ポンポン山(678.8m)


★ひとこと   「本山寺Pから雪景色の本山寺経由ポンポン山を経て東尾根へ周回」

雪のポンポン山頂上広場

★行った日   2022年1月2日(日)  晴一時曇   単独
 
★コース

 高槻7:31(府道6、本山寺林道)=本山寺駐車場8:00→8:31本山寺8:40→9:02天狗杉9:07→9:48(678.7m)ポンポン山10:08→(631.0m)釈迦岳10:41→10:55大杉11:02→11:30倒木集積所(昼食)12:00→ベンチ12:07→工事現場(林道)12:12→ポンポン山林道登り口12:31→12:58休憩13:05→13:27本山寺駐車場13:31(本山寺林道、府道6)=高槻13:56

 いままで大きな病にもかからず健康に過ごしてきたお陰で、心の赴くまま体を酷使してきた。しかし、近頃老いを意識するようになってくるとそうもいかなくなってきた。谷川俊太郎さんは、「老いるにつれて心が身体を支配する度合いよりも、体が心を支配する度合いの方が強くなってきた」と随筆で述べている。ということで昨年来、沿面距離7、8km累積標高6、700mまでを限度に、ゆっくり歩行でソフトランディングを図ってきた。年末から最高気温でも大阪で7、8℃を切る日が続き、寒波襲来だ。元日は高槻でも山沿いは雪化粧、近くのなだらかなポンポン山へ雪景色を楽しみに出掛けた。
 駐車料金精算機が新設された本山寺駐車場を出発だ。不慣れなせいで出発時に料金(500円)を入れただけで歩き出したが、レシートをダッシュボードに置くようにとの注意書きがワイパーに挟まれていた、以降要注意だ。コンクリ道の東海自然歩道を登るのはつまらないので、並行する山道に入る。落葉に薄雪の積もった雑木林の山道をゆっくり進み、途中の「行者衣掛の松」の古株を覗き見たりしながら登ると、本山寺古道出合で東海自然歩道と合流だ。すぐ先で勧請掛けの掛けられた山門をくぐり、ポンポン山直登路を右に分けて中の門を通ると本山寺石段下だ。あす(正月三日)の初寅会をひかえて、静かな薄雪の境内は身が引き締まる感じだ。長い石段を上って本堂に今年の初詣の後、ポンポン山へ向かう。かつてニホンカモシカの大きな看板も撤去されてすっきりした尾根道の東海自然歩道と合流、爽やかな雪の尾根道をしばらく北上すると天狗杉だ。かつて天狗杉近辺は大樹が茂り、山門の縁起に「鞍馬・愛宕・本山寺・箕面に飛翔する天狗の休息の地」と記されているように鬱蒼とした神秘的な所だった。2018年の21号台風でこの付近の大木がなぎ倒され天狗杉も丸裸状態、青空の望める明るいピークの一つになってしまった。

   (本山寺Pを振り返る)   (自然歩道に並行する山道へ)   (薄雪の山道をたどる)

    (行者衣掛けの松の祠)  (本山寺古道合流点で車道合流) (勧請掛けを掛けた山門)

     (本山寺中の門)        (本堂へ長い石段を上る)      (本山寺本堂)

(自然歩道と合流して尾根道を行く)   (天狗杉(夫婦杉))     (スカスカ枝ぶりの天狗杉)


 天狗杉から雪のついた急坂をこわごわ下る。ポンポン山を甘く見てチェーンスパイクを持って来なかったのを反省、だんだん雪が深くなってきた尾根道を慎重に北上、幸い日に照らされた雪面が融けて登山靴によく食い込み、快適に進むと山頂だ。快晴の陽光に照らされた暖かい広場の雪景色は久しぶりだ。東に大文字山手前に広がる京都盆地や比叡山から生駒山へ連なる山並み、西には雪をいただいた格好のよい愛宕山や雲海に覆われた亀岡をはさんで北摂の山々が望めた。ラグチューを楽しんでいる1人のアマ無線を残して下山開始だ。通行止の水声の道を右に分け、歩き易い雪の尾根道を東進し、東海自然歩道の杉谷を左に分けてしばらく進むと林間の釈迦岳だ。

(18年21号台風で木が消えた空) (歩き易い尾根道を進む)    (美しい杉林もある)

 (雪のポンポン山頂上広場)      (愛宕山を望む)        (京都市街を望む)

                  (ポンポン山から東方を望む)

                  (ポンポン山から西方を望む)

  (山頂から自然歩道を東へ)   (自然歩道と別れて釈迦岳へ)  (何もない釈迦岳山頂)

 何も見えない釈迦岳を下り始め、殆どの人の足跡が続く善峰寺方面を左に分け、しばらく下ると大杉だ。右の川久保渓谷は通行止、左の大沢は川久保まで長い車道歩きなので、直進の東尾根だ。薄雪のためはっきりしないが、かつてより道標やベンチなどが整備されたようだ。尾根道をなだらかに進み、2本の鉄塔を過ぎて大木のモミの木の並ぶP620を過ぎて少し下ると倒木材集積所の明るい広場だ。眼下には京都縦貫道やうねる京滋バイパスとともに長岡京の街並みが広がっている。倒木に腰かけて陽光を浴びつつ下界をおかずに定番昼食だ。腰を上げようとした時、MTBの2人連れが雪道を下りてきて東尾根を下っていき、最後まで轍を追いかけることとなる。新設のベンチを横目に次のピークを通過、見晴らしの良い林道工事現場を南下して東尾根ルートを下る。雪の少なくなった尾根道を道なりに下り、途中で稜線と別れて右へ急坂を下り、道標通りに堰堤を越えて民家の横を下るとポンポン山林道出合だ。林道を渓谷沿いに北上、通行止表示の川久保渓谷を正面に見て左折、本山寺林道をしばらくさかのぼると本山寺駐車場帰着だ。
 適度の雪をまとったポンポン山のスノーハイキングは思い通りよかった。白く化粧した静かな本山寺も素晴らしかったが、雪景色を楽しみながら歩く稜線が健康的で美しい。

 (大沢分岐の大杉を直進)      (鉄塔を2本横切る)       (大木のモミ並木)

   (倒木集積所で大休止)       (眼下の長岡京)       (ベンチのあるピーク)

    (林道工事現場)     (雪の少なくなった尾根を下る)  (ポンポン山林道登り口)



   (林道を北へたどる)     (本山寺林道分岐を左折)       (本山寺P帰着)


★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図  法貴、京都西南部、高槻、淀

 

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