★ひとこと 「穂高、槍縦走第3、4日:南岳小屋から槍、西鎌尾根を経て双六小屋へ」
北穂高岳から槍ヶ岳を望む
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★行った日 2004年8月10日(火)後半 晴後曇
単独
★コース
(第3日)8月10日後半
11:12南岳小屋11:30→(3032.7m)南岳11:40→天狗原分岐11:55→(3084m)中岳12:58→大喰岳手前のコル13:24→13:50(3101m)大喰岳13:54→飛騨乗越14:12→槍ヶ岳山荘14:32
(第4日)8月11日前半
槍ヶ岳山荘5:22→千丈沢乗越6:01→(2755m)樅沢岳8:46→9:12双六小屋9:30
(第3日後半)南岳小屋〜槍ヶ岳山荘
このコースは南岳小屋を境に男性的山容から丸みを帯びた女性的山容に激変する。なだらかな坂道を10分も登ると南岳山頂だ。きょうはガスっていて展望は良くない。山頂から緩い坂道を下り、天狗原への道を右に分け中岳の中腹まで登ると雪渓下の平らな場所に着く。初夏には雪解けの冷たい水があるが、今年は例年になく雪渓が小さく水場は干上がっていた。中岳山頂を過ぎるとハシゴ場と鎖場を経て岩礫のやせ尾根歩きになる。岩稜を登るとケルンがあちらこちらに建っている大喰岳山頂だ。ここから見える槍は少し傾いて見える。飛騨乗越まで下り、登りかえすと槍ヶ岳肩の小屋だ。槍の穂先に登り、今日一日の行程を眺めたかったがガスがとれなかったので穂先は中止した。
(南岳中腹からシシバナ) (南岳山頂) (中岳側から南岳)
(天狗原分岐) (中岳:雪渓が非常に小さい) (中岳山頂)
(中岳北尾根の鎖場) (中岳北尾根のハシゴ場) (大喰岳)
(大喰岳山頂) (大喰岳から傾いた槍) (飛騨乗越)
(第4日前半)槍ヶ岳山荘〜双六小屋
今朝も晴天でご来光を待つ人々で山荘前がいっぱいだ。大喰岳もモルゲンロードに映え、槍穂先の影が丁度笠ヶ岳に投影されている。きょうは笠ヶ岳まで行く予定なので、すでに2回登ったことのある穂先登りは省略して出発した。穂先下の「双六・笠ヶ岳」の表示に従い飛騨沢の岩礫の急坂をジグザグに下るとやがて尾根道に入る。千丈沢乗越で槍平への道を左へ分けると下り急坂は終わり歩き易い尾根歩きとなる。穂高、槍連峰は朝の逆光に黒々とそびえ、南には焼岳、乗鞍岳が朝日に輝き、西には弓折岳から笠ヶ岳に続く大きな山塊が毛細血管のような谷筋を白く浮きだたせている。朝日に照らされて、夏の高山植物が咲き乱れる西鎌尾根をぶらぶら歩く気分は最高だ。左俣岳に登りつくと正面に鷲羽岳が立ちふさがり、その少し左に薬師岳がずんぐりした山容をのぞかせている。左俣岳から下った硫黄乗越からは右に湯俣川の上流の硫黄沢、左にワサビ平の上流の左俣谷が眼下に広がっている。この稜線の右は犀川となり左は神通川になると思うと大変興味深い。高山植物の豊富な草原状の稜線を経ると最後のピーク樅沢岳だ。ここは360度、北アルプス展望台だ。ここを下ると双六小屋だ。今年は双六周辺の雪渓が非常に少なく、豊富な水で有名な双六小屋でも渇水状態であった。これから長距離が残っているので小休止してすぐに出発する。
(肩でご来光を待つ人々) (モルゲンロードに染まった大喰岳) (槍沢と左:西鎌尾根)
(槍の影を映す笠ヶ岳) (千丈沢乗越) (手前:焼岳、遠景:乗鞍岳)
(左俣岳から右:鷲羽、中央:薬師) (硫黄沢) (左俣岳から槍をふり返る)
(樅沢岳から笠ヶ岳) (双六小屋) (双六池、遠景:笠ヶ岳)
樅沢岳から南方向
(槍ヶ岳) (南岳)(北穂)(奥穂) (焼岳)(乗鞍岳) (笠ヶ岳)
樅沢岳から北方向
(双六)(三俣蓮華)(薬師) (鷲羽) (野口五郎?)
★道端の花
ミヤマリンドウ(南岳) トウヤクリンドウ(南岳) ハハコヨモギ(中岳)
ヨツバシオガマ(中岳) ミヤマコウゾリナ(中岳) イワツメグサ(中岳)
チングルマの巻き毛(西鎌) ダイモンジソウ(西鎌) ウサギギク(西鎌)
カラマツソウ(西鎌) ハクサンイチゲ(西鎌) ヤマハハコ(西鎌)
タカネナデシコ(西鎌) ?(西鎌) ?(西鎌)
イワベンケイ雌株(西鎌) タカネシオガマ(西鎌) ?(西鎌)
ハクサンフウロ(西鎌) エゾシオガマ(西鎌) ミヤマキンポウゲ(西鎌)
ウスユキソウ(西鎌) チシマギキョウ(西鎌) トリカブト(西鎌)
★ルート断面図
★地 図
(1)南岳小屋〜千丈沢乗越 (2)千丈沢乗越〜双六小屋
(参考地図)
・山と高原地図 上高地・槍・穂高
・2万5千分の1地形図 穂高岳、槍ヶ岳、三俣蓮華岳