岩湧山(897.1m)編笠山(635m)


★ひとこと   「岩湧寺から布引の滝を経てネバシ谷経由あす山焼きの岩湧山へ」

静寂の岩湧寺

★行った日   2023年4月1日(土)  晴   単独
 
★コース

高槻6:25(名神、近畿道、南阪奈道)=羽曳野IC(R170、R310、府道221)=7:50岩湧寺P8:00→林道別れ8:11→(635m)編笠山8:35→8:40東タツガ岩8:49→西タツガ岩9:11→布引の滝9:37→10:00(450m)横谷の峰10:08→横谷の頭10:17→10:38林道出合→10:59ネバシ谷入口11:07→12:16鉄塔(昼食)12:43→13:17ダイトレ出合13:24→13:56岩湧山山頂広場14:05→(897.1m)岩湧山→林道始点14:13→ダイトレ出合14:33→展望デッキ14:54→15:15岩湧寺P 15:28(府道221、R310、R170)=羽曳野IC(南阪奈道、近畿道)=高槻17:27

 季節外れの暖かさに誘われて、早春の花の季節も終わり、木々が芽吹き始めた岩湧山だ。岩湧寺を起点に、東西タツガ岩や布引の滝を経て横谷からネバシ谷で岩湧山へ周回の計画だ。河内長野の高野街道から加賀田川沿いに満開のサクラを見ながら進み、いつもは岩湧の森Pにとめるが、今回は無精して最上部の岩湧寺Pが出発点だ。
 人っ子一人いない静かな岩湧寺に手を合わせてから出発だ。蕾の大きくなった石楠花の茂る境内から急な林道をゆっくり歩き始める。下山時に通る予定の登山口を横目に、滝畑へ向かう林道を少し進むと三差路だ。右折してすぐに現れる丸太階段の山道に入り、一徳防山めざしてスギやヒノキの植林帯の支尾根を頑張ると鉄塔を経て工事中の林道出合の平地だ。樹間から岩湧山のカヤト原を振り返りつつ杉林のほぼ平坦な尾根道をちょっと進むと木々に囲まれた視界のない編笠山だ。山頂を経て進むと支尾根の終端が東タツガ岩だ。露岩の上から岩湧山の山稜が望めるがあまり眺望はよくない。東タツガ岩の手前から滑りながらの急坂下りだ。途中で一徳防山を右に分け、急坂を下り続け、ヨタカ岩入口と思しき露岩を過ぎると、視界の広がる西タツガ岩だ。露岩から、山腹に点在する白いサクラの斑点が美しい岩湧山の主稜線や支稜が眼前に望める。西タツガ岩の岩壁を右に見上げながら、小木を手掛かりにしばらく滑り下り、順路の谷を渡らずに右岸に沿って薄い踏み跡を辿ると布引の滝の落ち口だ。水量が多いと危険だが、何とか対岸に渡って山間を下ってきた順路に出合い、少し下ると右手に布引の滝が望める。

     (岩湧寺Pを出発)      (登山口を横目に直進)    (横谷林道分岐を編笠山へ)

    (編笠山登り口)       (植林帯を道標通りに左へ) (木漏れ日の丸太階段を上る)

(岩湧山頂のカヤト原を振り返る)   (視界のない編笠山)         (東タツガ岩)

  (稜線から急坂を下る)    (急坂途中のヨタカ岩入口?)    (大展望の西タツガ岩)

                 (西タツガ岩から岩湧山の稜線を望む)

(小木を手掛かりに急坂を下る) (谷沿いに布引の滝へ向かう) (滝落ち口を対岸へ渡る)

 水量は少なめだが、岩壁に沿ってしっかりした滝つぼに流れ落ちる姿は一見の価値ありだ。滝壺までいかずに途中から引き返し、順路と合流して劇登りすると支尾根上の三差路だ。水量が多い場合は落ち口の渡渉は危険なので、西タツガ岩から下ってきたまま渡渉して左岸の道を辿るのが順路だ。支尾根の三差路を左へ行くと林道だが、今回は右の支稜線をたどって滝尻へ向かう。稜線にはしっかりした杣道があり、アップダウンを繰り返しつつ、雑木林と植林帯が混在する稜線を進む。Ca450横谷の峰から右へ下り、登り返すと横谷の頭だ。ピークを過ぎて薄紫のコバノミツバツツジの多い藪っぽい道を少し下ると、これから向かうネバシ谷西尾根が正面に望める展望岩だ。ミツバツツジの美しいヤセ尾根を過ぎて、滑り易い急坂もある植林帯を下ると林道出合だ。林道出合の対面にふなさこ林道の標識があり、少し西へ下ると林道三差路だ。滝畑ダムを右に見て、左の横谷集落へダラダラ坂を進む。シーズンには栽培種のフクジュソウやワサビの花が道端に見られる横谷集落を進むと、突き当りがT字路のツガ大木のそびえるネバシ谷入口だ。堰堤を越えて、渡渉を繰り返しつつ植林帯の谷筋を倒木を避けたりしながら1`ほど進み、火の用心マークから右の尾根へ向かって登る。緩斜面を経てジグザグに急斜面を登ると支尾根上の鉄枠のみ残るリフト跡だ。岩湧山広場手前のリフト跡と対向しているようだ。すぐ先の急なプラ階段を登りつめると鉄塔77だ。

     (美しい布引の滝)        (尾根に登り滝尻へ)     (木漏れ日の稜線を行く)

  (横谷の峰から右へ下る)        (横谷の頭)      (ミツバツツジの踏み跡を下る)

   (道端の展望岩の眺め)    (ミツバツツジの尾根が続く)    (ふなさこ林道出合)

 (ふなさこ林道出合の標識)     (林道三差路の標識)       (横谷集落を南へ)

    (道端に咲くバイモ)      (ネバシ谷入口のツガ大木) (渡渉繰り返しネバシ谷を登る)

    (倒木の谷筋を行く)      (谷筋と別れて支尾根へ)   (リフト跡で支尾根に乗る)

 ここまで来ると疲労限界を通り越してフラフラ、特に急坂では数歩ごとに息を整えながら登り、やっとたどり着いた鉄塔広場で大休止だ。昼食後疲れた足を引きずって出発だ。しばらく山腹をへつるように細い上り道が続き、次に岩肌に刻まれた谷筋を渡るスリル満点の鉄板橋だ。怖々渡り、鉄塔76を経て急坂を登ると鉄塔75でやっとダイトレ出合の主稜線だ。ネバシ谷の巡視路に比べて高速道路のようなダイトレを東に向かう。杉林や雑木林の尾根道を過ぎると、明るいカヤト原だ。草原の裾で作業中の人々を横目に、まだ開花前の枯れた草原を頑張って登ると岩湧山頂上広場だ。掲示によればあすは山焼のため山頂付近は通行止だ。きょうは春霞で視程は悪く、富田林のPLタワーがようよう見える程度だ。下山は急坂を避けて、疲れた身体にやさしい緩斜面の続く道だ。カヤト原を下って千石谷林道に入り、道端の群生するミヤマカタバミや花穂がぶら下がるキブシをひやかしながらしばらく下り、林道のUターン部から左へ少し上るとダイトレ出合だ。稜線からいわわきの道をゆっくり下って岩湧寺へ帰り着いた。
 加賀田川沿いのサクラは終盤を迎えていたが、岩湧山の山肌は点在するヤマザクラに彩られ、山中の芽吹き始めたカエデや派手なコバノミツバツツジが、晩春の息吹を感じさせてくれた。布引の滝から滝尻へ向かう道やネバシ谷巡視路の道は正式な登山道ではないがピンクテープなどを慎重にたどれば安全に通行可能だ。

  (急なプラ階段を上る)       (鉄塔77で大休止)     (鉄塔敷地の咲くダンコウバイ)

   (鉄板橋で谷筋を渡る)         (ダイトレ出合)       (樹林帯尾根を行く)

   (カヤト原を登る)        (枯れ残るハバヤマボクチ)    (岩湧山山頂広場)

                    (岩湧山山頂広場からの展望)

    (岩湧山三角点)      (金剛山を正面に下り始める)(ダイトレからいわわきの道へ)

  (展望デッキで小休止)      (ぎょうじゃの道登り口)        (岩湧寺帰着)

★道で出会った花

     (ヤブツバキ)              (ナズナ)         (タチツボスミレ)

     (シハイスミレ)          (ミヤマシキミ)            (アセビ)

    (コバノミツバツツジ)      (オオイヌノフグリ)        (ムラサキキケマン)

     (ヤマネコノメソウ)         (クリンソウ?)         (ヒメオドリコソウ)

      (バイモ)              (カキドウシ)          (ツボスミレ)

    (ダンコウバイ)         (ナガバモミジイチゴ)      (ショウジョウバカマ?)

    (マルバスミレ?)          (ハバヤマボクチ)           (?)

     (ヘビイチゴ)             (キブシ)           (ミヤマカタバミ)

     (ヤマルリソウ)         (コガネネコノメソウ)         (シャクナゲ)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図  岩湧山

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