陽光の降りそそぐ疎水縁の満開の桜並木が青空に映えて最高だ。お花見日和だが平日とあってちらほらと散策する人に交じって疎水堤を進む。諸羽トンネル入口の広くなった山科乗下船場を過ぎて、旧水路の散策路を、JR線路や音羽山を眺めながら進む。すぐに疎水の流れと合流、紺碧の空と黄色い菜の花とのコラボが美しい満艦飾の桜並木を少し行くと毘沙門堂分岐の安朱橋だ。先の沢筋の細道を右折、沢沿いに細道を北上すると毘沙門堂下で林道出合だ。林道を北上、二股で蹴上を左に見て右又に入るとすぐに後山階陵だ。ここから急な尾根道に入り、羊歯の茂る急坂を、時折見える山科の家並を振り返りながら、休み休み登る。やがて尾根に達し、紫がかったピンクのコバノミツバツツジの点在する倒木の多い雑木尾根をなだらかに登る。P400から少し西進して北上、京都一周トレイルと合流してしばらく進むと、西南側一帯が開け、休憩ベンチもある大文字山三角点広場だ。
(疎水第1トンネル出口)
(藤尾橋からびわ湖方面を望む)
(春爛漫の疎水縁を行く)
(琵琶湖疎水ルート図) (山科乗下船場) (堤防から見えるJR山科駅)
(安朱橋から望む豪華絢爛) (細道を毘沙門堂へ) (毘沙門堂前を行く)
(蹴上を左に見て直進)
(後山階稜から山道へ) (羊歯道の急坂を登る)
(音羽山を振り返る) (雑木林の尾根道を行く) (大文字山頂上広場)
山頂広場からは透明度がよければ金剛山まで望めるがきょうは春霞、山科の音羽山から京都盆地の洛南から洛北に至る、ゆったりとし街並みや山並みが広大だ。きょうのアクセントは目線以下の高度で市街地上空を浮遊している飛行船だ。ここで昼食後、雑木尾根をなだらかに下ると、大文字中央火床だ。ここからは五山の送り火を目にすることのできる京都市街地の展望台だ。いつもは大の字の左股だが今回は右股を下り、霊鑑寺を経て哲学道に合流だ。満開の疎水縁ほどの華やかさはないが、盛りの終わりを告げている散りつつある姿を愛でつつ川縁をたどる。永観堂前から南禅寺三門を経て蹴上インクラインの下をくぐると蹴上だ。地下鉄で山科経由JRで大津京駅、皇子ヶ丘公園のしんどい坂道を何とか上ると、満開のサクラが斜光に輝く駐車場だ。
晴天に恵まれ、サクラに始まりサクラに終わるサクラずくしの一日だ。人生の最盛期を思わせる満開の疎水の風景も素晴らしいが、散りつつある哲学の道も捨てたものではない。花見の通過点として、大文字火床から市街地の展望は一服の清涼剤だ。
(大文字山から霞む京都盆地と北摂の山々)
(優雅に浮かぶ宣伝飛行船) (雑木尾根を火床へ) (中央火床から京都市街)
(大文字火床上端から京都市街)
(大の字の右又を下る)
(照葉樹林を下る)
(霊鑑寺に下る)
(散りつつある哲学の道) (南禅寺三門)
(インクライントンネル帰着)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都東北部、京都東南部
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