★ひとこと 「立山、剱縦走第4日:剣御前小舎から奥大日岳を経て室堂へ」
前剱から奥大日岳を望む
*)ブロードバンド接続の方は画像をクリックして下さい。どの画像も大きくなります。
★行った日 2004年9月4日(土) 曇後雨
単独
★コース
(第4日)9月4日
剱御前小舎6:21→7:03新室堂乗越7:14→8:26(2605.9m)奥大日岳8:40→9:42新室堂乗越9:50→雷鳥坂合流10:08→血ノ池10:40→10:55室堂ターミナル11:20(バス)=美女平(ケーブル)=12:30立山駅前駐車場12:40=亀谷温泉国民宿舎(R41)=高山=飛騨清見IC(東海北陸道、名神)=高槻19:30
(第4日)
朝の北陸地方の天気予報は、午後からくずれ明日は雨だそうだ。別山乗越では雨は降ってなかったが真っ白で何も見えなかった。出発時、室堂に下るか大日岳に登るかは決めてなかったがとにかく新室堂乗越めざして出発した。下っていくうちにガスが晴れだして峰々が姿を現しだした。ガスの晴れ間にのぞく室堂平や立山の峰々、足元に広がる草原とハイマツが素晴らしく、天気の良いときに大日三山から称名滝まで是非縦走したいものだ。前を行く単独行の青年が言うには、乗越から奥大日岳へピストンしても楽に昼前には室堂へ帰りつくだろうとの事だったので、リュックを新室堂乗越にデポして奥大日岳へピストンすることに決めた。
左に称名川、室堂平を眺めながら平らな尾根道を進み、大日岳の登りにかかるが急坂はあまりなく比較的楽な上りが続く。所々で右側の展望が開けて剱岳への第2のルートである早月尾根を真横から眺められる。見るからに急坂が連続したしんどそうな岩尾根だ。奥大日岳への登山道周辺は高山植物の宝庫だ。キイチゴが沢山あり今も名残りの赤い実がぶら下がっていた。汗をかいた時に食べるすっぱい甘さは何ともいえない。奥大日岳山頂は剱岳大展望台だがすぐガスでかくれてしまった。
称名滝へ縦走する単独行の青年と頂上で別れ、降り出さないうちに室堂へ帰りつけるよう下山しだした。きょうは土曜日のせいか、怪しい空模様なのに室堂から奥大日岳へ登る沢山の登山者に出合う。室堂乗越まで戻る頃には剱岳、立山の峰々は完全に雲の中に入ってしまっていた。雲の低下に追いかけられるように雷鳥平へ下る。とうとうガスと強風とともにポツリときたが、ミクリガ池方向へ一団の観光客が引率者の旗の下に急いでいたのが印象的だった。雷鳥沢から室堂までかなりの上り坂を汗だくで懸命に歩き、本降りになる前になんとか室堂ターミナルへたどり着くことができた。
まもなく室堂付近は完全にガスってしまい、バスが海抜2000メートルをきってようやくまわりの景色が見え出した。バスが美女平に近づくと激しい雨となり雷鳴さえ轟きだした。予報を信じて午前中に行動を終わったのは大正解だった。立山駅でも豪雨状態だったが、降雨時の林道歩き用に折畳み傘を常に携帯しているので濡れずに駐車場までたどり着いた。
(新室堂乗越へ続く稜線) (地獄谷、遠くは鍬崎山) (稜線の白骨のようなハイマツ)
(稜線から奥大日岳:右) (新室堂乗越付近) (早月尾根)
(別山乗越から浄土山方面) (奥大日岳山頂尾根) (奥大日岳三角点)
立山駅からの帰途、有峰方面に入った所の亀谷温泉の国民宿舎「白樺ハイツ」で疲れを流した。僕は神通川沿いの山間の景色が好きなので、帰途はR41で神岡町、高山を経て飛騨清見ICから東海北陸道、名神を通り夕刻無事帰阪した。ただし殆ど雨に煙ったドライブのため景観を楽しむことはあまりできなかった。
今回の山行は、計画では3泊4日で称名滝まで下るつもりだったが、2日目に雨にたたられ滞留したので大日縦走の代わりにピストンをして、なんとか計画通りに辻褄を合わせることができた。9月初旬といえば、8月の夏山繁忙期が過ぎ、紅葉には早過ぎる端境期を期待したが、有名な山域のためか活況を呈していた。機会があれば秋晴れのもと大日連峰を歩いてみたいものだ。
★道端の花
コケモモ(大日岳) タテヤマリンドウ(大日岳) アキノキリンソウ(大日岳)
クサレダマ?(大日岳) カライトソウ(大日岳) ウサギギク(大日岳)
ヨツバシオガマ(大日岳) チシマアザミ(大日岳) ヤマハハコ(大日岳)
ハクサンフウロ(大日岳) ミヤマキンポウゲ(大日岳) ダイモンジソウ(大日岳)
草紅葉のはしり(雷鳥沢)
ナナカマド(雷鳥沢) オオカサモチ(雷鳥沢)
★ルート断面図
★地 図
(参考地図)
・山と高原地図 剱・立山
・2万5千分の1地形図 立山、剱岳