唐松岳(2696.4m)

 

★ひとこと   「後立山縦走(唐松岳〜針ノ木岳)第1、2日:八方尾根から五竜山荘へ」

五竜岳から唐松岳(手前左)を望む

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★行った日   2004年7月25日(日)  晴後雷雨   単独
          
          2004年7月26日(月)  晴後曇    単独
 
★コース

(第1日)
高槻5:15(名神、中央道、長野道)=豊科IC=9:55扇沢駐車場10:05→扇沢バス停10:55(バス)=11:30JR信濃大町駅12:04(JR)=12:43JR白馬駅12:50(バス)=八方12:55→八方山麓13:12(ゴンドラ、リフト)=八方池山荘13:40
(第2日)
八方池山荘5:21→第3ケルン6:02→八方ケルン6:11→八方池分岐6:24→7:50丸山ケルン7:54→8:50唐松岳頂上山荘9:00→9:18(2696.4m)唐松岳9:21→9:38唐松岳頂上山荘10:00→遠見尾根分岐12:24→五竜山荘12:30

(第1日)
 数日前に北陸、東北地方の梅雨が明け、北アルプスにも十数日ぶりに日ざしが戻ってきたので後立山連峰南半分の縦走に出かけた。大阪の早朝は薄曇で蒸し暑く、まわりは白いベールに包まれていた。伊吹山も全く姿を現さず、関ヶ原を過ぎた辺りで局地的に雨が降りだしたがすぐやんだ。名古屋付近では滝のような激しい雨に遭遇したが、中央道に入ってからはまわりの山々は見えない曇り空ながら雨にあうことはなかった。松本盆地に入ると北アルプスは霞んで見えなかったが晴天となりホット胸をなでおろした。
 きょうは日曜日なので扇沢の各駐車場は満車状態だった。しかし、朝9時を過ぎると山から帰る人がぼつぼつ出始めるので少し待つと無料駐車場にとめられそうだ。種池小屋へ続く柏原新道登山口から少し扇沢ターミナル方向へ行った左側に20、30台位のスペースがあり1台分空いていたので駐車する。登山の仕度をして、舗装道路のシェルターを通り扇沢バス停まで約10分間歩く。後は路線バス、JR、路線バスを乗り継いで信濃大町、白馬、八方にたどり着く。太陽が照りつける暑い中、バス停終点から約10分ほど坂を登るとゴンドラ乗り場だ。ゴンドラではだんだん視界が広がるのを楽しむことができ、リフトでは咲き乱れる足下の高山植物が移り変わっていくさまを観察できる。歩かずに海抜1800メートル余の第1ケルンまで登れるのは体力が温存できて有難い。

 
   (扇沢バスターミナル)     (混雑する扇沢駐車場)    (普段は侘しいJR信濃大町駅)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    (ゴンドラアダムから)     (アルペンクワッドから)        (八方池山荘)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 八方池山荘にチェックイン後、八方池まで散策するつもりででかける。池塘が散在し夏の高山植物が咲き乱れている。着いた当初から白馬などはガスにつつまれていたが、午後3時頃、急に黒雲が辺りを覆い雷鳴が轟きポツリときはじめたので、早々に山荘へ退却した。間もなく物凄い雷雨となり近くにも落雷があってリフトが運転を中止した。そんななか、小さな子ども連れの親子が散策路を下りて来る姿もあり、いまさらながら山の雷の怖ろしさ実感した。暗くなっても雷鳴がやまず強い風雨が荒れ狂っていた。あとで聞くと近くの不帰ノ瞼で7人パーティーが落雷に逢い逃げ場がなく1人死亡事故があったそうだ。翌日早朝にヘリが収容?のため付近を旋回していた。空模様が怪しいときは昼までに山小屋に入るのが鉄則だ。

(第2日)
 早朝は晴天に恵まれ、黒姫?の横から昇るご来光を眺めることができた。八方尾根コースは、急勾配がなく、池塘が散在して高山植物が豊富で、左に五竜から鹿島槍、右に不帰ノ瞼から白馬三山を眺めることができる最高の散策路だ。八方池を過ぎ扇雪渓にかかるころからガスがでだして時折しか山の姿を見ることができなくなってしまった。

 

(八方尾根の夜明け、山は黒姫?) (左:鹿島槍、右:五竜)     (八方池と不帰ノ瞼)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

八方池付近より西方を望む 左端:丸山、次の唐松岳は雲に隠れている、右端:小蓮華尾根
左:不帰ノ瞼三峰(三峰、二峰、一峰)  中央:天狗尾根  右:白馬三山(鑓、杓子、白馬)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 丸山を過ぎると山腹を巻く嶮しい道となる。ここで長野市から団体登山に来ている200人余の中2にあう。生徒たちは元気一杯だったが引率の先生方の苦労はさぞ大変だろうと思う。唐松岳頂上山荘から山頂を往復するが視界不良で何も見えなかった。途中の岩場に盛りを過ぎたコマクサがウマズラに似た花を震わせていた。

 (扇雪渓付近から見た五竜)        (丸山)            (中2の団体登山)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   (唐松岳頂上山荘)           (唐松岳)           (唐松岳山頂)
 
 
 
 
 
 
 


 
 しぐれだしたので山荘の前で雨具を着けて出発した。雨は直ぐ止み、岩山の平坦部で雨具を脱ぐ。岩稜は写真ほど急ではなく忠実に丸印をたどっていけば安全に越えることができる。ただし、岩がもろいのでホールドを確認してから力を入れることが肝要だ。ガスの晴れ間にルートが見渡せるがどれが大黒岳か確認できなかった。幾つかピークを越えると雲の切れめから眼前に筋骨隆々とした五竜が顔をだしはじめた。遠見尾根の分岐を過ぎて山裾を回り込むとすぐに五竜山荘だ。まだ昼過ぎだが昨日落雷があり、雷3日と言われているのでここで泊ることにする。山荘から10分位の白岳は遠見尾根コース上にあり高山植物が豊富で、晴れていれば五竜はじめ剱や立山などが望める展望の良い所だ。ご来光は山荘からは見えない。この白岳から良く見えるらしいが翌朝晴れていたが行かなかった。
 
(岩尾根の丸印を忠実にたどる)   (点々と続く丸印)       (岩尾根に続くやせ尾根)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (またまたでてくる岩尾根)  (岩尾根をトラバースして下る)     (ハイマツの尾根)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (やっと顔を出した五竜)    (だんだん大きくなる五竜)  (主な支尾根の立入禁止立札)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   (遠見尾根分岐)        (分岐近くの白岳山頂)        (五竜山荘)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
★道端の花
    イワオトギリ(八方)       オオカサモチ(八方)        クサレダマ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     サワアザミ(八方)     タテヤマウツボグサ(八方)     オオカサモチ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   オオバギボウシ(八方)       シモツケソウ(八方)        ?(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ミヤマウイキヨウ(八方)      カライトソウ(八方)      タカネイブキボウフウ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  タカネマツムシソウ(八方)     ハハコグサ?(八方)         ?(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
      ?(八方)           ネコノメソウ(八方)        シシウド(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    ニッコウキスゲ(八方)       ?(八方)          タテヤマウツボグサ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     ソバナ(八方)           イワオウギ(八方)      シナノキンバイ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    カラマツソウ(八方)         ?(八方)            ハハコヨモギ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    チングルマ(八方)       ゴゼンタチバナ(八方)         クロユリ(八方)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   コバイケイソウ(八方)    キバナシャクナゲ(唐松岳)      コマクサ(唐松岳)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 チシマギキョウ(大黒岳)      キヌガサソウ(大黒岳)      ウサギギク(白岳)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    エゾシオガマ(白岳)     アキノキリンソウ(白岳)         ?(白岳)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   トウヤクリンドウ(白岳)       ?(白岳)            ハクサンフウロ(白岳)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   ヨツバシオガマ(白岳)        クルマユリ(白岳)         ?(白岳)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★ルート断面図

 

 

 

 

 


★地  図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参考地図)
・山と高原地図       鹿島槍・五竜岳
・2万5千分の1地形図  白馬町、神城

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