百里ヶ岳(931.3m)桜谷山(825m)

 

★ひとこと   「中ノ畑からP751、百里ヶ岳を経て上根来へブナ尾根周回」

百里ヶ岳山頂


★行った日   2021年5月10日(月) 晴時々曇 単独

★コース

高槻5:15(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道311、R477、R367、県道781、小入谷林道)=7:37中ノ畑墓地P7:47→9:06P583 9:14→P652 9:38→10:11P751 10:20→10:53P820 11:02→高島トレイル出合11:26→おにゅう峠11:29→根来坂峠11:45→百里新道分岐12:17→12:47(931.3m)百里ヶ岳(昼食)13:17→木地山峠13:55→(825m)桜谷山14:26→上根来分岐14:55→東登り口(上根来)15:35→16:04中ノ畑墓地P16:14(県道35、R27、R303、R367、R477、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:38

 鯖街道周辺の江若国境に広がる新緑のブナ尾根探勝だ。小浜市の中ノ畑を起点にP751から稜線を辿り、おにゅう峠、根来坂峠、百里ヶ岳、木地山峠、桜谷山を経て小栗山手前から上根来へ下る計画だ。白く輝く湖面を眺めつつ湖西道路を北上し、途中から安曇川に沿って敦賀街道を北上して坊村の先で左折、山間の道を針畑川沿いに北上すると生杉だ。小入谷林道に入り、全面舗装だが落石の多い細い道をバーストに注意しながらゆっくり進むとおにゅう峠だ。朝日を浴びて若狭湾とびわ湖も見える峠を後にして山肌をぬうように下ると上根来だ。すぐ先の中ノ畑の谷筋で左折すると墓地手前が駐車可能な広場だ。本ルートが最短だが、小入谷林道はよく通行止めになるので事前に情報収集が必要だ。
 すぐに林道の舗装は切れて草深い道を、取り付き易そうな所を探しながら進む。地形図の崖マークの始まる直前で白い紐がぶら下がった枝があり、植林帯の急斜面に取り付く。踏み跡かケモノ道をたどって斜めに登ると桑の木?の幼木の植わった谷間の緩斜面だ。尾根芯に移り、木漏れ日を浴びつつ新緑の広葉樹林をゆっくり登り、小広場のP583で小休止だ。ここから勾配が緩くなり、ほっとしながら明るい広葉樹の尾根を登り、P652を過ぎると太いブナ林が目立ってくる。次のCa710ピークの手前でユズリハのプチ藪をすり抜けて急坂を頑張ると主稜線出合のP751だ。立派なブナの続く尾根を時々樹間から比良山系の山並みを眺めながら進み、P820で上根来へ下るP654尾根を北に分け、ブナ尾根を登りつめると高島トレイル出合ピークだ。ここから桜谷山まで県境でもある中央分水嶺を辿る。すぐ先のおにゅう峠の切り開き手前で展望が開け、左の上根来へ下る林道と右の小入谷へ下る道にはさまれた主稜線を中央にして、左方に桜谷山から小栗山へ続く稜線越しに若狭湾、右方に武奈ヶ岳などの比良山系越しにびわ湖が望める。

    (中ノ畑墓地P)        (林道から尾根取付き)     (植林帯の急坂を登る)

(Ca390木漏れ日の尾根を登る) (P583ピークで一休み)      (P652ピーク)

 (Ca690ユズリハのプチ藪)    (P751稜線出合)     (Ca740美しいブナ尾根を行く)

 (稜線から武奈ヶ岳を望む)    (P820稜線分岐ピーク)    (県境の高島トレイル出合)

          (おにゅう峠から東方を望む、林道左は上根来へ、右は小入谷へ)
    

 朝、車で通過したおにゅう峠に下り立ち、明るい車道で深呼吸して、しばらく小入谷側へ進んでから稜線へ取り付く。P871を越えると鯖街道の一つ針畑越えの根来坂峠だ。古道らしく小さな祠の祀られた薄暗い峠だ。小さなアップダウンを繰り返しながらブナの多い明るい稜線を進み、小入谷へ下る百里新道を右に分け、尾根方向を東から北に変えて進む。ブナ大木もある新緑の美しいブナ林の急坂を休み休み登り、左に下山時のP547尾根越しに多田ヶ岳や久須夜ヶ岳を樹間から眺めたりして頑張ると百里ヶ岳三角点広場だ。山頂の見晴しはあまりよくなく、周辺の灌木が成長して霞んだ若狭湾が梢越しに望める程度だ。あまり風情のない山頂の倒木に腰かけて昼食の後、早々にブナ尾根を北へなだらかに下り始める。

    (おにゅう峠の祠)       (おにゅう峠の石碑)        (車道から稜線へ)

 (P871ピークから東南へ)         (根来坂峠)          (根来坂峠の祠)

    (ブナ尾根を行く)           (百里新道分岐)    (百里ヶ岳を正面に尾根を行く)

   (急坂のブナ大木)    (左のP547尾根越しに見える多田ヶ岳)(ロープ場を登る)

  (ブナ林の急坂を登る)     (百里ヶ岳一等三角点広場)     (ブナ林尾根を下る)

 ブナ尾根をなだらかに北へ下り、途中の樹林の切れ目やP711の岩場から東の展望が開け、北谷の彼方に駒ヶ岳を含む中央分水嶺が伸び、稜線山肌の植林帯と広葉樹林帯を染め分ける緑の縞模様がきれいだ。滋賀県側は植林帯、福井県側は広葉樹林の尾根をしばらく進むと木地山峠だ。この辺りで大きなザックの単独行と挨拶、きょうはおにゅう峠でテンパクだそうだ。峠の小さな祠に挨拶して稜線を北へ登り返すが、疲れがたまってきたのでブナ林を鑑賞する余裕もなく、下を向いてただ足を出すだけだ。ここで下っていく7、8人の団体さんと会うが話をする力もなくたんに挨拶だけだ。木々の途切れた平地が桜谷山頂上だ。北側の展望が開け、山並みの彼方に霞んだ若狭湾が広がっている。山頂ブナ林の木地山峠0.6km桜谷山0.1kmの道標から西北尾根を下る。この尾根も素晴らしいブナ林が続き、かやの峠分岐を過ぎてしばらく下ると上根来分岐だ。少しの上り坂も御免こうむって小栗山は省略、P547尾根を西南へ下る。Ca500を過ぎるとブナも細くなり、薪炭林を思わせる雑木が増えてくる。東登り口標識で廃屋横から上根来の集落に入り、ひと気のあまり感じない集落を進み、中央登り口で朝方車で通った林道出合だ。フジの花の残る林道をだらだら下り、中ノ畑で遠敷川を渡って少し遡ると墓地横の駐車場所だ。帰りは注意力の必要なくねくね道の小入谷林道は遠慮して、運転の楽な大回りのR27、R303経由で帰阪した。
 予想通り鯖街道近くの中央分水嶺周辺の稜線は立派なブナ林で覆われ、今の時期、匂い立つような新緑を楽しむことができた。おにゅう峠から桜谷山、および上根来までの道は道標が完備しているが、その他の尾根筋は藪コギはないが、ナビテープもなく踏み跡も定かでないため要注意だ。

(P711から北谷と駒ヶ岳を望む)   (木地山峠の祠)      (疲れ切ってブナ尾根を登る)

     (桜谷山頂上)        (桜谷山から若狭湾を望む)  (小栗山分岐から西北尾根へ)

    (大木ブナに挨拶)        (見事なブナ林が続く)     (上根来分岐から西へ)

 (尾根方向を西南から西へ)      (東登り口)            (寂しい集落を進む)

(中央登り口で峠越え林道出合)   (遠敷川沿いに下る)        (中ノ畑墓地へ)

★道で出会った花

   タニウツギ(中ノ畑)       ウワミズザクラ(中ノ畑)      ガマズミ(中ノ畑)

   イワカガミ(根来坂峠)        フジ(中ノ畑)        キンポウゲ?(中ノ畑)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  遠敷(おにゅう)、古屋(ふるや)

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