陽光に映える爽やかな新緑の落葉樹の坂道を休み休みゆっくり登る。標高600mを超えると終盤のイワカガミが現れ、その先の岩場が馬の背だ。高度感たっぷりの岩頭から、眼下に広がる高浜の山里の彼方に若丹の山並みが霞んでいる。ブナの大木が林立する急な丸太階段を頑張ると東峰の青葉神社だ。ここから険しい梯子場やロープ場もある岩場が続く。ミツバツツジの咲き残る東峰を後にして、小木を頼りに急坂を下るとヤマシャクヤクの群生する岩場だ。岩場をアップダウンしながら何回か梯子場やロープ場を過ぎるが、印象に残っているのは岩頭を太いロープを頼りに岩壁をへつる時に、足下に広がる新緑の山肌と前方に屹立する西峰の鋭鋒だ。岩場のあちこちに咲くイカリソウやヤマルリソウを見ながら急坂を登り返すと西峰の西権現前の広場だ。西峰岩頭は数人で満員になるので、空くのを待って岩頭に登る。
(新緑の尾根道を行く) (終盤のイワカガミが現れる)
(馬の背の岩上を行く)
(馬の背を振り返る) (しんどい丸太階段が続く) (東峰の青葉神社)
(岩尾根に咲き残るミツバツツジ)(岩場に咲くヤマシャクヤク) (岩場をへつって歩く)
(厳しいアップダウンが続く) (梯子場が連続する) (岩場に咲くイカリソウ)
(西峰の西権現) (岩頭から西権現を振り返る) (西峰の岩頭)
鎖や梯子完備の岩頭から内浦湾の全景が望め、湾の右端にこれから訪れる音海集落が霞んでいる。登山者が多くなってきたので山頂を辞し、往路通りに下山だ。吊尾根を経て東峰の青葉神社から道も広くなって下りは快調だ。金毘羅大権現の広場(ベンチ)で昼食後、順調に中山口に帰り着いた。すぐ音海へ出発、立派な原発道路を北上、高浜原発分岐の赤い橋を渡って、田ノ浦隧道を過ぎると内浦港だ。ここから急に狭くなった舗装路を進み、郵便局の先が案内標識の立つ音海遊歩道入口だ。入り口わきの2、3台のスペースに駐車だ。
(西峰岩頭から内浦湾を望む)
(岩頭から音海集落をズーム) (岩尾根を戻る) (慎重に梯子場を進む)
(尖った西峰を振り返る)
(ロープ場から下界の景色を楽しむ)(岩場のヤマシャクヤク)
(東峰の青葉神社を通り抜ける)
(金毘羅大権現広場で大休止)(展望台から高浜海岸を望む)
(樹林帯を下る) (中山口の鳥居をくぐる) (中山登山口帰着)
遊歩道入口の車止めを過ぎ、軽四幅のコンクリ舗装の薄暗い照葉樹林の道をなだらかに登っていく。蔕(へた)ヶ崎の半島の根元を横切った所から等高線沿いの道だ。樹林帯の斜面を切り開いたような轍の跡のない青苔の道が続き、入口から30分ほどで音海断崖展望所だ。断崖東端の今戸鼻まで勇壮な断崖が続いているが、足下の絶壁下の透明なブルーに吸い込まれそうだ。木漏れ日を浴びながら疎らな照葉樹の尾根道を登っていくと白亜の押廻鼻灯台で行き止まりだ。海抜152mの灯台基部に腰かけて時の経つのも忘れて紺碧の若狭湾を眺める。往路通りに入口へ戻ったが、1時間半もあれば灯台まで往復できるので、青葉山登山の帰りに押廻鼻灯台訪問をお勧めします。帰りは久しぶりの舞鶴・綾部の下道だ。停泊中の意外に大きな護衛艦を眺めたりして舞鶴湾岸を進み、綾部の山里を経て、園部に入ると渋滞気味となって高速利用で帰阪した。
きょうの青葉山は少し霞んでいたが、山頂からの展望もよく、双耳峰間の吊尾根の岩稜ももっと高い山岳地帯のようだ。山頂稜線の新緑や見頃を迎えた草花も優れものだ。また、勇壮な音海断崖や押廻鼻灯台からの若狭湾の大展望などが素晴らしい。
(音海遊歩道入口) (音海遊歩道案内図) (舗装路の遊歩道を行く)
(蔕ヶ崎の半島を横切る) (軽四も通れそうな道を行く) (音海断崖展望所)
(見事な音海断崖が続く) (押廻鼻灯台へ遊歩道を行く) (終点が美しい押廻鼻灯台)
(押廻鼻灯台の展望、南〜西〜北〜東)
(眼下の馬立島と釣り船) (遊歩道を戻り始める) (音海から青葉山を望む)
★ルート断面図
(1)青葉山
(2)音海遊歩道
★地 図
(1)青葉山 (2)音海遊歩道
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 東舞鶴、青葉山、鋸崎
Homeへ