向谷山(478.1m)


★ひとこと   「川久保から向谷山経由整理された近畿自然歩道で水無瀬渓谷へ」

国交省向谷中継所

★行った日   2025年1月26日(日)  晴時々曇   単独
 
★コース

JR高槻駅南口BS8:47(高槻市バス)=上成合BS9:06→川久保BS9:57→深谷林道分岐10:32→大沢10:42→10:49大杉10:58→テレビ大阪中継局11:21→(478.1m)向谷山△(国交省向谷中継所)11:31→11:46展望所(昼食)12:29→水無瀬渓谷出合13:20→13:34乙女の滝13:45→尺代大橋14:00→14:18若宮神社14:25→14:55JR島本駅(JR)14:56=JR高槻駅15:01

 前回の林道歩きで体力に多少の自信がついたので、暖かい冬の日差しに誘われてハイキングだ。川久保から大沢の向谷山を経て、ギロバチ峠から長らく災害通行止であった近畿自然歩道で水無瀬渓谷経由若山神社へ抜ける計画だ。
 JR高槻駅発休日8、9時台の川久保行きバスがないので上成合から歩きだ。近隣の採石場や新名神工事のため平日は歩けてものではないが、比較的静かな府道79を歩き出す。西南下方に広がる住宅地を眺めながら高度を上げ、新名神高架橋を過ぎて左右に採石場を眺めながら進み、新大阪CCを右に分けてしばらく行くと石の鳥居が現れる、川久保BSだ。川久保渓谷を左に分け直進、今は廃校の磐手小川久保分校跡を過ぎると、両側が樹林帯の急斜面の続く渓谷沿いの薄暗い道だ。殆んど車の通らない道を根気よく進み、川久保尾根道に出られる深谷林道を左に分けると大沢はすぐだ。京青ノ森に通じている林道を左に分け、早尾神社の先で右へ少し入ると天然記念物の大杉だ。新しい柵で保護され、樹齢800年樹高20m幹回り6.7mの巨樹だが生気は年々失われ、裸枝が広がり葉は樹上に残るのみだ。一旦府道へ戻って隣の中継所ゲートから管理道路を登る。南峰にはテレビ大阪中継局、北峰には国交省向谷中継所と向谷山三角点がある。なお、ネットで向谷中継所のライブカメラを配信している。管理道路を少し下ると尾根の鞍部から右へ下る小径はあり、東へ下ると近畿自然歩道に合流、ギロバチ峠方向へ少し戻ると堆積丸太の絶好な展望地だ。洛南から枚方丘陵地帯がジオラマのようだ。

 (採石場の多い府道79を北へ)(川久保を直進(左:川久保渓谷))(府道79をベニーCC方向へ)

    (深谷林道分岐)      (大沢でポンポン山は左へ)   (ひっそりと佇む早尾神社)

 
    (天然記念物の大杉)      (向谷山中継所入口)     (急な管理道路を上る)
 
 (南峰のテレビ大阪中継局)   (北峰の国交省向谷中継所)       (向谷山三角点)

          (ギロバチ峠西の展望地点から枚方方面を望む)


 冬の暖かい陽光を浴びつつ、絶景をおかずにカップラーメンとコーヒーで意気回復、いよいよ近畿自然歩道の荒れ具合を気にしながら出発だ。中継所からの合流点を通過、片付けられた倒木があっちこっちに散らばっているが歩くのに全くさしつかえなく、尾根道を快適に下る。やがて、尾根芯を超えて谷筋下りだ。早速、谷筋が掘れ込み倒木が行く手を阻み、くねくねと造成された迂回路をたどる。谷幅の広い所は倒木があっても旧道を下ることができるが、谷筋の狭窄部はすさまじい荒れ方のため迂回路が多い。最後に、狭い谷の右斜面を足下の谷底を見ながらトラバース気味に下ると水無瀬渓谷出合だ。ここからなだらかな渓谷沿いの快適な遊歩道歩きだ。川縁の水車の残骸を眺めたり、対岸の細々と流れ落ちる乙女の滝をひやかしたりして、ぶらぶら下流へ下ると尺代だ。余談だが、尺代ではかつて水車を動力源としてエボナイトの製造に拘わっていたそうだ。10年ほど前に渡った小さな橋の迂回路を下方に見て、立派な尺代大橋を渡る。山沿いの小径に入って坂道を登り、竹林を抜けると若山神社だ。本殿に参拝して長い石段の参道を下り、若山台をなぞるように道標通りに下るとJR島本駅だ。
 水無瀬渓谷出合までの荒れた谷筋はしっかり整理され、近畿自然歩道のこのルートは通行可能だ。向谷山の管理道路の勾配はきつく、休み休みやっと登れたが、凍結時や積雪時はアイゼン使用が安全だ。向谷山の南峰・北峰とも林間で視界は望めないが、すぐ下の近畿自然歩道の展望所からは雄大な景色が望める。

  (ギロバチ峠西の展望所)  (近畿自然歩道の尾根道を南下) (片付けられた倒木の尾根道)

 (荒れた谷筋の迂回路を行く)  (すさましい荒れ方の旧谷筋)  (合流点手前の急斜面を下る)

    (水無瀬渓谷出合)    (渓谷沿いの歩き易い道を行く)   (川縁の水車残骸)

 (細々と流れ落ちる乙女の滝)    (渓谷沿いに下る)        (尺代大橋を渡る)

 (尺代集落を左に小径を登る)    (竹林を通り抜ける)       (若山神社に参拝)

  (長い石段の参道を下る)     (若山神社入口正面)         (JR島本駅)

★道で出会った花

     アセビの花芽            ユキノシタ?             サザンカ

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図  高槻、淀

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