竜王山(604.7m)

 

★ひとこと   「馬頭観音から竜王山経由天狗岩を経て瀬戸ヶ滝へ周回」

国見岩から西方を望む


★行った日   2021年9月19日(日) 晴一時曇    単独

★コース
高槻6:11(名神)=瀬田西IC(県道16)=土砂崩れ(県道16、県道108、県道113、県道12、東並木林道、金勝寺林道)=7:52馬頭観音P8:00→(604.7m)竜王山8:15→白石峰8:37→9:04天狗岩9:12→9:38白石峰9:45→10:14磨崖佛10:26→出合10:41→瀬戸ヶ滝分岐10:45→桐生辻分岐11:22→瀬戸ヶ滝(昼食)→桐生辻分岐11:54→広場(石垣)12:16→13:10馬頭観音P13:20(金勝寺林道、東並木林道、県道12、林道、R307、R422、県道3)=笠取IC(京滋バイパス)=高槻15:29

 九州西の海上で停滞していた台風14号がやっと通り過ぎたので、台風一過を期待して展望の良い花崗岩の山、竜王山だ。いつもは上桐生Pから金勝山ハイキングコース北部を周回しているが、今回は馬頭観音Pから南部を回るつもりだ。瀬田西ICから大戸川沿いに大津信楽線で大鳥居をめざしたが大戸川発電所から先崖崩れで通行止だ。仕方なく栗東へ回って栗東信楽線で大鳥居に向かう。道の駅から1車線の舗装林道に入って金勝寺を経て終点が竜王山と標高がほぼ同じ10台位止められる馬頭観音Pだ。すぐそばに馬頭観音堂があり、駐車場の横ヶ峰展望所から湖南の見晴らしが素晴らしい。ロードバイクで上がってきた人や撮影に来た人など休憩中だ。
 竜王山に向かう道に入る。笹を奇麗に刈り込んだ雑木林の尾根道が続き、すぐに瀬戸ヶ滝へ下る草深い踏み跡を左に分け、満開のシコクママコナが道端を飾る道を直進すると雨乞いの八大竜王の祠が祀られた小広場だ。すぐ上が竜王山頂上、北の小さな切り開きから少し下界が望めるが、あまり特徴のない林間の三角点だ。竜王山から小さなアップダウンを繰り返しながらほぼ水平道の雑木林の尾根道を辿ると茶沸観音だ。その少し先が視界の開けた三差路の白石峰だ。直進の磨崖佛を見送って北の天狗岩往復だ。好展望の稜線から湖南の景観を楽しみながら、花崗岩の間をぬうように下ると耳岩だ。先客もあって岩登りを遠慮して、少し下ると天狗岩登り口だ。既設ロープを使ってよじ登り、湖南や比良山系の景観を楽しむ。高齢化すると腕力が弱くなるが、それにも増して平衡感覚の衰えを実感、早々に下へ下る。

    (金勝寺Pを通過)     (馬頭観音Pから湖南を望む)     (竜王山へ向かう)

(薄い瀬戸ヶ滝道と合流して直進)(山頂直下の八大竜王の祠)     (竜王山三角点)

 (道端の満開のシコクママコナ) (雑木林の尾根道をたどる)      (茶沸観音)

   (白石峰から天狗岩へ)   (花崗岩の間をぬって下る)        (耳岩)

  (まんじゅう岩の横を下る)     (天狗岩の登り口)        (天狗岩のてっぺん)

 低標高ながら尾根道から振り返ると天狗岩を中心として湖南が一望だ。建設中の新名神の橋脚などを眺めながら白石峰に戻る。すぐ下で瀬戸ヶ滝への道を左に分け、西へなだらかに下ると、重ね岩の先が本コース最後の湖南展望ポイントの国見岩だ。ここから等高線の混みあった急坂下りだ。花崗岩の隙間を激下りし、谷筋に入ってガレ場を下ると狛坂寺跡の平地だ。山側の花崗岩盤に、中央に阿弥陀如来、脇侍の観音・勢至の三尊が刻まれている。新名神の金勝山トンネルの真上に位置している磨崖佛から谷筋を南へ下る。シダに覆われた谷間を泥濘に注意してしばらく下ると本コース最低標高の南谷出合だ。

                (尾根道から天狗岩と湖南の大展望)

  (新名神の工事中の橋脚)    (白石峰から磨崖佛へ)     (整備された階段を下る)

       (重ね岩)          (国見岩の展望台)      (国見岩から新名神の展望)

   (花崗岩の間を激下り)      (ガレた谷筋を下る)      (下方に見える狛坂寺跡)

(阿弥陀如来・観音・勢至三尊像)     (狛坂寺跡)            (谷筋を下る)

 上桐生を右に見送り、桐生辻方向へ少し下ると、直進は大戸川ダム工事のため閉鎖され、左折して瀬戸ヶ滝へ向かう。等高線に沿ってなだらかに登りながらしばらく東進するが、荒れた個所もあるが石垣の残るかつては立派な道だったようだ。白石峰分岐を過ぎて、落ちた橋を迂回するなどしてなだらかに下ると瀬戸ヶ滝線出合だ。瀬戸ヶ滝のありかが分からず少しうろうろしたが、桐生辻方面へ少し下ると、右手に岩塊の積み重なった斜瀑気味の滝が現れる。台風直後にもかかわらず渇水気味、岩塊が崩れ落ちて本来の姿が変わったのかもしれない。大戸川ダム工事のため瀬戸ヶ滝線で桐生辻まで下ることはできない。滝周辺で昼食後、谷沿いに遡る。明確な踏み跡があり、ナビテープを拾って進むと迷うことはない。笹原林床の雑木林を進むと標高450m付近で石垣のある広場が現れる。馬頭観音Pに金勝寺の古い絵図の掲示板があるが、位置的に絵図左下の「走井里」「於野宮」に相当し、狛坂寺のような金勝寺の別院跡ではないかと想像するが真偽は不明だ。この辺りから踏み跡が薄くなり、うろうろしながら進む。丸い花崗岩を渡り歩き、標高500mを超えるとシコクママコナが目につくようになる。樹林帯の笹原でナビテープを見失い、しばらく倒木まじりの笹藪コギで急坂を登ると、駐車場近くの尾根道に飛び出す。近くの馬頭観音堂をブラブラ、林道まで縦列駐車の馬頭観音Pへ戻る。帰りも幸いすれ違いに難渋することもなく道の駅まで下り、栗東信楽線で信楽へ向かう。R307、R422、大津宇治南郷線を経て笠取ICから京滋バイパスで帰阪。
 竜王山を盟主とする金勝ハイキングコースは花崗岩の山容が美しく、低標高にもかかわらず湖南の展望も素晴らしい。また、金勝寺や狛坂寺跡磨崖佛など宗教遺跡にも事欠かない。竜王山とほぼ同じ標高の馬頭観音Pを起点にして楽をしようとしたが、山稜を辿るだけなら良いが周回の場合は、疲れてから上り坂になるので要注意だ。

  (シダの茂る谷筋を下る)       (南谷出合)       (南谷と別れて瀬戸ヶ滝へ左折)

 (トラバース道を瀬戸ヶ滝へ)     (落ちた橋を迂回)        (瀬戸ヶ滝線出合)

  (渇水状態の瀬戸ヶ滝)      (谷筋をさかのぼる)      (金勝寺別院跡らしい広場)

   (薄い踏み跡をたどる)      (花崗岩を渡り歩く)    (踏み跡を見失って適当に登る)

(笹藪をコイで登山道へ飛び出す)   (馬頭観音堂)         (金勝寺の古い絵図)

★道で出会った花(シコクママコナ以外花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  三雲

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