薬師岳(2926.0m)、雲ノ平

 

★ひとこと   「折立から花を巡る北ア(西北)周遊コース第4、5日目」

 鷲羽岳稜線から薬師岳

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★行った日   2003年8月3日(日)  晴   単独
          2003年8月4日(日)  晴
 
★コース

(第4日目)
雲ノ平山荘5:10→木道終端6:15→7:50薬師沢小屋8:25→太郎平小屋11:05→11:30太郎兵衛平テント場11:55→薬師平12:35→13:35薬師岳山荘14:15→薬師岳東南稜14:55→15:15(2926.0m)薬師岳山頂15:30→薬師岳山荘15:55
(第5日目)
薬師岳山荘5;15→5:50薬師平5:55→薬師峠6:20→6:40太郎平小屋6:45→8:05(1870)P8:10→9:10折立9:20=(東海北陸道)=高槻15:30

  雲ノ平の丘の雲ノ平山荘          下方へのびる木道       アラスカ庭園から黒部五郎岳
   
          
 
 
 
 
 


      薬師沢小屋            黒部上流から薬師沢吊橋       カベッケヶ原から薬師岳
   
          
 
 

 



 薬師岳中腹から薬師東南稜   薬師小屋から東南稜頭          薬師小屋

   
          
 
 
           
 
 


   薬師岳から赤牛岳稜線         薬師岳山頂         天然記念物のカール群の1つ
   
          
 
 
 
    
 


薬師中腹から朝靄に霞む槍ヶ岳  薬師平から槍と黒部五郎    2196P付近の草原の池塘
   
          
 
 

 



(第4日目)
 昨日は土曜日でもあり大変な混雑の上、水不足も重なり快適な山小屋生活を過ごせなかった。山荘から木道沿いに日本庭園、アラスカ庭園が現れるが、それなりに美しいがどうも趣味に合わないのは私の審美眼が狂っているせいか?少し靄がかかっているが灌木の間から昨日登った黒部五郎岳が朝日に輝き、北方にこれから登る薬師岳がそびえている。山荘から約1時間で木道が終わる。ここから黒部川までが本コース最大の難所で、滑りやすい濡れた岩だらけの急坂を注意して下る必要がある。これは雲ノ平全体が溶岩台地で形成されその末端部を下りるためである。木道末端から約1時間半で黒部川に着き川の水でリフレッシュする。川岸から鉄梯子を上り吊橋を渡ると薬師沢小屋だ。
 黒部川沿いに飛び石伝いに500メートルほど真正面に黒部五郎岳を見てさかのぼってみたが、渓流の水は神秘的な色をたたえ素晴らしいの一語に尽きる。小屋の右横から少し急登し、あとは高山植物の咲く笹原の緩斜面をアップダウンしながら登りつめ薬師沢が尽きた所から急坂となる。この緩斜面にだけキヌガサソウが咲いていた。太郎山を登りつめると太郎平小屋に到着する。
 太郎兵衛平の木道を薬師峠のテント場まで行くと水場があるので補給し、テント場横から登る。しばらく岩だらけの沢を登り雪渓の横の灌木帯を過ぎると薬師平だ。鷲羽岳の横から槍ヶ岳が顔を出している。この辺りからハイマツ帯となりタカネヤハズハハコ、ツガザクラ、シロバナタカネビランジ、ハクサンイチゲなどが頂上にかけて咲いている。薬師岳山荘は天水だけに頼っているのでできるだけテント場で補給しておくほうがよい。薬師岳山荘から頂上まで約1時間だが登山道から見えるのは東南稜の先端の避難石窟で山頂のお堂はその先20分だ。急な道をあえぎながら登っていると上から大きなリュックの若者が降りてきた。挨拶を交わすついでに雑談、早月尾根から剣を越えてきたそうだ、ここを歩くと立山方面からの縦走者が実に多いのは驚きだ。山頂から雄大なカール群(圏谷群)が広がっているのが足下に見え、山荘横には天然記念物の記念碑がある。下から薬師岳を眺めると両翼を張った堂々とした山容だが頂上付近は意外なやせ尾根が北に続いている。
(第5日目)
 風呂もシャワーもなく着替えもせずに5日目ともなると自分でも臭ってくる。次回からは荷物になっても2日毎に着替えができる下着と靴下位は準備する必要があることを痛感した。早く身体を洗いたい一心で快調に飛ばして下山の途についた。天候は入山以来の晴に終止符がきて下り坂の様相を示し、全体的にガスっておりぼやけた遠景しかみえない。太郎平小屋では6時半にはいつもラジオ体操をしているらしく小屋の工事の人も含めて身体を動かしているのはよい習慣だ。雷鳥の親子もまわりで散歩していた。
 往路にはガスで見えなかったが、太郎平小屋から続く緩斜面の下り道からは右手に先ほど下りて来た薬師岳がそびえ、正面には佐々成政の軍用金伝説で有名な鍬崎山がひかえている。この道の下部にくると右手前方に弥陀ヶ原、更に大日岳から剣岳、立山連峰が右手奥に連なっているのが見える。薬師小屋から4時間、太郎平小屋から2時間半で折立に到着することができる。
 帰途は有峰林道で神岡町へ出て東海北陸道経由で約6時間で帰阪できた。 

★道端の花
      カラマツソウ                                  
   
          
 
 
 
 
 


      ツマトリソウ               クルマユリ              キヌガサソウ
   
          
 
 

 



                          トリカブト             イワカガミ

   
          
 
 
           
 
 


     ヤマハハコ              コケモモ             シロバナタカネビランジ
   
          
 
 
 
    
 


★ルート断面図

カシミール3Dにより作成

★地  図
      (雲ノ平山荘〜薬師岳)              (薬師岳山荘〜折立)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


昭文社刊山と高原地図から転載
 
(参考地図)
・山と高原地図       剣・立山

・2万5千分の1地形図  薬師岳、有峰湖

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