鏡山(384.5m)


★ひとこと   「竜王町から鳴谷経由鏡山を経て花の終わった荒川谷へ」

鳴谷の石床と清流

★行った日   2023年7月4日(火)  晴   単独
 
★コース

高槻4:50(名神)=竜王IC=5:53竜王町観光P5:56→鳴谷池東屋6:21→石の広場6:30→雲冠寺跡6:53→竜王山7:15→7:20(384.5m)鏡山三角点7:31→ややうみ坂8:08→のとの千軒遺跡8:14→8:17休憩8:24→荒川谷入口8:45→8:51野外活動センター8:58→花木並木路9:08→鏡山新道登山口9:28→滝不動9:52→10:03竜王町観光P10:21(県道22、R1)=瀬田東IC(京滋BP)=高槻12:05

 昨夜半、晴れわたった空に月齢15の満月が輝き、3日後の七夕の星空は例え晴れても月の光で覆われそうだ梅雨中休みのきょうは晴、酷暑を約束するようだ。涼しい朝のうちに戻れるように早朝出発、鏡山に登るべく竜王町観光Pに6時だ。竜王町から鳴谷ルートで鏡山を経て希望ヶ丘文化公園へ周回のつもりだ。
 陽光ぎらつく蒸し暑い駐車場をでて、鳴谷ルートに向かい、早く木陰に入るべく小松点在の砂丘地帯を標識通りに通過、鳴谷ルート入口の木陰に入ってホッとする。しばらく雑木林を進み、右下の沢に寄り道、鳴谷の岩床の清流が涼しげだ。羊歯の茂る道をしばらく進むと鳴谷池の堰堤上だ。先日来の雨にも関わらず水位が低いのは、梅雨時を見越しての処置だろう。薬師希望ヶ丘を右に分けた先の東屋を通過、孤立している満水時の木道を経て、雑木林のダラダラ坂を進む。途中の石の広場に立ち寄ってみるが、石が点在する羊歯に覆われた平地だ。この辺りから勾配がきつくなり、吹き出る汗に息を切らしつつ、休み休み丸太階段を上るが、体力弱体化を痛感だ。やっと雲冠寺跡の平地で座り込み、三尊石仏に万感を込めて手を合わせる。再び、丸太階段を頑張ると稜線に達し、東端から綿向山など鈴鹿の山並みが望めるはずだが、白濁して雪野山すら視認できなかった。大石点在の杉林を登ると林間の竜王山頂上を経て鏡山三角点だ。山頂から南の視界が開け、400mに満たない低山ながら野洲川流域の彼方に、霞んでいるが、阿星山や竜王山、鶏冠山など湖南の山々が望めた。

(竜王町観光Pから鳴谷ルートへ)   (鳴谷ルート入口)      (鳴谷沿いに進む)

  (羊歯茂る遊歩道を行く)    (水位を下げた鳴谷池)       (鳴谷池東屋)

 (雑木林のダラダラ坂を行く)  (羊歯に覆われた石の広場)    (丸太階段を上る)

 
     (雲冠寺跡)          (雲冠寺跡の三尊石仏)   (大石点在の杉林を登る)
 
     (竜王山頂上)           (鏡山三角点)      (山頂から望む湖南の山並み)

 雑木林尾根を西へアップダウンを繰り返しながら徐々に下る。この尾根西端の(288m)城山の表示に従って緑の濃くなってきた尾根道を、足元のこれから咲き始める?ノギランを撮ったりしながら進むとややうみ坂分岐だ。城山を右に見て左折、雑木林を経て羊歯の茂る谷筋を下ると、極楽寺跡やのどの千軒遺跡のある灌木帯の草深い平地だ。瀬音の響く涼しい木陰で小鳥のさえずりを聞きながら座り込んでいると眠気に誘われそうだ。あまりゆっくりすると暑くなってくるので、草原に咲き残るハナショウブやカキランを愛でながら、渡渉を繰り返しつつ谷筋を下る。工事中の小ダムの縁を過ぎ、荒川谷入口から車道を進むと野外活動センターはすぐだ。飲水休憩後、ダラダラ坂の車道を下り、友情の橋を渡って中央道に合流だ。すぐに左側の林道に入り、広葉樹の美しい草深い道を進むと花木並木路の表示を掲げた大木だ。ここを左折して格子状に並んだ飛び石で荒川を渡る。

  (雑木林尾根を西へ下る)    (緑の尾根道を下る)     (尾根に咲き残るノギラン)

   (ややうみ坂を南へ)       (極楽寺跡の草原)      (草深いのどの千軒遺跡)

  (咲き残るハナショウブ)       (沢筋に咲くカキラン)       (荒川谷入口)

   (野外活動センター)     (中央道から木陰の林道へ)   (飛び石で荒川を渡る)

 湿地帯の先から再びコバンソウの揺れる草原に上がり、ヤマモモの落果絨毯もある車道を進む。東駐車場の鏡山新道登山口から鏡山の道標通りに進み、谷筋で鏡山を左に分け、草深い泥濘道を東へ辿る。湿地帯を過ぎて分水点を越えると岩盤のダラダラ坂が始まり、広い谷筋を経て、滑り易い急な岩床を慎重に下ると不動滝だ。滝横の岩盤で睨みをきかす不動明王に挨拶、鳥居を過ぎて歩き難い道をしばらく下ると駐車場だ。帰りは、久しぶりの湖南を下道で走り、R1から京滋BPで帰阪した。
 近畿各地で35度超えの猛暑日だったが、何とか暑くなる前に、体力を消耗することなく一巡できた。緑の山野を巡ることは最高だ。予想通り花の季節は過ぎたが、咲き残るカキラン、ノギラン、ハナショウブなどに出合えた。特にモウセンゴケは私にとって特筆ものだ。自然ばえのモウセンゴケを眼にすのは初めて、現場では小さな白い花を同定できず、帰宅後、写真に映っていた地上の干からびた針のある小ラケット状の葉に気付き、やっと種名が判明した。

   (湿地帯の畔を行く)     (コバンソウの草原をうろうろ)    (おとぎの国の番人達)

   (ヤマモモ落果の道)     (東駐車場の鏡山新道登山口) (鏡山新道分岐を竜王町へ)

  (草深い泥濘道を東へ)      (広い岩床地帯を行く)    (岩床地帯を下る)

     (不動の滝)           (滝不動明王)          (歩き難い道を下る)

 
★道で出会った花

      リョウブ               ノギラン             ヒヨドリバナ


     ハナショウブ             カキラン            コウゾリナ?


      ガクアジサイ            ネジバナ           コバンソウ


      ノアザミ               ヤマモモ            モウセンゴケ

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  野洲

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