★ひとこと 「清滝から空也滝を経て月輪寺道で愛宕神社経由コメカイ道へ」
空也滝
★行った日 2023年2月5日(日) 曇後晴 単独
★コース
高槻7:06(R171、桂川街道、府道29、府道50、府道137)=8:18清滝P
8:21→月輪寺登り口8:52→9:04空也滝9:09→月輪寺登り口9:20→9:52身助地蔵9:57→10:33月輪寺(チェーンスパイク着)10:44→大杉谷分岐11:24→11:40ジープ道出合11:45→12:03(889.8m)愛宕三角点(昼食)12:28→12:53(924m)愛宕神社13:02→水尾別れ13:32→14:07荒神峠14:18→15:08落合(チェーンスパイク脱)15:15→清滝P
15:45(府道137、府道50、府道29、桂川街道、R171)=高槻17:08
厳しい寒さが続いているが、当日は晴れの予報を信じて、久しぶりの愛宕山詣でだ。雪のついた900オーバーの山に登るのは病み上がり後初めてだが、登り易い道のある山なので途中退却も視野に入れて実行だ。清滝を起点に月輪寺道で登り、空也滝と愛宕三角点に寄り道して、コメカイ道の回復度合いを確認しながら下る計画だ。 松尾橋を渡って、正面に少し雲のかかった愛宕山を眺めながら桂川左岸沿いの道を嵐山へ向かい、渡月橋の手前からバイパス高架橋を北上、鳥居形火床の草地を見上げつつ進む。鳥居本付近の道端の縦列駐車の列を横目に清滝トンネルを過ぎて、道なりに下ると半分ぐらい埋まった清滝P(休日1200円)だ。駐車場は午後5時まで、と注意される。
寒々とした桜並木の下、表参道へ向かう登山者と別れて清滝川を右下に見て東海自然歩道を進む。殆んど雪のない林道を北上、途中で高雄へ向かう東海自然歩道を右に分けて堂承川に沿って植林帯の道を進む。大杉谷道を左に分けてしばらく直進すると、出発して30分で空也滝分岐点でもある月輪寺登り口だ。谷沿いの急な石段を残雪に注意しながら上り、八大龍王扁額の鳥居をくぐって建物の間を通り抜けると赤い鳥居があり、眼前に流れ落ちるのが空也滝だ。岩壁に不動明王が祀られた落差12m幅1mほどの滝だが、近接して見上げると迫力満点だ。滝の名称は六体の阿弥陀仏で有名な空也上人の修行の場から名付けられたそうだ。融けかけた残雪を避けつつ月輪寺登り口へゆっくり下る。滝まで往復30分位でいけるので初めての方は是非お勧めだ。道標に従って、整備された月輪寺参詣道の階段を登り始める。枝尾根上にジグザグに付けられた登り易い道を一歩一歩踏みしめつつ30分ほど登ると参詣道脇にたたずむ身助地蔵だ。ベンチで息を整えて少し勾配の緩くなった道を登り、標高430m辺りから全面残雪に覆われた路面になる。ツボ足のままゆっくり歩を進めると、散歩中の鹿が出迎えてくれた月輪寺だ。久しぶりの月輪寺で庵主さんと雑談、食料などを下界から運び上げる大変さや登山者のアイゼンによって破損した建物周辺の補修など、苦労が絶えないそうだ。入山料(300円)や積雪時参詣のアイゼン脱着を忘れないように。天然記念物の巨木の石楠花を過ぎたあたりでチェーンスパイクを着けて雪道を登り始める。
(清滝Pを振り返る) (雪のない林道を東進)
(高雄を東に分けて直進)
(大杉谷を左に分けて直進) (月輪寺登り口) (空也滝へ向かう)
(谷沿いに登る)
(修験のパワースポット空也滝) (月輪寺登り口へ戻る)
(支尾根をジグザグに登る)
(身助地蔵とベンチ) (積雪が現れる)
(月輪寺)
(散歩中?) (天然記念物の大石楠花)
ちょっとなだらかになった雪道を、膨れ上がった杉雄花の塊を眺めたり、ふかふかとした銀色の毛におおわれたコブシの花芽に思わず触れたりしながら、ゆっくり登る。大杉谷道と合流、急なジグザグ道を頑張り、巨石群を通り抜けるとジープ道出合だ。台地で小休止後、東の視界が開けた好展望のジープ道を三角点へ向かう。湖北は雲に覆われているが、珍しく澄みわたり、東北の蓬莱山から東南の湖南の山々まで望め、特に比叡山から大文字山の東山を背景に京都市街が奇麗に俯瞰できた。首無地蔵へ向かう裏参道を右に分け、植林帯を下って登り返し、ジープ道を左に見送って支尾根を少し登ると愛宕三等三角点だ。かつて標石からの展望がよかったが、いまは京都市街が冬枯れた木々越しに垣間見える程度だ。三角点下の小広場で、久しぶりの雪見の昼食後来た道を戻る。往路のジープ道出合の山側から白髭神社へ急坂を登り、大木杉のトラバース路を進むと愛宕神社参道の石段に合流だ。拝殿入口でチェーンスパイクを脱ぎ、この度の帯状疱疹の全快を感謝するとともに安全を祈願、「火廼要慎」のお札を頂いて下山だ。再びチェーンスパイクを着け、長い石段を下り、綿帽子をかぶった石灯篭の並ぶ雪の参道を下る。
(雪道を登る) (大杉谷道を合わせて直進)
(巨石の間を登る)
(ジープ道出合) (好展望のジープ道) (裏参道を右に分けて直進)
(ジープ道から東を望む)
(愛宕三等三角点)
(白髭神社から参道石段へ) (参道石段に合流)
(愛宕神社) (参道の石段を下る) (綿帽子の灯篭の並ぶ参道)
杉巨木の並ぶ参道をを下り、黒門を過ぎて樹間からちらちらと亀岡市街を遠望しながら下る。水尾を右に見送って表参道を少し下ると、ツツジ尾根につながる中道分岐だ。植林帯をネットに沿ってなだらかに下り、ぬかるんだ急な自然林をチェーンスパイクを利かしながら下ると荒神峠だ。久しぶりの10kmの山道で疲れ果て、小休止だ。JR保津峡駅へ下るツツジ尾根道を右に見て、疲れた足を引きずってコメカイ道を下り始める。杉美林の山道をしばらく快適に下ると椿地蔵だ。かつて椿の老木の根元に清水が湧き、憩いの場であったそうだが、今は見る影もなく泥まみれの小さな石仏が鎮座しているだけだ。ここから落合までの谷筋が難路だ。2018年21号台風被害の倒木群は一応片付けられているが、残存倒木と新たに発生した倒木が道を塞ぎ、難渋しつつ下る。最後に倒木で塞がれたUターン路を倒木を頼りにショートカットして下ると落合だ。荒神峠から落合まで通常40分の所、台風翌年は1時間10分、今回は50分かかった。落合でチェーンスパイクを外し、冬枯れの渓流に沿って30分も歩くと清滝だ。数台しか残っていない駐車場を後にし、晴れの休日とあって渋滞を予想したが、信号待ちの松尾橋で青空に映える愛宕山を撮ったりしながら、コロナの影響か殆んど渋滞もなく、順調に帰阪した。
山麓から望む黒々とした愛宕山に反して、標高600m位から全面的に雪に覆われ、久しぶりに雪道の感触を楽しむことができた。2022年以降は病と高齢のため本ブログを一応終了したが、休み休みゆっくり登って何とか愛宕神社に詣でることができ、我が身に感謝だ。
(蛇足)
自分が深く病んでみない限り、病んだ他人の心情は推しはかれない、と実感しました。自分自身に関しても、病んでいる最中は物事を悲観的にとらえ、回復の兆しが見えると行く末を楽観的に考えます。勝手なものです。この勝手さからボチボチ歩き始めました。旗印は「廃用委縮」です。物理的身体能力の廃用委縮については、体力の続く限り誰でもしゃかりきになって努力しますが、頭の廃用委縮については忘れがちです。脳の機能低下を少しでも遅らせるよう脳リハビリを努力せねばと思ってます。
(大杉並木の表参道を下る) (黒門を振り返る) (亀岡市街を遠望)
(水尾別れを左折) (表参道から右へ) (植林帯を下る)
(雑木林のツツジ尾根を下る)
(荒神峠からコメカイ道へ)
(泥まみれの椿地蔵)
(倒木帯を下る) (新しい倒木を潜って進む) (やっと落合到着)
(渓流沿いに清滝へ)
(清滝到着)
(松尾橋から愛宕山を望む)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都西北部
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