々が成長してあまり展望はよくない。すぐ先の湿地展望台からは湿原全体を見渡すことが可能だ。ここから主稜線へ尾根道を登るブナの森コースだ。小窓展望所から伊吹山がちらっと見えるが殆んど視界の利かないブナなどの樹林帯の道だが、ブナの森や笹原再生地などの説明板があって退屈しない。鉢巻をした保護岩の鎮座する周回路最高点からクマシデやリョウブなどの爽やかな落葉樹林の広い尾根を主稜線に向かう。ここで失敗、踏み跡はないが歩きやすい落葉の積み重なった樹林を新緑に見とれて稜線を北上し、あわてて南へ引き返す。南へ向かう県境稜線にははっきりした踏み跡やナビテープがあり、藪コギも全くないルートだ。守護石分岐を少し西へ行くと地肌の露出した丸い展望ピークだ。

   (山門水源の森P)          (水源の森入口)        (水源の森マップ)

 (森の楽舎から沢ルートへ)      (沢沿いに登る)        (湿原に沿って進む)

  (湿原に咲くミツガシワ)    (一斉に咲き揃うミツガシワ)   (湿地展望台付近を行く)

 
  (湿地展望台と山門湿原)    (ヒノキの森を行く)    (小窓展望台から伊吹山を望む)

 (笹原再生試験地横を行く)  (低標高でも立派なブナの森)  (遊歩道最高点の保護岩)

     (稜線出合ピーク)    (間違って稜線を北上して引き返す)    (展望ピーク)

 展望ピークの見晴しはよく、南に伊吹山や湖北が望めるが、北の木々の切れ目から敦賀湾も垣間見える。美しい落葉樹林のP544付近を過ぎて急坂を登り、尾根方向を西南から東南に変えてなだらかに県境稜線を進むと東ヶ谷山だ。はっきりした踏み跡はここまで、ピーク以南は藪コギはなさそうだが灌木帯をかき分けて進む必要がありそうだ。展望はあまりよくないが、灌木越しに金糞岳など湖北の山々が望める。山頂はあまり居心地がよくないので早々に辞去、県境尾根を元へ戻り、展望ピークで女性の団体さんと挨拶を交わし、新緑の眩しい守護岩付近の樹林で店開きだ。まったりしていると彼方から嬌声が聞こえてきたので早々に店じまい、尾根道を下り始める。大窓展望所は周回ルート随一見晴しがよく、日計(ひばかり)山から南へ伸び葛籠尾(つづらお)崎でびわ湖へ没する尾根を正面に、さらにその奥に賎ヶ岳や伊吹山が望める。尾根をさらに下って薄暗い照葉樹林のアカガシの森やユキバタツバキの群生地を過ぎると天然更新試験地だ。ここはかつて薪炭林として森が更新されてきたが、近年荒廃してきたので森の若返りの試験地だ。ここから東ヶ谷山に最後の挨拶をして下り続けると森の楽舎を経て水源の森Pだ。
 山門水源の森は次世代に引き継ぐ会のご努力により自然環境の整備が行われ、貴重な湿地帯の植物が保護されている。今回は満開のミツガシワや500たらずの標高ながらブナ林をはじめとする緑したたる落葉樹林が印象的だった。初夏にはトキソウやサギソウなどの貴重な植物が咲き、秋には紅葉が期待できる湿原の森だ。

(展望ピークから敦賀湾を望む)(P544の美しい樹林尾根を行く)    (急坂を登る)

   (稜線の踏み跡を南下)    (展望の良くない東ヶ谷山)      (稜線を戻る)


             (東ヶ谷山から灌木越しに東の金糞岳方面を望む)

(守護岩付近の美林で大休止)(大窓展望台から湖北の山々)   (アカガシの森を行く)

  (ユキバタツバキ群生地)      (天然更新試験地)     (試験地から東ヶ谷山を望む)

(コバノミツバツツジの道を下る)    (森の楽舎へ)         (水源の森Pへ帰着)

★道で出会った花

    ミツガシワ(湿原)      ナンジャモンジャ(森の楽舎)   セリバオウレン(沢道)

     チゴユリ(沢道)         シハイスミレ(沢道)       イカリソウ(沢道)

    シロモジ(沢道)         アセビ(主稜線)         キランソウ(主稜線)

  ユキバタツバキ(尾根道)    コバノミツバツツジ(尾根道)   キンポウゲ(森の楽舎)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  駄口

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