2ヵ月に及ぶ長い梅雨が明けたが、そのあと連日の酷暑でぐったりだ。数年前から毎年秋海棠の季節に岩湧山を訪れているが、運動不足の孫娘を誘って、初めて盛夏の花を求めて岩湧山だ。今年は安定した晴天が続かず、このところ午後になると山沿いは雷雨だ。そのため暑くなる前に登って昼前には下山の計画だ。高槻から南阪奈道を利用すると岩湧の森駐車場まで1時間半かからない。
いにしえの道入口から両側に秋海棠の茂る石畳の道を進み、途中からおちばの道で樹林帯を経て木の階段を登ると四季彩館だ。きょうは霞がかかり、展望デッキから北に見える大阪平野は真っ白だ。草地にひっそりと咲くヒメヒオウギズイセンやアキノタムラソウを見ながら、ぽつぽつ咲き始めた秋海棠の草原をかき分けて進むと岩湧寺だ。大杉を背に本堂に手を合わせて登山口に向かう。きゅうさかの道は初めから敬遠して緩斜面の続くいわわきの道を登り始めるが、暑さと体力のなさで息が上がり足が前へ出ない。孫娘は若いだけあって姿も見えず、老骨を鞭打って頑張り、やっとサワグルミの茂る展望デッキで冷水を飲んで生き返る思いだ。少し勾配の緩くなった道を道端に咲き残るヤマアジサイやモミジガサを眺めてしんどさを誤魔化しながら、昨年の1時間弱の所1時間半もかかってやっとダイトレ出合だ。ここから藪っぽい道を南へ下ると千石谷林道に合流、楽なだらだら坂の林道歩きで岩湧山をめざす。低木のノリウツギや道端のオカトラノオの咲く道を1キロほど進むとカヤトの原っぱでダイトレ合流だ。斜面に青々としたススキ原が広がり、道端に花芽もまだついていないマルバハギの茂る丸太階段を上ると岩湧山三角点だ。
(いにしえの道入口) (おちばの道で四季彩館へ)
(咲き始めた秋海棠の岩湧寺へ)