前穂高岳(3090.2m)涸沢岳(3110m) 奥穂高岳(3190m)北穂高岳(3106m)
★行った日 2004年8月8日(日) 晴後曇
単独
2004年8月9日(月) 晴一時曇後雨
単独
2004年8月10日(火)前半 晴後曇
単独
★コース
(第1日)8月8日
(行楽客であふれる河童橋) (河童橋から岳沢、西穂連峰) (下岳沢橋登山口)
(重太郎新道から天狗岩:右?) (立派なハシゴ) (登山者の行列)
(ハシゴを登る) (岳沢パノラマ)
(ピークが岳沢パノラマ)
(稜線を通る登山道) (雷鳥広場) (岩をよじ登りハシゴを降りる)
紀美子平から山腹をトラバースして吊尾根に出る。吊尾根から東南方向をふりむくとこの尾根の先に前穂がそびえている。左に岳沢、右に涸沢が見える吊尾根を矢印と丸印を忠実にたどり、ピークを越えたり巻いたりしてガレ場を進む。南稜の頭を越えるとすぐに奥穂高岳山頂だ。ここから西穂へも稜線が別れているが残念ながらガスって何も見えなかった。山頂には方位板があり、穂高神社の祠もある。あいにく雨が降り出したため急いで下山するが、穂高岳山荘裏手に槍ヶ岳穂先とよく似たハシゴ場があり、ここの渋滞を待ってやっと山荘にたどり着いた。
(稜線中央の紀美子平からトラバース) (吊尾根から前穂) (吊尾根から岳沢)
(第3日前半)穂高岳山荘〜南岳小屋
昨日の夕方は激しい雨だったが、今朝は抜けるような青空だ。涸沢岳中腹から見える昨日通ってきた奥穂高岳が朝日に映えている。涸沢岳山頂から下りにかかった時、トラブル発生。今朝の朝食に生卵をご飯にかけて流し込んだための下痢らしい。登山者が通っているので痩せ尾根の岩稜地帯ではどうしようもなく、先を急ぎ少し斜面が緩くなった岩稜尾根を見つけて登山道から下へ下り大岩の陰にしゃがみ込んだ。これで非常事態の対処法に少し自信ができた。しかし、命がけなので食事には万全の注意が必要だ。 D沢コルへの下り口がルンゼ状の鎖場になっており、次のボルトの足場が見えないので今回のコースで一番神経を集中した場所だ。ハシゴ場や鎖場を経て最低コルまで浮石に注意して下る。コルから北穂めざして岩稜登りとなるが下りより楽だ。涸沢からの登山道と合流するとあとひと登りで北穂高岳山頂だ。山頂のすぐ横に北穂高小屋がへばりついている、よくこんな場所に建てたものだと感心する。丁度荷揚げのヘリがホバリングしていた。山頂からは文字通り360度の展望だ。これから越えるキレットから槍ヶ岳までの尾根筋が筋肉質の肩をいからせているのが望める。
ビールを飲みたいのを我慢して北穂高小屋の前を通り、ガレ場の急坂を石を落さないように注意しながらそろそろ下る。鎖場、ハシゴ場を通ってから飛騨泣きとおぼしき所を鎖を頼りに下るとA沢コルだ。休憩に適した小広場がある。次が長谷川ピークらしい、頂上にHピークとペンキで書いてあったのでわかったが、写真ほどけわしいピークではない。矢印や丸印を見失わないようにして3点支持を確実にすれば腕力に頼るような所はない。後立山のキレットはもろい岩があったが、ここの岩は硬くホールドし易いように感じた。ただ最も注意が必要なことは登山者が列をなしているので落石を起こさないように猫のように歩くことと、不幸にして落したら即「ラク」と大声で怒鳴ることだ。
最低コルからもやせ尾根のアップダウンが続き、シシバナの絶壁に入る。遠景ではどのように登るのか不思議だったが、ちゃんと岩壁の隙間にハシゴが完備され難なく南岳小屋のシシバナ展望台まで登れる。展望台からのキレットはガスっていたが雄大な景色だ。このコースは国際色豊かで、韓国語、中国語、ドイツ語、英語が飛び交っていた。 予定では南岳小屋で泊るつもりだったが、缶ビールを飲んで元気を快復し、まだ時間的にも余裕があり天候も良さそうなので槍ヶ岳まで足を伸ばすことにした。
?(岳沢) クサレダマ(岳沢) サワアザミ(岳沢)
(参考地図) |