蓮華岳(2798.6m)

 

★ひとこと   「後立山縦走(唐松岳〜針ノ木岳)第5日:針ノ木小屋から扇沢へ」

赤沢岳付近から蓮華岳を望む

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★行った日   2004年7月29日(木)  曇   単独
 
★コース

針ノ木小屋5:34→6:34(2798.6m)蓮華岳6:39→7:23針ノ木小屋7:32→9:31大沢小屋9:37→舗装道路出合10:22→10:42扇沢バス停10:50→11:00柏原新道登山口駐車場11:04=薬師の湯12:07=豊科IC(長野道、中央道、名神)=高槻17:00

 急に発生し、南の海上で停滞している台風10号の影響か、風が強く早朝からガスが流れている。蓮華岳への稜線を急登すると広い尾根へ出て、緩い勾配を登っていく。針ノ木峠をへだてて針ノ木岳とスバリ岳がカールをかこんで並んでいる。砂礫地帯にはコマクサの群生地が散在している。針ノ木峠から約1時間で祠のある蓮華岳山頂だ。ガスがなければ槍ヶ岳をはじめ北アルプスの山々が展望できるはずだったが残念ながら真っ白けだ。早々に針ノ木峠へ下りて小屋に預けたリュックを引き取り下り始める。

 

 (蓮華登山道から針ノ木小屋)(蓮華登山道から針ノ木、スバリ岳)    (蓮華岳稜線)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   (蓮華岳稜線)          (蓮華岳山頂の祠)          (針ノ木峠)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 急な赤土斜面をジグザグに石を落さないように注意しながら下る。砂礫帯に入ると、本流とおぼしき所に凹凸地形の砂礫原があるが下には雪渓がある。やがて谷全体が雪渓に覆われた場所にくる。ここでアイゼンを着けて雪渓上を歩くが慣れないうちは先人の足跡に全神経を集中して歩く。上からの落石も怖ろしいし、一旦滑ると末端まで滑落して岩に叩きつけられそうだし、雪渓の端部が崩落すると何メートルも埋まりそうだし、今回のコースで最も怖ろしい場面であった。帰宅後わかったことだが、現実に新潟の荒沢岳で雪渓の崩落事故があって3人死亡した事故が発生している。雪渓を下流から見上げると風がないせいか、雪渓上の空気が冷やされて水滴化したもやが雪渓に立ちこめ幻想的な風景であった。大沢小屋までは沢の側面にアップダウンを繰り返す歩き難い道が続いている。

   (針ノ木沢登山道)     (砂礫に覆われた針ノ木雪渓)      (雪渓流入部)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(雪渓歩きのアイゼンをつける)  (もやっている雪渓歩き)        (雪渓端部)
 
 
 
 
 
 
 


 
 (雪渓終端でアイゼンを脱ぐ)   (白くもやっている雪渓)       (大沢小屋)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 大沢小屋辺りから森林帯に入り、突然、水が湧き出している場所もある。解説板によれば鳴沢や赤沢から押し出された花崗岩の下を伏流水となり、崖の縁や窪地から突然湧き出しているのだそうだ。また、この辺りのブナ林は日本海側の特徴、すなわちチシマザサを下生えにしたブナ林で構成されているそうだ(説明板による)。関電のトンネルの所から何度か舗装道路を横切ると扇沢ターミナルだ。
 
  (湧き水の湧き出し口)     (日本海側特徴のブナ林)   (舗装道路から登山道入口)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 柏原新道近くの駐車場まで戻り、大町温泉郷の薬師の湯で汗を流しさっぱりする。昼頃、薬師の湯を出発し長野道、中央道、名神を通り夕方帰阪した。途中、大町からの北アルプス、中央道からの南、中央アルプスの景観を期待したが全部駄目だった。ただ、中央道の恵那山トンネルを出たところからの恵那山は綺麗だった。
 梅雨明け直後の10日間は通常安定した晴天が続くはずだったが、今年はあまり安定した天候ではなかった。しかし、今回の山行では5泊6日の予定であったが、後半好天に恵まれて一日の歩行距離がのびて4泊5日になり、雷雨にも逢わずそこそこの晴天に恵まれたのは幸運であった。このコースは、晴れていれば剱、立山連峰の姿を毎日楽しむことができる展望の道でした。
 
★道端の花
   タカネシオガマ(蓮華岳)     コマクサ(蓮華岳)       タカネツメクサ(蓮華岳)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 イワベンケイ雌株?(蓮華岳)     コケモモ(篭川)       ヤマルリトラノオ(篭川)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   ヤマホトトギス(篭川)        ソバナ(篭川)          オタカラコウ(篭川)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★ルート断面図

 

 

 

 

 

 

 

 

★地  図

 

 

 

 

 

 

 

 


(参考地図)
・山と高原地図       鹿島槍・五竜岳
・2万5千分の1地形図  黒部湖

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