長水山(584.4m)

 

★ひとこと   「山崎から篠ノ丸城跡を経て生谷から尾根伝いに長水山へ」

長水山尾根道展望台から山崎の街並み


★行った日   2023年12月9日(土) 晴時々曇 単独

★コース

高槻6:21(名神、中国道)=山崎IC(県道53)=8:02しそう山崎観光P8:10→最上山公園入口8:18→篠ノ丸城跡登り口8:40→9:02篠ノ丸城跡9:22→横須下り口10:07→10:16岩渕神社10:23→長水山登山口10:32→11:00(224.2m)展望台11:06→△412.711:53→林道終点分岐12:13→宇野分岐12:54→13:02(584.4m)長水山(昼食)13:29→宇野分岐13:34→林道終点分岐14:00→長水山登山口14:37→15:03しそう山崎観光P15:11(県道53)=山崎IC(中国道、播但道)=神崎南IC(県道8、R427、県道86、県道77、R372、府道407、府道46)=高槻18:35

 長水(ちょうずい)山は山頂に山城跡を有する播磨北西部の低山だ。山崎を起点に篠ノ丸城跡を経て生谷(いぎたに)から尾根道で長水山をピストンの計画だ。中国道の山崎ICからすぐの、数台しかとまっていない広大な「しそう山崎観光P(無料)」に駐車だ。
 きょうは暖かくパーカーをはおっただけの初秋のいでたちで出発だ。古風な街並みのしそう酒蔵通りを経て木々の茂る丘陵に近づくと最上(さいじょう)山公園入口だ。12月に入って平年以下の気温が続いて一気に紅葉は終盤を迎え、日本紅葉百選にも選ばれた「最上山公園」の折角のモミジも殆んど終わりだ。名残の紅葉を愛でながら、モミジ落ち葉絨毯を踏みしめて遊歩道を歩き、サザンカの並木道を抜けると篠ノ丸城跡登り口だ。コナラやカエデが沿道を飾る九十九折れの道を頑張ると揖保川流域の田園地帯が望める展望所を経て、山頂広場の篠ノ丸城主郭跡だ。ここは毎朝登山の道らしく、しばしば下ってくる人と挨拶を交わしながら登る。掲示によれば赤松一族の城であったが戦国時代に秀吉に滅ぼされて黒田官兵衛の居城となったそうだ。ほぼ平坦な山頂広場の木立の切れ目から山崎の街並みや揖保川流域が望め、その展望の良さから山城の立地の良さが想像できる。横須へ下るべく、主郭北面の畝状竪堀を下って、地形図の点線の道をウロウロ探したが藪と倒木に消えて行方不明だ。仕方なく、等高線の粗い尾根筋を下ることにし、倒木の多い谷筋を避けて、かつての薪炭林と思われる道なき雑木林を下る。幸運にも藪にも遭わず、大きな堰堤に出合い、そのまま下り、防獣柵の扉を経て横須の民家から街道筋に出ることができた。 

  (しそう山崎観光Pを出発)     (しそう酒蔵通を行く)       (最上山公園入口)

 (紅葉の終わった公園を行く)      (残りモミジ)       (落ち葉の公園から城跡へ)

   (篠ノ丸城跡登り口)        (散策路を登る)       (揖保川を望む展望所)

             (篠ノ丸城跡から東北〜東〜南(揖保川沿い)を望む)

    (篠ノ丸城主郭跡)      (畝状竪掘を経て下道へ)  (下道をウロウロ下り道を探す)

   (横須へ適当に下る)      (谷筋の堰堤に出合う)  (防獣柵扉から横須の民家横へ)

 地図と首っ引きで生谷をめざし、伊沢川を渡ると突き当りが樹齢三百年のムクノキのある小さな岩渕神社だ。生谷温泉を右に見て、法師ヶ谷林道に入り、ダラダラ坂を少し上ると法師ヶ谷池手前の長水山登山口だ。下山時に通る予定の林道を右折、池の堰堤を渡って直進すると墓地だ。行き止まりなので池の畔まで戻って道標に従って山道に入る。草深い古い丸太階段の道を登ると、△224手前の地形図の実線分岐点に建つ東屋だ。周囲は草に埋もれ実線の道も確認できず、樹木のため展望皆無だが、梢の辺りで10羽程度の鷹柱?が見られた。ここは稜線の先端にあたり、朝日による上昇気流に乗って旋回しているようだ。すぐ先の△224の広場は、庭園のような枝ぶりの良い松と岩塊を配し、揖保川流域に開けた山崎の街並みを借景とした展望台だ。ここから勾配の緩い雑木林の尾根道となり、時に正面に顔をだす遠くの長水山を見ながら進む。途中で林道へ下る道を左に分け直進、最後の急勾配の丸太階段を上ると△412だ。

     (伊沢川を渡る)       (岩渕神社とムクの老木)       (長水山登山口)

      (登山口標識)      (古い丸太階段の道を登る)   (途中の藪っぽい東屋)

       (展望台)        (広場から山崎の街並み)  (展望台から爽やかな尾根道)

             (展望台から揖保川沿いに開けた山崎を望む)

 (尾根道から長水山を望む)  (薪炭林のような雑木林の道)    (急登後△412着)

 △412のすぐ先で巻道と合流、少し登ったピークに東屋があり、その先が林道終点分岐だ。しばらくコナラの多い爽やかな平坦な尾根道が続き、P431辺りから勾配がきつくなり、ここまでの疲労も積み重なって休み休みゆっくり歩を運ぶ。宇野分岐を過ぎて山頂稜線東側をトラバース気味に登ると五十波(いかば)道と合流、山頂に建つ信徳寺の住宅の前だ。山頂の細長い台地が長水城跡だ。ここも篠ノ丸城と同じく赤松一族によって築かれ秀吉に滅ぼされた城跡だ。山城の例のもれず長水山も展望はよく、南に山崎の街や篠ノ丸山城跡、東には揖保川の彼方に七種山や明神山が望める。台地のベンチで眼前の山並みをおかずに店を広げ、遅めの昼食なので早々に下山だ。林道終点分岐まで往路と同じ道をたどり、林道終点を経て舗装道路の法師ヶ谷林道で生谷だ。ここから駐車場のある山崎の下町へ、旧街道と思われる一本道で一直線だ。大阪への帰りは、久しぶりに播州里山のドライブを楽しみながら、神崎から多可町経由篠山を経て下道で帰った。
 遅きに失したが、日本紅葉百選の最上山公園から篠ノ丸山城跡は紅葉の時期にもう一度訪れたいものだ。尾根筋から登る長水山は優れた展望が売りだが、宍粟の山に相応しく豊かな林相を目の当りにして歩く尾根道も優れものだ。なお、篠ノ丸山城跡から道なき道を下ったがお勧めしません。関係ないですが、長水山は兵庫100山の残り少ない未踏山の一つでした。

 (林道終点分岐手前の東屋)     (林道終点分岐)       (雑木林の尾根道が続く)

   (爽やかな尾根道が続く)        (宇野分岐)           (最後の急登)

    (山頂の長水城跡)         (本丸跡へ)            (本丸石碑)

               (長水山から東方の山並みを望む)

 (五十波を正面に見て右へ)      (往路を戻る)         (林道終点分岐を右へ)

     (林道終点出合)      (長水山登山口を直進)        (旧街道を戻る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図   山崎、安志

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