多祢寺山(556.3m)五老岳(300.6m)

 

★ひとこと   「三浜峠から舞鶴湾展望の多祢寺山を経て多祢寺へ周回」

多祢寺山頂上から舞鶴湾を望む


★行った日   2024年5月10日(金) 晴 単独

★コース

高槻5:00(府道46、府道407)=亀岡IC(京都縦貫道、舞鶴若狭道)=舞鶴東IC(府道21)=7:00三浜峠P7:12→多祢寺山頂上分岐8:29→三浜瀬崎林道分岐8:45→9:00(556.3m)多祢寺山9:20→林道出合9:41→10:00多祢寺10:20→三浜峠P10:56(多祢寺林道(仮称)、瀬崎林道)=瀬崎の浜11:29(三浜瀬崎林道)=11:46林道展望台(昼食)12:15(三浜瀬崎林道、府道21、R27)=12:58(300.6m)五老岳13:30(R27、R9)=八木西IC(京都縦貫道)=亀岡IC(府道407、府道46)=高槻16:13

 ゴールデンウイークも過ぎ、静かな日々が戻ってきたので、久しぶりに海が見たくなって舞鶴湾口にそびえる多祢寺山(多祢山とも言う)だ。若狭湾国定公園の舞鶴地区として成生(なりゅう)岬から金ヶ崎までの海浜地帯が指定されているが、多祢寺山はその中央に位置している。きょうは多祢寺山を登ってから、車で三浜峠から博奕(ばくち)岬(ゲート閉鎖中)経由三浜瀬崎林道を周回後五老岳を訪れるつもりだ。早朝は道が空いており、高槻から三浜峠まで丁度2時間だ。
 三浜峠駐車場の上の展望広場から若狭湾が一望だ。丹後半島東端の蝙蝠岳から海神文化を伝える冠島まで群青色の若狭湾が素晴らしい。車道を少し戻って、三浜峠の多祢寺山登山口から登山開始だ。木漏れ日を浴びて落葉広葉樹の森をなだらかに進み、標高350m辺りから急斜面をジグザグに穏やかに登る。標高500mで山頂を左に分け、高木点在の北斜面トラバース路を西へ向かう。柵のある谷筋を渡ると瀬崎三浜林道から来た広い林道に合流だ。かえでの森と称する樹林帯の林道をなだらかに進むと広い芝生広場に飛び出す。砲台跡もある展望抜群の多祢寺山頂上広場だ。

     (三浜峠Pを出発)      (展望広場から若狭湾の眺め)     (冠島の説明)

    (多祢寺山登山口)     (新緑の歩き易い道を進む)  (落葉広葉樹の道が続く)


     (高木の樹林が続く)   (山頂を左に見て北斜面に入る)    (谷筋を渡る)

  (林道から来た道と合流)      (広い林道で山頂へ)    (広大な多祢寺山山頂広場)

 山頂から南の展望が開け、弥仙山など丹波山地の山々を背景に、自衛艦が停泊中の舞鶴東港が眼下に広がり、これから向かう五老岳のスカイタワーも見えている。北方は狭い樹間から若狭湾の冠島方面が望める程度だ。そよ風の芝生で陽光を浴びつつ景色を堪能して、多祢寺へ下山開始だ。古ぼけた東屋の残る爽やかな広葉樹疎林帯を西進、道標「多祢の森側入口」通りに南へ下る。時々高木もあるが概して若木の多い雑木林の急坂をしばらく下ると林道出合だ。すぐ先で三浜峠と大丹生を結ぶ林道に合流、途中の「多祢寺」表示通りに車道を下ると多祢寺だ。飛鳥時代創建の古刹、本堂正面入口の龍の一木造りが素晴らしい。また別棟仁王殿の金剛力士像は運慶作高さ4mの巨像だ。不思議に陰気な感じのしない明るい本堂に、手を合わせて多祢寺を後にした。

              (多祢寺山頂上から南方(舞鶴東港)を望む)

  (多祢寺山三角点(右))      (多祢寺へ下山開始)     (東屋もある高木林を進む)

  (石仏点在の道を下る)      (シデ巨木林を下る)        (林道出合)

  (オオテマリ咲く道を下る) (龍の一木造りのある多祢寺本堂)(見事な金剛力士像の説明)

 境内の満開のオオテマリを眺めながら先程の林道へ戻り、約2`道なりに下ると三浜峠Pだ。これからは車だ。下ってきた林道を戻り、多祢寺を経て大丹生から博奕岬灯台をめざした。しかし、灯台は海上自衛隊管理地のため瀬崎の浜のゲートで立ち入り禁止だ。博奕岬砲台の見物は諦めて林道瀬崎三浜線で三浜峠へ向かう。この林道は地形図では断崖の海岸線上方の海抜200〜350mの山肌を等高線をぬうように走る道だ。眺望を期待したが殆んど照葉樹林で視界は遮られており、多祢寺山林道登り口を経て林道展望台で初めて若狭湾を目にすることができた。展望台下の樹木が成長して海上の視界を遮っているが、紺碧の若狭湾に丹後半島が長々と伸びている姿は雄大だ。伊根の集落は青島のかげ、天橋立は黒崎に連なる栗田(くんだ)半島のかげになって見えない。展望台ベンチで潮風をおかずに昼食後、三浜峠を経て東舞鶴で27号線に入り、自衛艦を眺めたりして西進、五老トンネル手前から取付道路に入ってしばらく上り坂を進むと五老岳だ。スカイタワー下の展望テラスから、海抜300mの低標高ながら北の舞鶴湾入口を中心に、左に舞鶴西港、右に舞鶴東港がアメーバーのような山並みに遮られながら青い海面がのぞいている。東北には先程登ってきた多祢寺山や花と展望の青葉山も姿を見せている。五老岳山頂の遊歩道を周回するつもりだったが、1年半前の帯状疱疹後遺症の神経痛が完治せず、左足付け根の神経節が痛みだしたので無理せず帰宅だ。帰りは道の駅で道草をくいながら下道で大阪へ向かい、亀岡に近づくと混みだしたので高速で帰阪した。
 多祢寺山のなだらかな新緑の樹林の続く道は体力弱者にも優しく、山頂草原からの舞鶴湾の展望も申し分なしだ。古刹の多祢寺は、個人的な感想だが、金剛力士像と龍の一木造りが素晴らしく、参拝を是非お勧めします。博奕岬灯台は訪れることができず残念だったが、林道展望台からの若狭湾の眺めは優れものだ。手軽に行ける五老岳スカイタワー広場も一度は訪れたい。

(タニウツギ咲く林道を三浜峠へ)  (三浜峠で府道に合流)   (三浜峠Pから車で博奕岬へ)

           (瀬崎三浜林道展望台から若狭湾(丹後半島方面)を望む)

   (瀬崎三浜林道展望台)   (五老岳スカイタワー広場)     (広場から青葉山)

                (五老岳から北方(舞鶴湾)を望む)

★道で出会った花

       タニウツギ            ヤマツツジ             オオテマリ


       コナスビ              ヒメウツギ?           ツクバネウツギ?


        ニガナ             ウリハダカエデ?             ノゲシ


      ナワシロイチゴ         ツルニチニチソウ         ノアザミ?


     オンツツジ                カマツカ?          シデの仲間?

★ルート断面図


★地  図



(三浜峠→瀬崎→三浜峠→五老岳の車走行軌跡)

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  丹後由良、青葉山

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