岩湧山(897.1m)


★ひとこと   「岩湧の森から夏の花を求めていわわきの道で岩湧山へ」

岩湧寺

★行った日   2021年8月1日(日)  晴時々曇後一時雷雨   孫娘と2人
 
★コース

高槻5:43(名神、近畿道、南阪奈道)=羽曳野IC(R170、R310、府道221)=7:00岩湧の森P2 7:10→登山口7:30→8:12展望デッキ8:25→8:53ダイトレ出合8:58→9:38(897.1m)岩湧山10:20→ダイトレ別れ10:32→11:50岩湧の森P2(昼食) 12:20(府道221、R310、R170)=羽曳野IC(南阪奈道、近畿道、名神)=高槻13:40

 2ヵ月に及ぶ長い梅雨が明けたが、そのあと連日の酷暑でぐったりだ。数年前から毎年秋海棠の季節に岩湧山を訪れているが、運動不足の孫娘を誘って、初めて盛夏の花を求めて岩湧山だ。今年は安定した晴天が続かず、このところ午後になると山沿いは雷雨だ。そのため暑くなる前に登って昼前には下山の計画だ。高槻から南阪奈道を利用すると岩湧の森駐車場まで1時間半かからない。
 いにしえの道入口から両側に秋海棠の茂る石畳の道を進み、途中からおちばの道で樹林帯を経て木の階段を登ると四季彩館だ。きょうは霞がかかり、展望デッキから北に見える大阪平野は真っ白だ。草地にひっそりと咲くヒメヒオウギズイセンやアキノタムラソウを見ながら、ぽつぽつ咲き始めた秋海棠の草原をかき分けて進むと岩湧寺だ。大杉を背に本堂に手を合わせて登山口に向かう。きゅうさかの道は初めから敬遠して緩斜面の続くいわわきの道を登り始めるが、暑さと体力のなさで息が上がり足が前へ出ない。孫娘は若いだけあって姿も見えず、老骨を鞭打って頑張り、やっとサワグルミの茂る展望デッキで冷水を飲んで生き返る思いだ。少し勾配の緩くなった道を道端に咲き残るヤマアジサイやモミジガサを眺めてしんどさを誤魔化しながら、昨年の1時間弱の所1時間半もかかってやっとダイトレ出合だ。ここから藪っぽい道を南へ下ると千石谷林道に合流、楽なだらだら坂の林道歩きで岩湧山をめざす。低木のノリウツギや道端のオカトラノオの咲く道を1キロほど進むとカヤトの原っぱでダイトレ合流だ。斜面に青々としたススキ原が広がり、道端に花芽もまだついていないマルバハギの茂る丸太階段を上ると岩湧山三角点だ。

    (いにしえの道入口)     (おちばの道で四季彩館へ) (咲き始めた秋海棠の岩湧寺へ)

        (登山口)      (暑さで息の上がる坂道を登る)  (展望デッキで冷水を飲む)

(ダイトレ出合から千石谷林道へ)  (林道に咲くノリウツギ)     (道端を飾るオカトラノオ)

  (カヤトの草原を山頂へ)    (まだ花芽もないマルバハギ)    (花芽の出始めたコガンビ)


 山頂からは金剛山は雲の中、大阪平野も霞につつまれ、PL塔がかすかに見える程度だ。カワラナデシコの咲く展望広場から西へ下る。足元には花芽の出始めたゴガンビ、草原には伸び始めた背の高いハバヤマボクチが点在、斜面にはキキョウが咲き誇っている。途中のベンチから引き返し、山頂を経てきゅうさかの道を下る。岩湧寺からいにしえの道は通行止、再び四季彩館へ戻る。四季彩館の広場に咲く黄色い派手な花が咲く低木に初めて気付く。帰宅後ネットで調べるとビヨウヤナギといい、中国原産で金糸桃とも呼ばれる小低木で300年前に渡来したそうだ。往路を下り、谷筋でイワタバコをひやかしながら駐車場所へ帰り着いた。
 孫娘は元気溌剌だが、暑さに沈没することなく老体に鞭打って、イワタバコなど岩湧山の夏の花を楽しむことができた。足回りは何とか人並についていけるが、上り坂でエンジンは破損状態ですぐ息切れ、暑さのこたえる山歩きだった。余談だが、きょう(8月3日)は免許更新時認知機能検査があり、最も苦手な16枚のイラスト記憶テストでヒントなしで回答できたのは3分の1だ。心身の衰えを実感した一日だ。

      (岩湧山三角点)      (山頂に咲くカワラナデシコ)  (ハバヤマボクチの芽吹き)

  (山頂の満開のキキョウ)    (きゅうさかの道を下る)     (渓流に咲くイワタバコ)

★道で出会った花

      シュウカイドウ         ヒメヒオウギズイセン       アキノタムラソウ

     オオバギボウシ          ダイコンソウ              ウバユリ

        ミズヒキ             ヤマアジサイ           モミジガサ

      アキチョウジ            アカショウマ            ユキザサ

       ノリウツギ               アカソ             オカトラノオ

      キンミズヒキ            ヒヨドリバナ            ヤマウルシ

      ヒメヤブラン           オニドコロ 雌株          トンボソウ

     ハバヤマボクチ          カワラナデシコ           マルバハギ

      キキョウ                コガンビ            ヨシノアザミ

          ?            コマダラカミキリ             コガンビ

        ツユクサ            ハナイカダ            ビヨウヤナギ

     ホウノキ 花心             イワタバコ           イワタバコ

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図  岩湧山

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