この所20℃オーバーの日が続き、4月頃の陽気に誘われて展望の良い京都/滋賀府県境の山、音羽山だ。いつも稜線沿いから訪れているので、今回はびわ湖側の膳所から登るつもりだ。茶臼山公園を起点に鳴滝不動尊経由音羽山を経て池の里へ下る計画だ。逢坂山周辺の上りR1の渋滞をやっと通り抜けて、初めて訪れる茶臼山公園Pだ。
公園を後にして名神を渡り、湖面の彼方に比叡山を振り返りながら段々畑を西へ上り詰め、工事中の藪っぽい間道を通り抜けると林道に合流だ。砂防ダムの御用池を右下に見て林道を進み、道端に祀られた小さな社を過ぎてしばらく渓流沿いに進むと鳴滝不動尊だ。滝行場もある岩壁に建てられた小ぎれいな不動尊だ。石段を上ってご本尊に手を合わせ、林道と別れて左の谷道を登る。倒木はあるが歩くのに支障がない程度に片付けられた道をしばらく登ると砂防ダムの龍神池だ。神秘的な緑の水をせき止めた堰堤上で小休止、直進すると尾根道で東海自然歩道に合流できるはずだが、左岸から稜線に向かう。龍神池左岸にへつるように残る細い踏み跡を抜けると、倒木に覆われた谷筋の植林帯の急斜面だ。踏み跡は行方不明、倒木を越えたり潜ったりしつつ、滑り易い急斜面を休み休みフーフー言いながら登る。支尾根に達すると、見失った踏み跡が左から現れ、以降、これをしばらく辿ると、急坂の東海自然歩道に合流だ。明るい尾根道を進むと、樹間の額縁のような隙間から湖南が望める名前負けのパノラマ台だ。この先で牛尾観音を左に分け、さらにその先で、先程の鳴滝不動尊から直進すると到達する分岐点だ。赤い大鉄塔横を通り、樹間から湖南をちらちら眺めながら登りつめると山頂分岐広場だ。
(茶臼山公園Pを出発) (名神を渡って西へ)
(田園地帯を進む)
(道端に祀られた小さな社) (渓谷沿いに林道を進む) (鳴滝不動尊)
(倒木の急坂を登る) (薄い踏み跡に合流) (広い東海自然歩道に合流)
(鳴滝不動尊分岐)
(鉄塔横を登る) (山頂直下から湖南を望む)
音羽山三角点山頂広場から、西に京都西山〜北山〜東山に囲まれた京都市街が、北には比叡山や残雪の蓬莱山の麓から東に広がるびわ湖が絶景だ。地形図を眺めると、音羽山頂上と鳴滝不動尊の真下を新幹線が通っているのが不思議な感覚だ。景観をおかずに昼食後、尾根道を下り始める。東海自然歩道を左に分け、アセビの多い平坦な尾根道をしばらく進み、さらに鶴の里を左に分けて少し急坂を下ると切り開かれた展望鉄塔だ。東の視界が開け、湖岸の市街地の彼方に金勝アルプスと称される鶏冠山や竜王山、湖南アルプスと称される堂山や笹間ヶ岳などの山並みが連なっている。景色を楽しんでから急な切り開きを下り、途中の分岐で左又を下るべきだったが右又を下り、樹林帯に入って何とか車道に降り立った。池の里の住宅地をだらだら下って茶臼山公園に戻った。帰り道は同じ経路では面白くないので、桜の膨らみ始めた石山寺から瀬田川沿いに南下、笠取から京滋バイパスで帰阪した。
終日無風で晴れの天候に恵まれ、アセビの多い尾根道や灌木林で春の息吹を感じるとともに、低山ながら京都市街や湖南の展望を楽しむことができた。なお、龍神池から稜線までの踏み跡不明確な急な倒木帯が体力弱者にとって難所だ。昨年9月の帯状疱疹入院以来半年を経て、鼠径部にしこりが残るものの、ここまで歩けるのに感謝だ。
(音羽山頂上から京都市街〜びわ湖を望む)
(音羽山三角点広場)
(東海自然歩道別れ) (広い平坦路を進む)
(鶴の里分岐を右へ) (樹林帯を下る) (展望鉄塔)
(展望鉄塔から湖南の山々を望む)
(展望の良い急坂を慎重に下る) (鉄塔を振り返る) (車道へ下る)
(池の里住宅地を下る) (茶臼山公園入口標柱) (茶臼山公園Pへ戻る)