三峰山(1235.2m)


★ひとこと   「みつえ旅行村から登尾で三峰山を経て新道峠から下山」

三峰山三角点

★行った日   2022年2月18日(金)  曇一時晴   単独
 
★コース

高槻5:28(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、地方道)=7:40三峰山登山口P7:58→木橋8:11→8:43小屋8:50→展望小屋9:00→展望所9:38→10:12山小屋10:19→三畝峠10:40→10:56SS着11:08→11:15(1235.2m)三峰山11:29→11:39八丁平(昼食)12:06→三畝峠12:20→新道峠13:13→林道始点13:50→13:58作業小屋(SS脱)14:13→14:45三峰山登山口P14:54(地方道、、R369)=針IC(西名阪、近畿道)=高槻17:41

 ここ数日、日本海側は大雪、近畿北部は多量の新雪が予想されるため今年2回目のスノーシュー(SS)遊びには不適だ。そこで近畿中西部の三峰山の霧氷見物に狙いをつけ、あすは雨予報なのできょう実行だ。西の空に輝く満月を背に暗いうちに出発、生駒の山並みを眺めながら近畿道から西名阪に入り、奈良盆地を過ぎて大型トラックにはさまれつつ上り坂の回廊を過ぎると針TRSだ。コンビニで食料を仕入れてR369を一路御杖村へ向かい、途中の路面凍結もなく神末からしばらく南下するとみつえ青少年旅行村の登山者Pだ。凍結した雪道が続いているのでチェーンスパイクをつけ、SSをザックに括り付け、登山届をボックスに入れて出発だ。
 薄雪に覆われた林道を川沿いに進み、木橋を渡って登尾ルートに入る。杉林の急斜面をジグザグに登り、枝尾根に乗って丸太階段をしばらく辿ると林道に合流、トイレもある休憩小屋だ。積雪がなければここまで車で来れそうだ。林道を横切って正面の階段を登ると2階建の展望小屋だ。2階の北の窓から曽爾の倶留尊山や大洞山、南の山側の窓からは三峰山の山頂部が雲に隠れている。展望小屋から植林帯の尾根道をしばらく登り続けると、北に切り開かれた展望所だ。白く縁取りされた神末の田園地帯の彼方に曽爾の山々が連なっている。標高900mを越えると、積雪が深くなって折からの日差しに縞模様を映した樹林の雪面が美しい。標高1000mを過ぎると短い霧氷が現れ、道端のお地蔵さんが寒そうだ。少し白濁した樹林帯を登り続けると山小屋だ。

(みつえ青少年旅行村登山口P) (登尾・不動滝ルート登山口)  (木橋を渡って登尾ルートへ)

(植林帯斜面をジグザグに登る)(林道合流地点の小屋・トイレ) (尾根芯の階段で展望小屋へ)

   (植林帯尾根を登る)           (展望所)         (展望所から曽爾の山々)

(標高900mを越えると雪景色) (標高1000mで霧氷現れる)    (寒そうなお地蔵さん)


 いつもながら、建物の傍らの千手観音のようなブナの大樹が見事だ。小枝に霧氷がついて白濁したように見える樹林帯尾根道を登ると三畝峠だ。新道峠を右に分け、左へ少し進むと雪原に半分埋もれた大日如来石碑があり、その先の八丁平分岐でSSを履く。寒風吹きすさぶ中で、チェーンスパイクを外してSSのビンディングを締めるのは大仕事だ。寒い尾根道をしばらく進むと御嶽山ビューポイントだ。遠方は霞がかかり視界不良だが、霧氷の額縁から望む曽爾の風景が秀逸だ。北風の冷たい稜線をしばらく進むと三峰山頂上広場だ。山頂には見慣れない新しい標識「まつさか香肌イレブン」が立っている。余談ながら、まつさか香肌イレブンとは松阪市が香肌峡近傍の11の山を選定したもので、@局ヶ岳A栗の木岳B三峰山C高見山D木梶山E明神岳F桧塚G池木屋山H迷岳I烏岳J白猪山が山名だ。私は烏岳のみ未踏だが、その他は著名な山ばかりだ。当初、平倉峰まで行こうとしたが、ツボ足の踏み跡はあったが、SSでも20p以上沈む重い湿雪だったので体力弱者には無理と判断、断念して八丁平へ下った。八丁平から台高の展望が素晴らしいが、きょうは雲がかかり迷岳が雲間からようよう望める程度だ。雪原の風の当たらない木陰に陣取って、SSに座り込んで昼食だ。見え隠れする台高の山並みを見ながら、熱い汁物やコーヒーは最高だ。八丁平で腹ごしらえをして三畝峠へ向かう。

       (山小屋)          (山小屋横のブナ大樹)   (少しガスった尾根を登る)

  (三畝峠から山頂へ)      (半分埋もれた大日如来石碑)   (八丁平分岐でSS着)

    (寒い稜線を山頂へ)     (御嶽山ビューポイント)    (北風が冷たい稜線を行く)

     (三峰山三角点)     (湿雪が重くで平倉峠を断念)       (八丁平)

  (八丁平から霞む迷岳)       (三畝峠へ向かう)    (三畝峠を直進して新道峠へ)

 三畝峠から新道峠へ広葉樹林帯をなだらかに下る。途中、小木が雪の重みで倒れ込み、雪まみれになることもあったが、ツボ足の踏み跡を避けて雪原を思うままに歩けるのが最高だ。ヒメシャラ並木の雪原を下ってピークを越えると新道峠だ。直進の白髪峠を左に見て、みつえ青少年旅行村へ下る。植林帯の道が続き、不精してSSのまま下り続け、林道始点から車道歩きだ。途中の作業小屋前でSSを脱いでさっぱりし、約1時間の林道歩きで登山者Pへ帰り着いた。
 晴れの予報だったが寒気が流れ込み時折日のさす生憎の曇り空、青空に輝く霧氷とまでは行かなかったが、寒風に白濁する樹林が美しかった。2回目のSSは、必ずしも必要でなかったが、深雪でなくてもSSのノントレ歩きは気持ちのいいものだ。

(広葉樹林帯をなだらかに下る)(20cmの沈み込みでも疲れる湿雪)(ヒメシャラ並木の雪原)

    (新道峠から旅行村へ)     (美しい雪原を横切る)    (樹間から最後の曽爾の姿)

   (林道始点に着地)        (雪の林道を下る)        (作業小屋前でSS脱)

   (やっと旅行村まで戻る)       (登山口帰着)      (R369から三峰山を望む)



★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  菅野

 

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