★コース
JR大津駅8:37→登り口8:52→P363
9:49→JR膳所分岐10:08→10:28休憩10:35→東海自然歩道合流10:52→10:58(593.1m)音羽山11:14→鳴滝不動分岐11:26→牛尾観音分岐11:27→11:50牛尾観音12:03→桜の馬場12:13→行者の森分岐12:39→高塚山分岐13:01→13:12展望休憩所(昼食)13:38→横嶺峠13:45→五大堂14:04→開山堂14:15→不動の滝14:59→女人堂15:19→15:30仁王門15:42→地下鉄醍醐駅16:00
春爛漫の季節を迎え、醍醐寺のシダレ桜満開の知らせを聞いて早速サクラ見物だ。大津を起点に音羽山を経て稜線をたどり、牛尾観音から上醍醐経由醍醐寺へ下る計画だ。
JR大津駅南口から地上に上がり、南側水路沿いの歩道を西へ向かうと幻案寺だ。左折して交通量の多い1号線を渡って坂道を直進すると、尾根端へ取付く登り口だ。尾根端を回り込むように急坂を上り、尾根上に達すると雑木林の尾根道を樹間からびわ湖をちらちら見ながらなだらかに登っていく。P383の針葉樹林帯を通り抜け、急坂を頑張るとびわ湖の見晴らしの良い鉄塔の台地だ。このすぐ先で膳所から来た道に合流し、シキミやアセビの多い広い道をしばらく進むと、右から来た東海自然歩道と合流し、その先が音羽山だ。大鉄塔のある三角点広場からの見晴しは素晴らしく、西北に京都東山から蓬莱山に続く山稜、西に京都市街と小塩山や愛宕山など北摂の山々、北に比叡山や蓬莱山の右にびわ湖が広がっている。
(大津駅南側の水路沿いに西へ)(幻案寺前を左折して北へ) (登り口から尾根端へ取付く)
(雑木林の尾根端を登る) (尾根筋をなだらかに進む) (P383付近の針葉樹林帯)
(見晴らしの良い鉄塔広場) (鉄塔からびわ湖を望む)
(膳所道と合流して広い道)


(シキミの多い道)
(東海自然歩道と合流)
(音羽山三角点)


少し肌寒い微風ながら暖かい日ざしを浴びて、山頂をしばらく独り占めの後、団体さんの登場で賑やかになってきたので退散だ。山頂広場から南尾根を下り始める。左の樹間から瀬田や石山の集落の彼方に湖南の山肌をぬう工事中の新名神を眺めたりして、歩き易い尾根の遊歩道を下る。大鉄塔下を過ぎて鳴滝不動を左に分け、そのすぐ先で尾根道と分かれて右の牛尾観音へ下る。黒松の多い急な支尾根を標高差200mほど下ると牛尾観音だ。2013年18号台風で参道など壊滅的被害を受けたが石段や車道は復し、急斜面の巨杉も無事だ。境内のミツマタやシダレ桜が艶を競っている。本堂に手を合わせ、赤鬼青鬼に見送られて急な車道をしばらく下ると石段の参道と合流点の黒門を経て桜の馬場だ。最低鞍部の桜の馬場から音羽川沿いに下ると山科追分だが、音羽川を板橋で渡って谷筋に沿って登る。
(山頂から蓬莱山を望む) (山頂から愛宕山を望む) (山頂広場から下山開始)
(尾根道から右の牛尾観音へ)
(松の多い小尾根を下る) (牛尾観音へ下る)
(静かな牛尾観音本堂) (急斜面の巨大杉) (車道を下る)
(牛尾観音の黒門) (桜の馬場)
(上醍醐へ谷筋を登る)
荒れた所もある谷筋だが歩くのに支障はなく、工事道路トンネルを過ぎてなだらかに枯れた谷に沿って登る。行者ヶ森を右に分け、次に高塚山を右に分け、少し進むと京都伏見メガソーラー発電所(旧京都国際GC跡地)から来た車道出合だ。少し先の展望休憩所(勝手に名付ける)で、風当たりがきついが日差しの暖かい大石に座って定番の昼食だ。樹間から遠くの大阪梅田の霞む高層ビル群を眺めながら飲む熱いコーヒーで少しは元気を回復、歩行再開だ。建物の残骸の残る馬の背と称する辺りを過ぎて南下すると横嶺峠だ。峠から左へ下る舗装路は笠取へ、右へ下る地道林道は醍醐へ、上醍醐は直進の丸太階段を上る。薄暗い尾根道をしばらく進むと上醍醐の五大堂だ。開山堂をはじめ諸堂をめぐって、いよいよしんどい下りだ。荒れた地道あり、石段あり、石畳あり、急坂続きに膝が嗤いだした頃やっと女人堂だ。醍醐寺の伽藍エリアにはここから入れず(出口のみ)、仁王門(西大門)からしか入れない。きょうの主要な目的は満開のシダレ桜と五重塔のコラボなので疲れた身体に鞭打って、大勢の観光客の中で異質のいで立ちに遠慮しつつ五重塔と金堂だけを拝観だ。余分な体力が残っていないので、本当は三宝院エリアや霊宝館エリアにも入りたかったが、立派な五重塔の拝観に満足して、日本語以外の話し声の飛び交う人達に混じって桜馬場を地下鉄醍醐駅に向かった。
音羽山はひところより周囲の木々が成長したが京都からびわ湖の絶好の展望台だ。大津から上醍醐の尾根道は道標も完備し、沿道に古刹もあって魅力あるハイキングロードだ。特に醍醐寺のシダレ桜は特筆ものだ。年齢とともに行動が消極的になりがちだが、精神的肉体的フレイルに陥ることなく1回きりの人生を謳歌したいものだ。
(行者ヶ森を右に分ける)
(高塚山を右に分ける) (車道出合)
(諸堂を巡って石段を下る) (延々と急坂を下る) (やっと女人堂到着)
(仁王門から桜馬場を奈良街道へ) (地下鉄醍醐駅へ)
(地下鉄醍醐駅へ)
★道で出会った花