大和葛城山はツツジの季節に訪れていたが、今回初めて夏の花(特にオオナンバンキセル)の観賞だ。青崩から天狗谷経由大和葛城山の山頂草原を経て水越峠へ周回の計画だ。酷暑の山歩きは体力の消耗が激しいので涼しいうちに下山するべく早朝出発だ。朝早くから1台分しか空いていない青崩の駐車スペースにとめ、あいにくの時雨模様のなか、天狗谷めざしてR309の陸橋を渡る。
陸橋の袂から薄暗い竹藪のだらだら坂を下ると青崩のバス停から上ってきた登山道に出合う。田園地帯を過ぎて針葉樹林帯の谷筋に入る。天狗谷を渡渉を繰り返しながら白花をつけたヤブミョウガや背の高いタケニグサの傍を倒木を避けながら、河床をたどったり所々で石段の残る道を登る。大岩の鎖場を越えた先から谷筋と別れて尾根へ向かって丸太階段を上る。植林帯の山肌を標高差100mほどの階段を頑張ると尾根上のベンチだ。水分とエネルギー補給をしてから勾配の緩くなった尾根道の丸太階段を上る。植林帯の水平道を経て草深い弘川寺旧道を左に分け、しばらく沢沿いに進むと林道出合だ。林業重機のとまっている林道を進むとキャンプ場炊事場を経てダイトレ出合だ。雨は止んでいるが奈良方面は霧で閉ざされたままだ。涼風に吹かれて汗を乾かしてから、すぐ先の草原から山頂をめざすが、踏み跡は濡れた笹やススキに覆われ、膝から下は濡れねずみだ。草原に咲く清楚なヤマユリや足元のオトギリソウに気を取られながら、泥濘の踏み跡を頑張って登ると三角点のある山頂広場に飛び出す。
(R309の陸橋を渡る) (道標通りに葛城山へ)
(天狗谷道に入る)