疲れた足に鞭打って急な山道を、息切れをなだめつつ頑張り、大石の間を登るとジープ道出合下の好展望の広場だ。蛇行する桂川を眼下に眺めながら小休止、いつも大勢の人がとどまる名所だ。ジープ道を少し下ってから石灯篭の並ぶ参道の石段を上り、拝殿屋根に昨日の積雪が残る愛宕神社に手を合わせ、ここまで登れたことに感謝だ。じっとしていると寒いので、恒例の「火廼要慎」のお札を頂き、早々に下山だ。比叡山から大文字山に連なる山並みや霞む京都市街を眺めながらジープ道を北上、首無地蔵分岐を右折して裏参道の尾根道を東進だ。ほぼ裸になった広葉樹の疎林尾根の落葉絨毯の道をなだらかに下ると首無地蔵だ。
(月輪寺道出合)
(巨岩の道を登る) (ジープ道出合)
(石灯ろうの参道石段を上る) (愛宕神社拝殿)
(ジープ道から京都市街を望む)
林道の広場で昼食後、長い林道歩きだ。途中で八丁山経由清滝へ下る道を右に分け、サルトリイバラの赤い実がぶら下がっている道をたんたんと下る。広場から3`ほど下ると山道分岐だ。倒木や羊歯藪もある山道を下り、疲れ切った頃にやっと神護寺境内に入り、最初の伽藍が多宝塔だ。すぐ下の金堂で合掌、紅葉に飾られた境内をぶらぶら、紅葉に例年の鮮やかさはなく、ちょっとがっかりして楼門を出る。上りはいやになるほどしんどい参道を下ると周りに比べて欄干が鮮やかな高雄橋だ。高雄から約3キロの渓谷沿いの美しい道だが、高雄のダムで清滝発電所用に取水しているため渇水状態だ。途中の休憩所で小休止、孫娘は元気そのもので周回できたが私は何とか疲れた足を引きずって清滝へ帰り着いた。
清滝や高雄の木々は例年の鮮やかさに欠けるが、紅葉の見頃を迎えていた。年を重ねると、体力的な衰えもあって、好みも変わり、ピークハント的な山歩きからじっくりと自然を楽しむ山歩きになってきた。
(林道を高雄へ下る)
(林道を飾るサルトリイバラの実) (倒木の多い山道を下る)
(爽やかな樹林帯を下る)
(神護寺多宝塔に着く) (見頃を迎えた神護寺)
(長い参道を下る) (高雄橋) (清滝川沿いに下る)
(渇水状態の清滝川) (川沿いの休憩所) (清滝駐車場帰着)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都西北部
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