奥島山(414.5m)長命寺山(333m)八幡山(271.7m)

 

★ひとこと   「日牟禮八幡宮から八幡山を経て奥島山経由長命寺へ」

奥島山から沖島越しに湖北の山々を望む


★行った日   2023年12月24日(日) 晴時々曇 単独

★コース

高槻6:43(名神)=京都東IC(湖西道路、R477、県道559、県道26)=8:12日牟禮八幡宮P8:19→登山口8:27→ロープウエー展望所9:01→村雲御所瑞龍寺9:12→9:20(271.7m)八幡山(北の丸)9:25→9:44北の庄分岐手前ピーク9:56→北の庄分岐10:01→P259北の庄城跡10:05→北虎の口展望台10:16→10:39P278望西峰10:47→西の湖展望台10:56→百々神社11:30→若宮神社11:46→休暇村分岐12:35→大岩13:12→13:24(414.5m)奥島山(昼食)13:47→空奏テラス13:47→(333m)長命寺山14:20→14:45長命寺14:59→15:15長命寺BS15:20=(路線バス)=八幡堀八幡ロープウエー口15:30→15:39日牟禮八幡宮P15:50(県道26、R477、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:36

 奥島山、八幡山ともびわ湖東岸中部の近江八幡市の山だ。津田山とも呼ばれる奥島山はいまは干拓で陸続きとなったが、かつてびわ湖最大の島、奥島(奥津島)の最高峰、中腹には札所の長命寺がある。八幡山は鶴翼山とも呼ばれ、山頂に秀次築城の八幡城址があり、山麓に日牟禮八幡宮がある。びわ湖西岸からびわ湖大橋を渡り、湖岸道路を北上すると高槻から1時間半で日牟禮八幡宮到着だ。まだ殆んど人のいない楼門前の駐車スペースにとめる。
 立派な楼門から静かな無人の境内を周回、本堂で手を合わせる。八幡宮裏の縦走路登山口から山道に入り、明るい雑木林をなだらかに登る。縦走路には要所に道標があるので安心だ。照葉樹の多い、所々に小さな祠の祀られた尾根道を登ると、八幡公園からの道と合流だ。この辺りから急勾配になり、ロープウエー下斜面避難口から近江八幡市街を覗き見したりして、急斜面を頑張ると、ロープウエー駅展望台だ。始発(9:00発)が未着なので、無人の展望台で近江盆地の景観を楽しみ、最高点に建つ村雲御所瑞龍寺に向かう。立派な本丸石垣がそびえている瑞龍寺山門を経て少し上ると本堂だ。本堂前広場から南の展望が開け、湖東の田園地帯の彼方に竜王山や飯道山など湖南の山塊が望める。本堂前で日光浴中のモフモフに別れを告げ、本丸東側下部を北へ向かうと、山頂台地北端が八幡山の標柱のある北の丸だ。

 (日牟禮八幡宮前のPを出発)   (楼門前に咲くツワブキ)      (本殿に手を合わせる)

  (八幡山ハイキングマップ)      (縦走路登山口)      (雑木林をなだらかに登る)

 (木漏れ日を浴びて登る)       (瑞龍寺へ向かう)     (ロープウエー駅展望台から南)

  (瑞龍寺山門の本丸石垣)      (瑞龍寺本堂)       (本堂前から三上山方面を望む)

  (本堂前で日光浴のモフモフ)   (八幡山(北の丸))       (北の丸展望広場)

 北の丸広場から北側の展望が開け、これから訪れる奥島山を中心に、左にはびわ湖の彼方に武奈ヶ岳など比良山系の山並み、右には西の湖の彼方に伊吹山や霊仙山など湖東や鈴鹿山脈の峰々が望めた。展望を楽しんでから縦走路に入る。北の丸の石垣の下端を経て琵琶湖畔を眺めながら雑木林の尾根道を下る。ミツバツツジ群生地を経て鞍部から登り返し、北の庄を右に分けるとすぐに北の庄城跡の台地だ。各所にある展望所や曲輪の主要部を除き城跡の台地は濃密な笹薮だ。のろし台や長命寺港展望台からびわ湖方面、北虎の口展望台から西の湖方面を眺めたりして北の庄城跡をぶらぶら歩く。次のピーク、P278望西峰を経て檜植林帯を過ぎると、田園地帯の彼方に真っ白な伊吹山が鮮やかな西の湖展望台だ。シーズンにはオオイワカガミやショウジョウバカマが咲く花回廊もある雑木林を下ると百々(もも)神社だ。奥島山へ向かうべく、西の湖とびわ湖の水位制御用の閘門併設渡合橋を渡り、干拓地の田園地帯を一直線に北へ進む。

    (八幡山北の丸から奥島山を中心に左に比良山系、右に湖東や鈴鹿の峰々を望む)

 (北の丸から西の湖と伊吹山)    (北の丸から縦走路へ)    (北の丸の石垣を見上げる)

 (ミツバツツジ群生地を行く)    (爽やかな尾根道を行く)   (北の庄城跡ののろし台)

   (北の庄城縄張図)     (長命寺港展望台から比叡山)    (北虎の口展望台)

  (林間のP278望西峰)     (檜植林帯を抜ける)     (西の湖展望台から伊吹山)

    (百々神社へ下る)     (閘門併設の渡合橋を北へ)     (田園地帯を北へ)

 突き当りがかつての奥島の湖岸だ。珍しい綿花畑を過ぎて若宮神社横の奥島山林道に入る。霊園を過ぎると地道林道となり、赤い実をつけたフユイチゴの繁茂する植林帯を進む。道端に倒れた「長命寺」道標を無視して林道をそのまま進むが、ロープ車止めから引き返して先程の道標から山道を登る。箱罠横を登ると先程の林道に出合うので、この山道は単なる短絡路だ。直進はP348の稜線へ向かうが、長命寺は林道を西へ向かう。しばらく進むと稜線に達して藪っぽい林道終点の分岐があり、右は休暇村、左は長命寺だ。長命寺めざして照葉樹林の尾根道を登り、小豆ヶ浜を右に分け、更に登ると天之御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)の標柱のある大岩だ。縁起かつぎのパワースポットの天之御中主尊神社は中の庄にあるので、ここはその奥社?だろう。島町へ下る道を左に分け、あまりよくない展望の大岩を後にして少し登ると奥島山三角点だ。すぐ隣に小さな祠と磐座?があり、展望はないがベンチもあるので休憩の適所だ。静かなベンチで木漏れ日を浴びて遅い昼食、熱いコーヒーで活を入れて出発だ。すぐ先に空奏(そらかな)テラスがあり、岩棚から紺碧のびわ湖を介して、比叡山から蛇谷ヶ峰へ続く湖西の峰々、また、びわ湖で唯一人の住む沖島の彼方に赤坂山など湖北の白い山々が望めた。

    (珍しい綿花畑)            (若宮神社)        (神社左の奥島山林道へ)

 (竹林と雑木林の林道を行く)  (倒れた標識通りに山道へ)    (箱罠の横を登る)

  (再び林道に合流して左へ) (休暇村分岐を長命寺方面へ)  (小豆ヶ浜を右へ分け直進)

  (大石の多い尾根道を登る)  (大岩の展望はあまりよくない)     (奥島山三角点)

   (奥島山山頂の磐座)     (山頂隣の空奏テラスへ)    (展望抜群の空奏テラス)

         (空奏テラスから沖島とびわ湖対岸の湖西と湖北の山々を望む)

 注連縄の磐座もある大岩点在の急坂を下り、鞍部で小豆ヶ浜を右に分け、少し上り返すと長命寺山分岐だ。ここから長命寺山へピストン、山頂は林間で展望はない。点々と石仏の配された歩き易い山道を下ると車道に飛び出す。車道をしばらく登ると終点の駐車場があり、参道の石段に合流だ。疲れた足に鞭打って石段をゆっくり登ると長命寺の伽藍が配された広場だ。懐かしい長命寺はうん十年ぶりだ。本堂に手を合わせ、ここまで来れたことに大感謝だ。本堂の回廊を巡ると六所権現影向石(ようこうせき)と称する巨石が岩盤から姿を見せ、巨石信仰の片鱗を感じることができる。下山は標高差約150bの長い石段だ。何とか下ることができ、これから長い水郷歩きを覚悟して車道を歩きだす。幸運にも発車直前のバスをゲット、八幡堀八幡山ロープウエー口下車だ。なお、時刻表を見るとバスICOCA使用可は1時間に2、3本ある。日牟禮八幡宮の大鳥居からそぞろ歩きの人たちで大賑わいの道で、八幡堀を渡り、八幡山のロープウエー山頂駅を正面に見て進むとほどなく八幡宮楼門前のPに帰着だ。帰りは湖岸道路の観光渋滞を忌避、旧来のR477主体の古い村落を通過する道を通り、湖西道路も殆んど渋滞もなく順調に帰阪できた。
 このコースは初冬の里山の風情が味わえるとともに、特に、びわ湖の展望に優れている。また、日牟禮八幡宮や長命寺など有名社寺もコース内だ。八幡山縦走路は道標や道も整備され安全に社寺や城跡、展望などを楽しむことができる。奥島山の縦走は一部わかり難い所もあるのでGPSをもっていると安心だ。

  (大岩点在尾根を下る)      (注連縄の磐座)        (小豆ヶ浜を右に分け直進)

    (ウラジロの道を下る)     (視界不良の長命寺山)       (車道に飛び出す)

  (車道終点から石段へ)        (石段を上る)         (長命寺本堂と三重塔)

  (長い石段をゆっくり下る)     (長命寺石段上り口)      (日牟禮八幡宮大鳥居)

   (近江八幡観光マップ)          (八幡堀)       (満車の日牟禮八幡宮Pへ)

★道で出会った花

       ツワブキ                ?                アセビ

      ミヤマシキミ?          ホトケノザ            メンカ

      オニノゲシ            フユイチゴ            ムラサキシキブ

     ミヤマシキミ               マンリョウ?         サザンカ

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図   沖島、近江八幡

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