きょうは春の花を求めて岩湧山の千石谷を訪れる計画で、どんよりした曇り空の近畿道を南下していた。堺あたりでポツリときたが狐の嫁入り程度に考えて走り続けたが強くなるばかりで、とうとう滝畑ダムでは本降りだ。大型連休最終日とあって満車に近い登山者駐車場でしばらく逡巡してから千石谷はあきらめて金剛山系の山に目標変更して北へ向かって出発だ。雨雲は金剛山地を南から包むように覆い、二上山まで雲がかかってしまったので、ついに高槻まで帰ってしまった。このまま中断するのもしゃくなので、降りそうにない北部の八ヶ尾山のヒカゲツツジの残り花でも(ただし実際は疲労のため筱見四十八滝周回のみ)、と考えて久しぶりに筱見四十八滝に目的地を定めて出発だ。亀岡からR372を篠山へ向かい、福住からR173を北上、筱見四十八滝の表示通りに進むと東屋のある上筱見登山口Pだ。
東屋奥の数張りのテントを横目にヤブツバキの多い登山道を谷に沿って進むと手洗い滝だ。滝の前を渡って岩角を飛び石伝いに谷筋を少し上ると小さな祠の祀られた弁天滝とその奥の肩ヶ滝だ。すぐ横の木の根をよじ登って岩盤の斜面をトラバース気味に登り、岩稜を乗り越えると樹木の間から左下に小さく見えるのが長滝だ。長滝まで下るのを省略して谷筋を直進すると奥に鎮座するのがシャレ滝だ。奥まで行かずに谷の右から高巻き、岩壁をへつるようにロープを頼りに横這い気味に上り、最後にロープ場を直登すると岩棚1だ。岩盤から南方に、上ってきた谷筋の視界が開け、下方には上筱見の山里、前方には弥十郎ヶ岳が望める。岩盤を越えて岩肌伝いに谷へ下り、岩角伝いに谷を遡行すると大滝だ。
(登山道から東屋を振り返る) (八滝の名称)
(ヤブツバキの道を登る)


(手洗い滝の前を渡る) (弁天滝へ谷を上る) (弁天滝と肩ヶ滝(上))
(木の根をよじ登る) (急斜面をトラバース) (長滝を左下に見て直進)
(鎖場を上る)
(杉巨木の谷へ下る) (シャレ滝を横目に通過)


(岩場を登る)
(ロープ場を慎重に渡る) (岩棚1で小休止)
(岩棚1から南を望む)
(谷へ下って大滝へ) (谷を遡行する)
高さ20mの立派な斜瀑だ。と言っても個々の滝に固有の特徴があるわけではなく、断崖を流れ落ちる色々な個性の8滝の集合体としての自然美が素晴らしいのだ。大滝を右から高巻き、岩盤を乗り越えると一ノ滝と二ノ滝の下り口だ。小さな滝つぼを覗いただけで横の岩盤に取りつき、ロープの助けを借りて、長い鎖との格闘の末やっと岩棚2だ。かつてそんなに頑張った記憶は残っていなかったが、今回は平衡感覚や腕力の衰えを実感した鎖場だった。ここまでで岩登りは終わり、ツバキの多い広い谷筋を経て、カエデの目立つ美しい新緑の森だ。岩登りで結構疲れてしまい八ヶ尾山のヒカゲツツジの探索は中止だ。八ヶ尾山分岐を左折して周回路をたどり、ブナも見かける新緑の森をなだらかに上ると縦走路分岐だ。小金ヶ嶽を右に見て、左折してキャンプ場めざして下る。九十九折れの道を経て、咲き残るシャクナゲやヤブツバキが彩りをそえる新緑の道を下り続ける。たった標高差200mほどの下り道なのに、疲れた足を引きずるようにして、ストックでバランスをとりながら登山口Pにたどり着いた。
いままでに何回か筱見四十八滝を訪れているが、今回ほど険しさを感じたことはなかった。まさに加齢によるサルコペニアのためだ。従来、容易にできていたことができなくなることを実感した。きょうは、余分な長距離ドライブの疲労の上に、岩登りの予想外の消耗があって八ヶ尾山のヒカゲツツジの残り花探索はできなかったが、何とか筱見四十八滝の周回ができた。私自身を褒めてやりたい気分だ。
(大滝) (岩壁をへつって登る) (右下に一ノ滝二ノ滝を見る)
(長い鎖場を頑張る)
(岩棚2で岩登り終了) (ツバキの多い広い谷筋を行く)
(モミジの多い新緑の森)
(八ヶ尾山分岐を左へ) (ブナなどの新緑の森を行く)
(縦走路分岐をキャンプ場へ) (九十九折れの道を下る) (シャクナゲの道を下る)