第1トンネル出口から山科乗下船場の諸羽トンネル入口まで切れ目なく桜並木が続く。諸羽トンネルは当時の国鉄線拡幅のため1970年に山側に新規掘削したもので、旧水路は現遊歩道だ。ベンチもある広場の奥の諸羽山登山口からは諸羽三山(諸羽山、柳山、陰山)を経て雨宮大神まで登山道があり、大文字山や三井寺へ抜けることができる。広場から東に音羽山が望め、西には山科駅が俯瞰できる。諸羽トンネル出口から菜の花が急に目立ち始め、すぐ先の安朱橋上は水面を飾るサクラと菜の花にスマホをかざす人で満杯だ。毘沙門堂を右に見て疏水縁を西へ進むと、山側の毘沙門堂から流れてきて安祥寺水路閣で疏水の下を立体交差するのが安祥寺川だ。右岸の洛東高校、安祥寺を過ぎて疏水とJR線との最近接地点にある展望広場から音羽山を背景に山科のビル群が美しい。この辺りからまばらになったサクラ並木と新緑の木々が疏水縁を飾る遊歩道をぶらぶら進み、本圀寺の赤橋を過ぎて第2トンネル入口手前の広場で丁度昼時、大休止だ。ここで自分の体力と自問自答、出発して高低差も少ない9`弱だ。まだ気力体力とも残っていたので大文字経由蹴上に決心したが、山越えを軽く見た早とちりだった。
(京阪線四ノ宮駅方向へ) (第1トンネル出口上から西方)
(第1トンネル出口の扁額)
(途中にある水門) (満開のサクラが続く) (諸羽トンネル入口)
(琵琶湖疏水経路図) (諸羽山登山口前広場) (広場から山科駅方面)
(毘沙門堂分岐の安朱橋から) (対岸から疏水をくぐる安祥寺川)(音羽山の見える展望広場)
(新緑の疏水縁を行く) (対岸のタムシバが満開) (本圀寺の赤橋)
(第2トンネル手前の橋を渡る) (疏水を離れて大文字山へ)
(貯水池で甲羅干しのカメ)
20℃以上(大阪の最高気温20.9℃)の暖か過ぎる直射日光にうんざりして、フリースを脱いで山シャツで大文字山へ出発だ。甲羅干しの亀や尺余の鯉のいる途中の貯水池(砂防ダム?)を見たりしてなだらかな谷筋を北上だ。丸太橋を渡って方向を北から西に変えて山肌をトラバース気味に登る。変電施設の傍を通った先が京都一周トレイル6差路(38)だ。道標(御陵→大文字)通りにゆっくり進む(ゆっくりしか登れない)。所々で咲き始めたコバノミツバツツジが道端を飾る歩き易い尾根道を登り続け、山科分岐(41)を過ぎて平坦路をしばらく進むと南禅寺や若王子に通じている分岐(43)だ。明るい低灌木帯の気持ちの良い尾根道がしばらく続き、後山階陵へ下る山科分岐(44-2)を過ぎて鹿ヶ谷(左)大津VOR(右)の如意ヶ岳分岐(45)を直進すると西側が開けた大文字山三角点広場だ。霞んでいるが東山南部を中央に、東側の山科市街、西側の京都市街が山並みの彼方に広がっている。山頂から北西尾根を1キロ、標高差130b稜線を下ると大文字中央火床だ。春霞のため生駒山や金剛山などは視界の彼方だが、西山から北山に囲まれた京都市街の最高の俯瞰図だ。中央火床までの急な下り階段で脚力に変調をきたし、ゆっくり一歩ずつ足を揃えてから下るしかなかった。また、急勾配でのバランス感覚も狂ってきたようだ。
(なだらかな谷沿いの道を登る) (変電所横を通過)
(6差路(御陵→大文字山))
(南禅寺からの道と合流) (合流点の京一周(42)道標)(咲き始めたコバノミツバツツジ)
(如意ヶ岳分岐の京一周(45)) (雑木林の平地を行く) (大文字山三角点)
(大文字山三角点から山科〜京都市街南部を望む)
(急な尾根道を下る) (火床上端の急坂を下る) (中央火床にやっと到着)
(大文字山から霞む京都市街と北摂の山々を望む)
急斜面の火床に沿ってつけられた左股の階段を時間をかけて一歩ずつ丁寧に下る。景色を楽しむ余裕もなく、ストックでバランスをとりながら階段部分を終わり坂道に入るが、ゆっくりしか交互に足が出ず、銀閣寺分岐のベンチに座り込んでしまった。症状は脊柱管狭窄症の間歇跛行とそっくりだ。5〜10分歩くと動けなくなり、2分位休憩すると歩ける、しかしステップの幅と速さは最低だ。ベンチから法然院に下るべく、主な樹木に名札がつけられている観察の森を下り、墓地から法然院の前に着地だ。平地ではゆっくりだが何とか歩けるので、姿かたちの美しい山門を抜け、穢れを洗い流すという白砂壇を通り抜ける。参拝客で一杯だったので、白砂壇で身を清めただけで辞し、哲学の道へ向かう。丁度サクラ満開の時を迎え、外国語ばかりが聞こえる雑踏の道を、ゆっくりしか歩けないので道の端を遠慮しながら歩く。人が多くても満開の木漏れ日を浴びて桜並木を歩くのは最高だ。いつもの所で寝そべるクロネコを見ながら哲学の道のそぞろ歩きを終了し、鹿ヶ谷通を南に向かう。永観堂を過ぎて南禅寺境内に入り、三門と法堂の間を通り抜け、水路閣をくぐって流れに沿って蹴上へ向かう。送水管上の桟道を渡るとインクラインのある蹴上疏水公園だ。斜光に映える満開のサクラを楽しみつつ徘徊、大神宮橋から見えるのは琵琶湖疏水終点の第3トンネル出口の蹴上乗下船場だ。ベンチで体調を整え、日向大明神入口の石段を下ると京都地下鉄蹴上駅入口だ。
3日前に訪れた雨の醍醐のサクラで確認した通り、絶好のお花見日和に琵琶湖疏水を訪れることができた。大津閘門に始まり山科疏水のサクラ並木を経て蹴上のインクラインまでサクラの一気通貫だ。また、体調が今一だったが大文字山の大展望も素晴らしく、雑踏の哲学の道は世相を映す美しい道だ。以降余談だが、加齢により精神的、体力的な限界が色々現れてくるが、これらを素直に受け入れて、これからもその制限範囲内で山歩きを楽しんでいくつもりだ。例えば、主題を花にシフトして散歩程度の低山歩きを続けるつもりだ。また、2年前の帯状疱疹発症時にブログを閉鎖するつもりだったが、自分のためにも山のデジタル記録を温存して最後まで山との接点を残すつもりだ。
(左股の階段をゆっくり下る) (銀閣寺分岐でたまらず休憩) (法然院観察の森を下る)


(茅葺数寄屋造りの法然院山門) (けがれを洗い流す白砂檀) (雑踏の哲学の道)
(いつもの所でいつもの猫) (外国語が響き渡る遊歩道) (永観堂前を素通り)
(水路に沿って蹴上へ)
(送水管上端の桟道を渡る)
(第3トンネル出口)
(蹴上のインクライン) (日向大神宮登り口)
(地下鉄蹴上駅入口)


★ルート断面図
★地 図
(1)JR大津京駅〜諸羽トンネル入口

(2)諸羽トンネル入口〜地下鉄蹴上駅

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都東北部、京都東南部
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