★ひとこと 「尾越の前坂峠から落葉広葉樹の美しい西尾根で皆子山往復」
皆子山三角点
★行った日 2023年9月26日(火) 晴一時曇 単独
★コース
高槻4:55(名神、湖西道路、R477、地方道)=6:44(17℃)前坂峠電柱(オゴシ107)6:52→P897
7:36→電柱(オオミ83)分岐7:43→8:05修道院分岐8:13→8:47(971.5m)皆子山9:00→修道院分岐9:32→9:37休憩9:45→電柱(オオミ83)分岐9:57→10:44前坂峠電柱(オゴシ107)10:51(地方道、R477、府道38、R171)=高槻13:14
お彼岸が過ぎると流石に熱帯夜を脱したので、久しぶりに北山へ出かけた。あまりしんどくないルートで落葉広葉樹林尾根が楽しめる西尾根で皆子山だ。大原小出石から国道R477を進み、百井から百井川に沿って北上、ヒノコで修道院を右に見て大見川沿いにさらに北上、松谷入口の電柱(オオミ83)を過ぎると大見三差路だ。花背峠や小野谷峠を左に見て八丁平方面へ右折、渓谷沿いの細い車道を駐車地を探しながらしばらく進み、前坂峠を越えたすぐ先の拡幅部、電柱(オゴシ107)に路駐だ。帰途、尾越方面へ直進してみたが、尾越集落を過ぎてツボクリ谷出合の先で舗装が終わり、地道悪路になったのでUターンだ。一般車は通行不可だが峰床山を経て久多に通じている筈だ。久しぶりの尾越、大見集落とも数軒を除き廃屋が殆んどで田畑も自然に還っていた。
駐車地から少し戻った前坂峠の大見寄りが取付きだ。上方の尾根めがけて植林帯の斜面をよじ登ると踏み跡が現れる。植林帯の尾根筋を登ると電柱(オゴシ92)分岐から広葉樹の尾根が続く。広葉樹疎林帯の美しい幅広尾根を登り、稜線を少し外れた先が林間のP897だ。電柱(オオミ83)分岐を過ぎると、小さなアップダウンはあるが、標高のほとんど変わらない広い尾根筋が続く。栗の木が意外に多く、小さなイガ栗が無数に散らばっており、ピーピーと啼く鹿の警戒音を聞きながらゆっくり進む。樹林帯を抜けて急に視界が広がったCa820分岐で、直進の修道院を見送り、進行方向を南東から東へ変える。
(電柱(オゴシ107)から前坂峠へ) (前坂峠の先の取付き) (尾根まで斜面をよじ登る)
(尾根の踏み跡をたどる)
(電柱(オゴシ92)分岐) (Ca860で稜線を南下)
(美しい樹林が続く)
(視界のないピークP897)
(電柱(オオミ83)分岐)
時折り山並みの隙間から姿を見せる白く輝くびわ湖を眺めたり、稜線にたたずむトチノキの巨樹を触ったりして進む。地形はかなり複雑、鋸歯状のルートをたどる。P926の先では小ブッシュの薄い踏み跡を東へ下り、高原のような羊歯原を緩やかに登る。かつての記憶の笹原が羊歯原に変わってしまった感じだ。疎林帯をなだらかに登ると皆子山三角点広場だ。見晴しはあまりよくなく、東の山間から武奈ヶ岳とびわ湖が小さく望めるだけだ。海抜千米近いとさすがに涼しく、長袖シャツで大休止後下山開始だ。スタート直後、南へ下ってしまい、あわてて修正だ。山頂付近は地形が複雑、稜線の下りはピークで間違い易いので要注意だ。修道院分岐後も、踏み跡が薄く、適当に下ったため、数か所のピークで間違いながら下った。幸か不幸か、稜線や枝尾根に藪が少なく、どこでも比較的自由に歩けた。
西尾根はなだらかな幅広尾根が多く、晩夏の落葉広葉樹の疎林を楽しむことができた。山頂稜線の広々とした草原や、栃ノ木の巨木も一見の価値がある。前坂峠から皆子山の標高差は250mしかなく、楽勝と思いきや稜線のアップダウンが多く、私にとってはかなりしんどい山歩きだった。大見や尾越から登る他のルートに比べて、本ルートは最もしっかりしているが、踏み跡は薄く、テープ印も気休め程度なので、現在地確認手段は必携だ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 花背
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