倒木を越えて一ノ滝を右岸から高巻くと、正面に立ちふさがるのが二ノ滝だ。完全凍結までいかないが、一ノ滝より広範囲に飛沫が飛び散って凍結しているため、美しい氷瀑だ。細部の氷滴の集合体は奇麗だが、滝全体は凍結不足で点々と穴が空いているためもう一つだ。二ノ滝を右下に見て左から高巻き、滝上端の岩肌に乗った氷床を眺めたりして、谷筋をさかのぼる。この先には岩場はなく、倒木まじりの薄く積雪したV字谷がしばらく続き、標高1000m辺りでタカハタ道の稜線に向かって右岸の急坂を登る。大木を過ぎて積雪10p程度の石塔群の広場を通り抜けると、六地蔵で稜線のタカハタ道と合流だ。スギやモミの巨木尾根を進み、ロープに通行止の札がぶらさがったカトラ谷を左に見て、右へ行くと国見城址下の広場だ。折からさし始めた陽の光に映える高木をみながら、傍らのベンチで定番昼食だ。熱いコーヒーの後、人の多い国見城址を通過、気温0℃の転法輪寺を経て赤灯篭の並ぶ雪の参道を葛木神社へ向かう。
(一ノ滝の左を高巻く)
(二ノ滝) (二ノ滝上端)
(完全凍結未達の二ノ滝)
(二ノ滝左を高巻く) (二ノ滝上部)
(雪の谷筋を登り続ける)
(大木の下を尾根へ登る) (石塔群の広場)
(タカハタ道合流点の六地蔵)
(トカラ谷方面は通行止) (霧氷の高木が陽光に映える)
(雑踏の国見城址)
(転法輪寺) (雪の参道を登る)
金剛山最高地点の葛木神社にお参りして、霧氷の華やかなブナ林へ下る。雪をまとった仁王杉もなかなかのものだ。大木杉の並木路で一ノ鳥居を経て、久しぶりに湧出岳三角点に立ち寄るが、いつもながら殺風景な所だ。遠望を期待して展望デッキにも寄り道だ。しかし、樹木が成長して梢の間から、東から東南にかけて白嶺の台高山脈、大峰山脈がかすかに望めたが山名の同定は不可能だ。南の紀泉方面は望めたが関空は霞の彼方だ。展望デッキを後にして、RW駅まで下り、遊歩道を国見城址に向かい、人も少なくなってきたベンチで熱いコーヒーだ。下山は記憶にないほど久しぶりの千早本道だが、最後まで階段ばかり、絶対に下りに二度と使いたくない道だ。途中から千早城跡へ寄り道、薄雪で雪だるまを作っている家族連れを眺めつつ小休止だ。建物などはなく、本丸跡に千早神社があるだけの殺風景な城跡だ。登山口までの標高差100mの急な階段がまた難物だ。国見城址から階段疲れで膝をガクガクいわせてやっと登山口帰着だ。
完全凍結ではなかったがツツジオ谷の氷瀑、金剛山頂付近の雪をまとった高木など金剛山の冬景色を楽しむことができた。
(青空に映える葛木神社)
(ブナ林へ下る) (雪をまとった仁王杉)
(大木の道を一の鳥居へ)
(湧出岳三角点へ立ち寄る) (展望デッキ)
(デッキから紀泉山脈) (遊歩道を国見城址へ) (国見城址から富田林など)
(階段ばかりの千早本道を下る) (千早城跡分岐) (千早神社)
(千早城跡広場へ) (急な階段を下る) (金剛登山口P帰着)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図 五条・御所
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