○馬の背ヒュッテ〜仙丈ヶ岳〜大仙丈ヶ岳
昨日は夕方から晩にかけて雨だったが今朝は甲斐駒ヶ岳の朝焼けが見られた。昨日の道を戻り仙丈小屋下の水場で補給して朝の斜光に照らされながら仙丈ヶ岳続く急な岩稜の稜線を登り、まだあまり登山者の多くない仙丈ヶ岳山頂に立つことができた。西には雲海の伊那谷をはさんで中央アルプスが連なり、南には大仙丈ヶ岳とこれから縦走する仙塩尾根が延々と続いていた。仙丈ヶ岳山頂は北部南アルプスの展望場だ。
いよいよ仙塩尾根の縦走開始だ。山頂から尾根伝いに急な岩稜を下るとすぐに大仙丈ヶ岳だ。ここで両俣小屋まで行く7〜8人の中学生の団体と一緒になりエールを贈る。この辺りからガスが出始め時折ブロッケン現象も見られた。
(仙丈ヶ岳山頂から南アルプス北部の大観)
(丹渓新道分岐)
(馬の背から仙丈ヶ岳を望む) (馬の背稜線から中アを望む)
(仙丈小屋からカール全景)
(仙丈ヶ岳へ続く稜線) (稜線から鋸岳を望む)
(仙丈ヶ岳) (仙丈ヶ岳山頂) (仙丈ヶ岳三角点)
(大仙丈ヶ岳) (稜線でブロッケン現象) (大仙丈ヶ岳山頂)
○大仙丈ヶ岳〜仙塩尾根〜両俣小屋
ガスに閉ざされたハイマツ帯の岩稜尾根をひたすら下り、樹林帯に入ると高度が下がりガスが晴れだした。樹林帯には点々と窪地があり、花期は終わって花の種類は多くなかったがオタカラコウが群生して黄色の花をつけていた。樹林帯では大台ケ原のトウヒと同様に立ち枯れたシラビソが林立していた。伊那荒倉岳、高望池を過ぎてしばらく進むと樹林帯唯一の展望ポイントの露岩だ。キバナシャクナゲとハイマツに囲まれた露岩からは、歩いてきた仙塩尾根やあすにかけて歩くべき尾根筋が展望でき、豪華な休憩ポイントだ。横川岳を過ぎて少し下ると野呂川越だ。ここから300メートル下って又明日登ってくる必要がある。
樹林の中の急坂を30分も下ると野呂川河畔にでる。川沿いに10分も下ると両俣小屋だ。女性経営者の家庭的なこじんまりした快適な山小屋だ。約2時間野呂川に沿って下れば野呂川出合バス停があるのでエスケープルートにも使える。両俣小屋付近にはキャンプサイトもあり野呂川出合から来たと思われる生徒の団体がキャンプを楽しんでいた。
(大仙丈ヶ岳から下りトラバース) (樹林帯に入る) (シラビソの原生林)
(伊那荒倉岳三角点) (立ち枯れトウヒ林) (高望池の草地)
(露岩からガスった甲斐駒を望む) (露岩から横川岳を望む)
(横川岳山頂)
(野呂川越) (両俣の北岳分岐) (両俣小屋)
★道端の花 1(北沢峠〜小仙丈ヶ岳〜馬の背ヒュッテ)
(セリバシオガマ) (ゴゼンタチバナ) (オヤマソバ)
(タカネグンナイフウロ) (シナノキンバイ) (イワツメクサ)
(チングルマ) (ミヤマアキノキリンソウ) (チシマギキョウ)
(コバイケイソウ) (カラマツソウ) (ヨツバシオガマ)
★道端の花 2(馬の背ヒュッテ〜仙丈ヶ岳〜大仙丈ヶ岳)
(キバナシャクナゲ) (?) (タカネツメクサ)
(チングルマ) (イワベンケイ雌株) (ミヤマダイコンソウ)
(タカネヒドタイ) (イブキジャコウソウ) (?)
(ウサギギク) (ミネウスユキソウ) (イワオウギ)
(タカネコウリンカ) (ハクサンイチゲ) (ミヤマシオガマ)
(イブキトラノオ) (チングルマ) (?)
★道端の花 3(大仙丈ヶ岳〜仙塩尾根〜両俣小屋)
(?) (ゴゼンタチバナ) (ハクサンチドリ)
(タカネスミレ) (コイワカガミ) (ツマトリソウ)
(クルマユリ) (ハクサンフウロ) (エゾシオガマ)
(?) (ホシガラス?) (トモエシオガマ)
(マルバダケブキ) (ヤグルマソウ) (ヤマハハコ)
(ヒメシャクナゲ?) (ウサギギク) (ヤマハハコ)
(?) (ホタルブクロ) (ミヤマトリカブト)
(ホタルブクロ) (ウド) (オオカサモチ)
★ルート断面図
★地 図
(1)北沢峠〜小仙丈ヶ岳〜馬の背ヒュッテ
(2)馬の背ヒュッテ〜P2676 (3)P2676〜両俣小屋
(参考地図)
・山と高原地図 北岳甲斐駒
・2万5千分の1地形図 仙丈ヶ岳、間ノ岳