(第5日目)
えびのの京町温泉から九州道、指宿スカイラインを利用して約2時間で開聞岳に着く。今週月曜日から続いた晴天も、天気予報では午後からくずれるらしい。雨の降り出す前に車に帰れるように急いで出発する。
駐車場から2合目まで舗装道路の上り坂だが、ここからうっそうとした昼なお暗い森林の山道に入る。2.5号目で自然公園からの道と合流し、スダジイやタブの木の林の中を右回りになだらかに登っていく。5合目から所々で木の間から下界が見え出し、6合目から岩が目立つ道となり、仙人洞という洞窟もある。岩角を飛び石伝いに歩いたり階段を越えたりして緩斜面を登り東支那海が見渡せる9合目に着く。梯子登りや岩の急斜面を登ると360度視界の山頂だ。風がめっぽう強く視界もあまりよくないが池田湖、長崎鼻、坊津方面を見渡すことができた。開聞岳は若い山のため谷が発達しておらず、登山道は山腹を右回りに螺旋状に巻いてつけられている。登山道入口は北北東から始まりほぼ360度山腹をなだらかに巻いて9合目に達し、少し急登して頂上に立つことができる。
雨が降りそうなので急いで下山したが、頂上から2合目まで70分かかった。鹿児島経由入来温泉で最後の温泉につかり1週間の疲れをいやした。
(第6日目)
昨夜来の雨の中を入来町の武家屋敷を見る。知覧の武家屋敷は相当観光地化しているが、当地は街全体にまだ素朴さが残っているように思われた。時々雨の降るなか九州道を人吉でおり、球磨川沿いに八代へ下ったが、川の半分以上でダムが設けられ球磨川下りをイメージした深山幽谷の面影はなかった。八代から降ったり止んだりの九州道、山陽道で帰阪した。
★ルート断面図
カシミール3Dにより作成
★地 図