日本海側に雪を降らせた寒波が少し緩んだので、前回の綾部トレイルの一つ、十数年ぶりに弥仙山だ。京都縦貫道を北上、丹波IC辺りから点々と残雪、綾部に近づくと雪景色だ。弥仙山に向かう県道は除雪されているが、弥仙山が正面に望める於与岐八幡では積雪10p、弥仙口への県道分岐点で道路工事車両のためストップだ。うかつにもスパッツやアイゼンもなく、タイヤチェーンも積んでないので、弥仙山を諦めて、雪のない丹波篠山のささやまの森公園にナビを合わせて分岐点の広場からUターンだ。車の少ない丹波路を快走、2、3台とまっているささやまの森公園P到着だ。駐車場から西尾根の冬枯れた落葉広葉樹の森を経て展望の深山だ。公園事務所は月曜日休みだが無人の窓口で散策路案内図を頂いて出発だ。
事務所横から湖上の散策路に入り、西尾根山裾をダム湖に沿ってほぼ平坦道を進み、湖上の散策路と別れて北巡視路を雑木林の尾根伝いに登る。落葉に埋もれた急なプラ階段を登りつめると西尾根出合の鉄塔だ。落葉絨毯の尾根道を北上すると岩場のP488だ。R173を天王に向かう車の騒音とともに赤い国道橋が木の間隠れに見える岩頭から、赤松の多い美しい尾根道を進む。府県境出合手前鞍部で木の実の散策路を左に分け、その先の鞍部が鉄塔だが視界はない。標高500mを越えると日陰に残雪が目立ち始め、P683の稜線に入らず、標高600mの等高線に沿う残雪点在の巻道を進む。
(雪の於与岐八幡から弥仙山) (ささやまの森公園事務所)
(湖上の散策路登り口)
(ダラダラ坂を登る) (北巡視路を登る) (プラ階段を上ると鉄塔)
(鉄塔から西尾根を一旦下る) (P488岩場のピーク) (雑木林の西尾根を行く)
(府県境出合ピーク)
(大鉄塔を見上げる) (P683の巻道へ)
山腹を行くトラバース路の踏み跡は薄く、落葉や流砂、倒木など、残雪で滑り易く、所により道なき道を悪戦苦闘、やっと踏み跡に復帰して進むと府県境尾根出合だ。しばらく幅広尾根の落葉樹林帯を進むと鞍部が庫阪峠だ。左に公園事務所、右に天王を分けて、深山へ直進だ。広い尾根をしばらく登ると3府県境(兵庫、大阪、京都)の舩谷山だ。ここで東尾根を左に分け、京都・大阪府境尾根を進む。雰囲気の良い広い落葉樹尾根を東進、大木を過ぎてカヤトの急坂を登ると深山宮の広場、深山山頂だ。低標高ながら山頂からの展望は素晴らしく北摂の展望台だ。東には長老ヶ岳など丹波高地の山々や愛宕山やポンポン山などが並び、西には剣尾山や大船山など北摂の山々や丹波高地前衛の三岳や小金ヶ岳などが並んでいる。
(道が消え急坂倒木に悪戦苦闘) (広い鞍部の庫阪峠) (庫阪峠の道標)
(広い落葉樹林尾根を登る)
(3府県境の舩谷峠) (薄雪の幅広尾根を行く)
(大木を過ぎて上り坂を行く)
(カヤ場を劇登りすると山頂) (深山頂上広場)
(深山頂上から西方を望む)
(深山頂上から東方を望む)
山頂からカヤトの急坂を下り、陽光の映える見事な大木を過ぎると間もなく舩谷山だ。東尾根を右に分け、落葉樹の尾根を淡々と下って公庫阪峠から園事務所へ谷筋を下る。幹を見ているとそれと気づかないナツツバキの群落、草刈り場であった扇なりなどを経て沢沿いに下る。谷が険しくなると、谷筋から離れ大岩の裾をへつるように下る扇岩だ。谷がなだらかになると林道始点だ。散策路と交差しながらささやまの森公園の色々なアクティビティーが点在する林道を下ると、公園事務所だ。
冬枯れた落葉広葉樹の広い尾根が美しい。また、山頂からの展望も捨てたものではない。P683の巻道は雪がつくと倒木や粘土質の斜面とあいまって慎重に辿る必要がある。
(山頂の深山宮)
(山頂から下り始める) (陽光に映える見事な大木)
(舩谷山を下る)
(庫阪峠を公園事務所へ下る) (広い谷筋を下る)
(ナツツバキ群落) (扇なり) (扇岩)
(林道始点) (水辺の広場) (公園事務所へ帰着)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 福住、埴生
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