○花園三角点〜蓮華温泉
花園三角点を過ぎると間もなく樹林帯の急坂の下り坂だ。三角点から約1時間下ると白高地沢だ。沢沿いに少しさかのぼると鉄パイプの仮設橋があり、橋を渡ってから沢を少し下り右の森へ入り込む。沢沿いは炎天下だが、森へ入ったところにベンチがあり木陰もあるので休憩の適地だ。山地を上り下りしながら全体には下って行き、ひょうたん池と称する水溜りの横を通り大木の森を過ぎると白高地沢から約50分で高瀬川だ。立派な永久橋の高瀬橋の地点はこのルートで最低標高の1160メートルだ。蓮華温泉まではここから標高差約300メートルの上りとなり、疲れた体にとって、長丁場の本ルートの最後の難関だ。
ジグザグに急坂を登り、整備された木道となると湿地帯の兵馬の平だ。オオバギボウシとニッコウキスゲが咲き誇っていた。湿地帯を木道で横断してから少し上ると盛りの終わった小さな湿原のアヤメ平だ。ダケカンバの巨木の茂る蓮華の森で雪倉岳方面の道を右に分けると間もなく朝日岳登山道入口に着く。ここから林道となりゆるく下ってから上ると約15分で蓮華温泉ロッジだ。
蓮華温泉で4日間の汗を流し生ビールで乾杯して生き返った。バスでJR平岩駅まで出たが駅付近には自動販売機しかないので食事は蓮華温泉で済ます必要がある。白馬町までJRで行き、蓼科から高速道を乗り継いで午後10時半に無事帰阪した。
梅雨明け10日は安定した天候が続くとの格言を信用して出かけたが、最終日以外は強風とガスに悩まされた山行だった。今回のルートは典型的な花眺望の旅だった。僕にとってはロングコースでしんどかったが可憐な沢山の草花を楽しむことができた。
(花園三角点) (花園の木道) (白高地沢)
(白高地沢の仮設橋) (高瀬川付近の大木の森) (高瀬川橋)
(兵馬の平へ続く木道) (兵馬ノ平)
(アヤメ平)
(蓮華の森) (雪倉岳分岐) (朝日岳登山口)
★道端の花 1(朝日平〜朝日岳)
(コイワカガミ) (サンカヨウ) (ゴゼンタチバナ)
(エンレンソウ) (キヌガサソウ) (?)
(マイズルソウ) (?) (チングルマ)
(チョウノスケソウ) (サワアザミ) (ウサギギク)
(ハクサンフウロ) (タカネシオガマ) (タカネバラ)
★道端の花 2(朝日岳〜五輪の森)
(ハクサンコザクラ) (ミネウスユキソウ) (タカネナデシコ)
(イワシモツケ) (イブキジャコウソウ) (ヨツバシオガマ)
(クルマユリ) (?) (タテヤマウツボグサ、蕾)
(チシマギキョウ) (イワオウギ) (ニッコウキスゲ群落)
(リュウキンカ) (シラネアオイ) (シナノキンバイ)
(オオサクラソウ) (?) (ミヤマカラマツ)
(ミヤマタンポポ) (?) (ショウジョウバカマ)
(ミズバショウ) (カラマツソウ) (オタカラコウ)
(アオノツガザクラ) (ヤマハハコ) (?)
(コケモモ) (シモツケソウ) (シロウマアサツキ)
★道端の花 3(五輪の森〜蓮華温泉)
(タカネマツムシソウ) (タテヤマウツボグサ) (オオバギボウシ)
(ネコノメソウ) (ハクサンコザクラ) (?)
(イワイチョウ) (タテヤマリンドウ) (ワタスゲ)
(キンコウカ) (カライトソウ) (アヤメ)
(ショウキラン) (ガクアジサイ) (擬態)
★ルート断面図
★地 図
(1)朝日小屋〜花園三角点
(2)花園三角点〜蓮華温泉
(参考地図)
・山と高原地図 白馬岳
・2万5千分の1地形図 白馬岳、黒薙温泉